そろそろ2023年も、終わりを迎えようとしております。
新たな愛車、アーリーショベル(風)のプロジェクトも、一旦打ち切り・・・
年越しを迎えようとしています。
その前に、限られた営業時間内で、進められるところを進めて頂いております。
今回は、シートのフィッティングと、フレームのパテ盛り~研磨の様子をお届け致します。
まず、シートです。
採用するのは、サドルシート。
フレームはリジッドにつき、サスペンションは当然ありません。
その代わり・・・と言っちゃなんですが、シート裏にスプリングが取り付けられていて・・・
そのスプリングを、フレームの任意の位置で受けるようになっています。
スプリングを受ける為の、カラーのようなパーツ(これもワンオフ)をフレームに溶接して・・・
・・・分かりますでしょうか・・・!?
フェンダーの、すぐ前のフレームに左右二つのカラーが飛び出ています。
ここに、スプリングが「刺さる」ようなカッコで、取り付けられます。
だいたいこんな感じになります。
シート下のスプリングが、カラーの突起部分に収まっています。
シート前側は、ヒンジタイプとなっていて、開閉可能となっています。
シートの下にオイルタンクが収まっているので、オイル交換時に容易にアクセス出来るようになってる訳です。
ただ、いかんせん・・・
もう少しカラーの高さを改善しないと、自分の体重を掛けて「フルボトム」させ、バネの沈み具合を見て・・・
なんか、こう・・・「底突き」してしまうので・・・(笑)。
こりゃあ・・・アレですか・・・!?
痩せろ
・・・ってコトですかね・・・!?
┐(´∀`)┌
まぁ、なるべく・・・自分のウエイトを削ぎ落すとします。
また、表皮の材質なのですが、デフォは合皮です。
・・・さすがにちょっと、合皮は・・・
って事で、シートを一部持ち帰り、採寸してヌメ革でも貼ろうと思います。
ただ・・・単純に「レザーを貼るだけ」では面白くないので・・・
ちょっとした工夫をしてみようと思っています。
次に、フレームのパテ盛りと研磨です。
原則、ナックルフレームにショベルヘッドのエンジンは、決してポン付けでは載りません。
どうにかして、フレームを加工しては、ショベルのエンジンを載せる必要がありました。
まぁ・・・Hさんが言うには、「これもよくある事」だそうで。
そうして、加工されたフレームには、やはりどうしても溶接痕や削りキズが入ります。
そのキズを、パテで埋める訳です。
最終的にフレームにも塗装する事になりますが・・・
その為にも、フレーム表面は滑らかでなきゃいけないんですね。
肌色というか、ピンク色というか・・・そんな部分が、パテ盛りをした箇所です。
なかには、「フレームのキズを、敢えて残して塗装で仕上げる」事を望む・・・
そんなオーナーさんも居るかもしれませんが。
個人的には、やっぱりキズをそのまま残して放置しておくのは、ちょっと抵抗があります。
自分としては、まぁ・・・キレイに仕上がってくれれば、それで満足なのですが。
Hさんも「キレイに」仕上げるつもりでいてくれてます。
ただし・・・!
Hさんの「キレイに」と、自分程度の「キレイに」とは、もう著しく乖離しておりますが(笑)。
「それなりにキレイであれば、充分」
という自分に対し・・・
「せっかく仕上げるなら、妥協なくピカピカに」
というHさん・・・てな感じです。
最初から、Hさんにお任せな部分も多いので、それで一切不満も心配もないですが。
そして・・・
このショベルの、所謂「コンセプト」ですが・・・
まるで時代に逆らうかの如く、殆どが「手動」もしくは「アナログ」なシステムを取り入れてます。
エンジン始動は、セルモーターを取り付けず、原始的なキックです。
で、これも当初、Hさんからは勧められなかった装備・・・
デストリビューター
・・・しかも、自動のデストリビューター(以下デスビ)も、選択出来たにも関わらず、敢えての「手動」タイプを。
そのデスビですが・・・ちょうどサンプル代わりに、48パンが隣に鎮座してるので、ちょっと画像を拝借。
画像ほぼ中央の、プッシュロッドのすぐ脇にある、メッキのカップが被さってるようなパーツ。
これがデスビです。
要は、進角・遅角を司るパーツですね。
エンジン始動時に、デスビを操作して(カップを掴んで、クイっと回します)・・・
キックしてエンジン始動・・・アイドリングが落ち着いたら、戻す・・・
そんな、考えようによっては、煩わしく不便なパーツなのですが・・・
自分にとっては、この操作が既に未知の領域で、実に興味が湧きました。
まぁ・・・Hさんが言うように、「慣れた人には、少々面倒」な、そんな装備なのでしょうが(笑)。
さて・・・そうこうしているうちに、一旦フレームを磨き終えた模様です。
この研磨で、まだキズを発見した場合、妥協せず再度パテ盛りから繰り返す・・・
そして、再び研磨して・・・場合によっては更に更にパテ盛りから。
こうして繰り返しの作業によって、より完成度の高い、塗装も実にキレイな仕上がりとなるそうで。
こういう細かな部分に、拘ってこそ・・・
より、ハイクオリティな一台が完成するのでしょうね。