俗に言う、「ビンテージハーレー」。
サイドバルブ、ナックルに始まり、パン・アーリーショベル・コーンショベル・・・
そろそろエボも、ビンテージの仲間入りを果たすかどうか。
軽く30年以上前のバイクです。
よく、漠然と言われるのが、「旧いハーレーって、壊れるんじゃないの?」と。
「壊れる」とは、一体ナニを指すのか。
ウインカーのバルブ一つ切れても、「壊れる」に該当するのでしょうか・・・!?
どこかのナット一つ、走行中に紛失したとしても、「壊れる」に該当するのか。
プラグが寿命だとしても、「壊れる」に該当する・・・!?
プラグ一本、正常に機能しない時点で、確かにエンジンは掛からない・絶不調に陥りますが。
漠然と「壊れる」心配をする連中は、決まって的確な表現が出来ていません。
ただ、なんとなく・・・旧いハーレーの持つイメージだけで「壊れる」と言っている。
「どう壊れる」のか、的確に言えない。
自分個人の見解ですが、壊れるのはなにも旧車に限った事ではありません。
オイル類の交換を怠った車輌は、やはり短命に終わるでしょう。
では、具体的に「どう短命に終わるか」です。
エンジン・ミッション内部に、著しいダメージを負いやすい状態となり、最悪の場合・・・
走行中にブローしてしまう事も、可能性としては充分起こり得ます。
次に、旧い車輌に乗る際、気を付けたいのが、「OHの時期」です。
ヤフオクに出品されている、旧いハーレーはおそらく要OHだと思います。
まれに「お値打ち価格」で出品されていても、果たしてOHされているかどうか。
検索すると、確かに出品数は多いように見えます。
ただ、その中の果たしてどこまで「実走可能な状態」かは、不明です。
価格が自身の予算内であったからと、飛びつくのは少々キケンです。
安い車輌を「ベースとして」購入するなら、場合によってはアリかも知れません。
ベースとして・・・つまり最初から「エンジン・ミッションのOH前提」という考えです。
ベース車の代金プラスOH代金を加算しなくてはなりません。
OHも、技術的に信頼できるお店に頼めるのであれば、心配はないでしょう。
結論
OHさえしっかりしていれば、例え旧いハーレー・・・パンやナックルであっても、そう壊れません。
ナットを一つ、走行中に紛失した・・・なんてのは、壊れた範疇ではありません。
プラグも、そうです。
仮にプラグが「突然死」したとしても、予備を持参していれば問題無し。
最新型のハーレーは、プラグが四本でしたっけ?
しかも、タンクをズラさないと、プラグにアクセス出来ない・・・でしたか。
プラグの寿命に、車両の新旧は関係ありません。
新旧問わず、プラグの予備を備えておく事を、おススメします。
致命的な故障、例えばエンジン・ミッション・クラッチという「走行に直結する部分」の損傷ですが。
日頃からのメンテで、故障をゼロには出来なくとも、寿命を延ばす事は可能です。
ビンテージハーレーに乗りたい。
その際、やっぱり気を付けなきゃいけないところは、確かにあります。
その、所謂落とし穴を回避しつつ、上手い事ビンテージハーレーと付き合って行く事は、充分可能です。
せっかく高額なビンテージハーレーを買っても・・・
(こんなハズじゃなかった)
・・・などと、後悔する事の無いように。
入念に取り組まなくてはいけませんね。
自分は・・・
長く没頭する自信があります。