1966年から1969年までの四年間製造されたショベル。
アーリーショベルです。
一方・・・それ以降、1984年までだったかな?
コーンショベルと呼ばれるエンジンが、こちら。
見慣れたショベルです。
排気量は、アーリーが1200ccで、コーンの前期・後期と分かれ・・・
前期が1200cc、後期が1340ccとなります。
クランクケースの形状と排気量で、三種類のショベルヘッドエンジンが存在します。
自分のショベルは、外見はアーリーそのものに。
排気量は1340ccなので、コーンショベルの後期モデルがベースです。
コーンショベルのケースは、エボを彷彿とさせる形状。
今回はそのエボの面影を、払拭させる目的もありました。
コーンとアーリーのケースは、互換性があるとの事で、アーリーのケースを・・・
ところが、いかんせんアーリーショベル自体「レアな車輌」です。
そう簡単にケースなど、手に入りにくいものです。
が、実にタイミング良く、手に入ったものですから・・・。
そして、そのクランクケースに収まる、フライホイールは・・・
ショベルのフライホイールは、このように左右の厚さが違います。
画像右側のホイールが、より厚いですよね。
エボからは、この厚みは無くなり、左右同じ「薄いほう」のホイールとほぼ同じに。
かなりの重量物が、このクランクケース内でグルングルンと回っている訳です。
そして、これだけの重量物が回転する以上、どうしてもバランスを抜きに出来ないのです。
分かりやすく言うと、クルマの「ホイールバランス」って分かりますか?
バランスを調整しないと、ブルブルとジャダーを引き起こします。
とてもじゃないですが、そんな状態ではクルマは走れませんね。
ハーレーのエンジンも、全く同じ。
これだけ重たいホイールを装備した、このエンジンがスムーズに回るには・・・
クルマのホイールバランスを、キチンと取るように、ハーレーのエンジンもバランスを取らなくてはいけないのです。
今回、エンジンのオーバーホール(以降 OH)に加え、ミッションもOHを実施します。
旧いバイクですからね。
メンテ歴が不明なエンジンは、まず腰上・腰下をバラしてみると・・・
ほぼ間違いなく、OHが必須である事がよく分かります。
タンク・フェンダーの派手なカスタム&オリジナル塗装も良いですが、その前に。
優先すべきは、エンジン・ミッションのOHです。
いくら派手で煌びやかな外装を纏っていても、肝心のエンジン・ミッションが限界に近い状態であれば・・・
気分よく走れない。
そういうコンセプトの元に、今回のオリジナルショベル作成をしていきます。