記事:共同通信社
【2008年5月26日】
筋肉でエネルギー消費の異常が起きる仕組みを、東京大の永井良三(ながい・りょうぞう)教授らのグループがマウスを使った実験で解明し、25日付の米医学誌ネイチャーメディシン(電子版)に発表した。
エネルギー消費の異常は肥満やメタボリック症候群の原因となることから、これらを治療するための新たな薬の開発につながると期待される。
肥満は、食事によるエネルギーの摂取と消費のバランスが崩れた場合や、筋肉でエネルギーの消費がうまくできなくなった場合に起きるとされる。
グループは、血管や心臓の病気に重要な役割を果たしているタンパク質「KLF5」に注目し、働きを弱めたマウスを使って実験した。
その結果、このマウスは食べるえさの量が多いのに太りにくく、KLF5は筋肉で脂肪酸の燃焼(分解)やエネルギー消費を進める遺伝子の働きを調節していることが分かった。グループはさらに、遺伝子を働かせるメカニズムも突き止めた。
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