あけましておめでとうございます。
この令和4年がみなまさにとりまして健やかな明るい一年になりますようお祈り申し上げます。

新年早々、新型コロナの感染者数急増と報道されています。
当院でも通常の診療スペースと別の動線で「発熱外来」を設けており、お正月第1週から発熱患者さんのご受診が数件ありました。

コロナの当初のニュースから2年近く経過している中で、世界中で研究が進み、新型コロナ関連の論文数は20万本以上、コロナの治験関連の論文だけでも7200本以上でています。
研究のおかげで、コロナに限らず、感染を少しでも抑えるために日常生活でできることもたくさんわかってきています。

① トイレのふたはしめてから流す:
コロナに限らずウイルスは私たち人間の分泌物・排泄物に含まれます。無症状でもウイルスを体内にもっていることもあるので、トイレを流す前にトイレのフタを必ず閉めるクセをつけることも大切です。
https://www.sciencedaily.com/releases/2021/11/211103115427.htm

② トイレ後の手洗い:
アルコールでシュッシュッと手指をこする習慣がついているので、トイレの後に流水と石鹸での手洗いを省略しているひとをみかけます。新型コロナウイルス自体はアルコール消毒が有効ですが、冬に流行するほかの感染症のウイルスの中にはアルコールが効かないウイルスもいます。特に胃腸炎に関連した病原体はアルコールが無効のものもあるので、トイレ後は必ず、石鹸と流水で手を洗いましょう。

③ ビタミンD、亜鉛などの栄養
ビタミンDとコロナについての論文は100本以上でています。
ビタミンDの血中濃度やサプリとコロナの重症度は関係がない、と結論づけた論文も中にはありましたが、多くが、ビタミンDが不足・欠乏しているとコロナにかかりやすく、かかったときの重症化率が上がるというものです。複数の研究で示されているビタミンDの重要性について紹介します。ウイルスはわたしたちの細胞の表面にくっついて細胞の中に入り込んで細胞ごと乗っ取るのですが、新型コロナウイルスが私たちの細胞にくっつく「アンテナ」(ACE2)からの経路をビタミンDが止めてくれることが分子レベルで示されています。




Clin Nutr ESPEN. 2021 Dec;46:21-32. (ビタミンDが細胞表面のACE2をブロック)

  また、亜鉛と新型コロナについての論文も50本以上でています。亜鉛が不足・欠乏している日本人は多いので特に注意したいものです。亜鉛の採血は保険ででき保険適用の亜鉛製剤もあるので、自分の亜鉛レベルを把握して必要に応じて亜鉛を補充できるとよいですね。
(コロナに罹った人たちの方が、亜鉛が低かったことを示す論文の図)




コロナとの生活が長引いていますが、手洗い、食事と栄養、十分な睡眠など、自分でできる対策で乗り切りましょう!




【赤坂ファミリークリニック】
糖化、老化予防、アンチエイジング、栄養療法、発達障害、自閉症、音楽療法についてのご相談や診察を行っている赤坂ファミリークリニックはお電話1本でご予約できます♪
03-5562-8825

オンラインでポチっと簡単にご予約いただけます♪
(アメブロから出ますが、NPO法人の公式HPで、安全なサイトです)


『医師がすすめる抗酸化ごませいかつ』伊藤明子著アスコム刊

ごまには美容健康成分がたっぷりと含まれています♪
もしご興味があれば毎日の献立の参考にしていただけると幸いです。
全国書店、アマゾンでご購入いただけます!
アマゾンのリンクはコチラ♪


抵抗力が高く心のしなやかな子どもを育む食事について紹介いたしました拙著
『小児科医がすすめる 最高の子育て食』講談社刊もございます。ご参考になれば幸いです。