いやぁ~

トレーサーに乗り換えて約7ヶ月ですわ。

つい最近になってやっと自分に合ったセッティングの方向性が見えて参りまして、乗りこなしには程遠いもののトレーサーの乗り方が見えてきたような気がしまして、このマシンに乗るのが楽しくて楽しくて仕方がない最近なのでございます。

正直申しまして、一時は失敗したぁ~距離が伸びない内に売却してVストに・・・なんて考えが頭をよぎる事もございましたけどね。

どのマシンもそうだとは思いますが、このマシンは特に楽しく乗る為にはリヤサスとフロントタイヤがめっちゃ重要だと思います。

リヤサスが動きすぎて、フロントに影響が出ちゃっているんでね。

しかも、それらがバランスするスウィートスポットが狭いように感じています。

それだけにYAMAHAさんにはプリロードセッティングマニュアルみたいなんを取説に含んでおいて欲しいなと思う次第でございますよ。

しかし、いざセッティングさえ決まれば一番パワーのあるモード1でどこからでもツイてくるエンジンを感じながら走る楽しさときたら・・・タマランもんがありますよ。

で、そんなトレーサーと走っていると自分のステージがあと少しで上がりそうな手応えを感じております。

ただこの確変状態はオジンになってくると残念ながら少しの間しか続かないので、終わらない間に自分のモノにできるよう詰めて走る必要があると思うのでございます。

そう、悲しいかなオジンになってくると、間が開いちゃうとすぐにその手応えを肉体も脳も忘れちゃって振り出しに戻るになっちゃうのでございますよ。

なので忘れてしまわぬよう日常生活中も思い出してはイメトレを行い、娘の初実車教習付き添いでお休みした平日にこんなチャンスはないとトレーサー9GTでいつもの峠へ出動ですわよ❗




最初は少し高めのギヤで控えめな加減速で走りながらフォームやライン取りをチェック。

身体と感覚が起き上がってくるごとに少しづつ速度を上げながら走ると、いつもよりも前回走行時の感覚の戻りが早いですねぇ~

普段からのイメトレなんかも大事なんやろうな~

今日は平日なのもあって自分以外に走っている方々が少なく走りやすいですね~

走り屋の溜まり場みたいなとこに居てるのは、スーパースポーツのCBR600とR1とあとはミニモトとぉ~

ん?

あれは

ビッグスクーターやな

スカイウェイブかな?何故に走り屋に混ざってビッグスクーター?友達かなんかかな?

まぁ~別に走り屋と仲良くしようとは思わないしワテには関係おまへんわ~

しばらく走り込んでいると休憩中の走り屋さん達も走り出しましたねぇ~

どうやら私とランデブーしたいみたいで走るタイミングを合わせてきましたね~

やっぱりそうなるのね・・・

常連の集まるバイク屋でもそうですけど、実際に速いかどうかは別にして走りにこだわりのあるライダーって、知らんライダーを値踏みするようなとこがありませんか?

まぁ~でも最近になってここを詰めて走っていますし自分がスキルアップしてきているのもあってまぁ自分より速かったとしてもあのSS位のもんなのかなぁ~

そやけどねぇ~後ろからツイてくるんじゃなくて集団で私より前でゆっくり走って待つなんて、ぶっチギって身の程教えたるって感じなんでしょうね~

マッドマックスかいや。

まぁ彼らのホームですからねぇ~リヤボックス装着したツーリングマシンに乗った知らんオッサンがフラッとやってきたらそうなるのかな。

バイク乗りアルアルやからね。

でも、

でも、

でもでもでもでもぉ~

オッサンをナメんなよぉ~

と、右に左にどんどん抜いて意外と遅かったSSも抜いてコンプリート❗と拍子抜けしながらウィニイングランをしていると、さっきのビッグスクーターが走っていました。

おぉ~ツーリングペースですなぁ~まぁでも走り屋さんのお仲間みたいなので、一応お先に失礼させていただこうとすると猛然と走り始めましたよ・・・

おいおい、

よしてくれやい。

君も抜いて走って俺を待っていたんと言うんかいなぁ~?

なんぼなんでもビッグスクーター相手にムキになって抜きにかかるなんて・・・

と、優しい目線で油断していたら・・・

え❗

ええ❗

マジでかぁ❗

何なのこのビッグスクーターさん。めっちゃ速いで。

まさかのラスボスだったのか❗

必死になって追走するも、アカン・・・めっちゃ速いでぇぇ

こんな異常に速いビッグスクーターこの世におります~

信じられへん。

これは現実か・・・

何とか追走できているけど、直線で詰めてるだけで悲しいけどコーナーは向こうの方が速いよ~

特にコーナー前半がめっちゃ速いっていうか、ほぼ減速無しで突っ込んで一瞬で向き換えできてるわ~

先日のグロム乗りといい何なの?

どんなテクニックなの?

何で?小径ホイールやから?

いやいやでもあの長い車体やもんな??

わからん。わからん。

落ち着けぇ~俺。

焦って走りがとっちらかってきてるぞ。

相手を分析や。

ナンバー見るとどうやら400ccやな。と言う事は古そうなマシンやからスカイウェイブ400か。

意外とバンク角も深いんやなぁ~確かスカイウェイブってバンク角が浅いってネットで書き込みがあったよな。

あ、よく見たらマフラーを擦りにくいようにか縦に平べったくてかち上がったのに交換しているし、センタースタンドも外してんな。

でも、この走り方は飛ぶかもしれんから少し車間距離とっとこうかな。

などと観察しながら2往復ほどランデブーしましたが、アカン・・・さっきから走りっぱなしもあって下半身が疲れてきてもうたわ。内腿がツリそうだよ~ん。

広場のとこでバトル終了してくれたら、「いやぁ~めっちゃ速いっすね~」とか言って仲良くなろうっと。

と甘い期待通りになるはずもなく、向こうもかなり熱くなっているようでウインカーを出して次の周回に入る気満々ですわ・・・

くっそ~早めに決着をつけないと・・・

めっちゃ速いとは言え400ccのスクーターやから直線はそんなんでもないんで、ここは先日と同じ作戦の直線でパワーに物言わせて抜いたって何とか突き放せないもんかと直線で抜いて頑張ってみるものの、ビッタビタについてきよるじゃないの。

ついてくるどころか抜こうとしているわね~

やだ・・・この方バトル慣れしてらっしゃるみたいで、このギリギリのやり取りでも走りがとっちらからないのよ。

あぁ~なんかメンタルも削られるよな~

で、一応男の子なので自分で終わらすような悔しい事ができるはずもなく、そのまま地獄の次の周回へ・・・

クッソぉぉぉ~

もうこうなったら直線部分で1速レッドまで引っ張ってのホンマの全開加速で突き放してやる❗

さすがにそこまで全開加速したら10メートル以上は離れたようなので、ここは落ち着いてロス無く走り切れ❗と何個かコーナーを抜けると、

え?

あれ?

音がしなくなった

あれ?ついてきていないよ

え?辞めたんかな?

いやいやいや食らいついてきていたよな

と、

戻ってみると




あ、なんかマシンが止まってるわ

たまたま通りがかったお仲間のようですね




マシンを端に停車させて歩いて行くと、

あ・・・

あぁ~

あらららら

突っ込んでらっしゃる・・・




でも良かったぁぁ~

本人は無事なようで安心しましたよ~

マシンだけが滑って行ったんですな。

私にも原因があるので平謝りしていると、お仲間の走り屋さんも集まってきたので、崖落ち寸前になっている車体を人力で何とか安全な場所まで引っ張り上げてきました。




うん。

これは

フレームも逝っているし一発廃車やな。

う~ん。

原因は私とバトっていたからですし周りはスカイウェイブさんのお仲間さんだらけですし気まずいですなぁ・・・とは言え、任意保険でレッカー呼ぶのか知り合いのバイク屋さんを呼ぶのかで積み込む人手が必要かどうか変わるようなので、それが決定するまでは待機していましょうかね~

待っている間にお仲間の方にお話を伺っていると




どうやらこちらの峠ではめっちゃ速いスカイウェイブ乗りとして有名な方のようですねぇ~

道理でね。異常な速さやったもんな~

YouTubeにも動画がありましたわ~

コメント欄を読むとホンマに地元の走り屋界隈では知られている方みたいですね。



こちらの動画の方が異常な突っ込みの鋭さが判りやすいかもですね

https://youtu.be/m-7PsQT36dE?si=N8zoq1YtbmV4VMOw 



本日乗っていたのも、このスカイウェイブ400なのかな?

まぁ~動画で見ても異常に速いですな。普通、動画でみたら遅く見えるもんですけど、切り返しなんか早送りしているみたいやもんな。

でもR1さんの乗り方もあまりフロントブレーキ使っていないようなので地元スペシャルな乗り方ですな。

で、お仲間さんが

俺らはここの最速チームでスカイウェイブ乗りさんと同程度の速さのメンバーがまだおって~みたいな事をおっしゃられてましたね~

水曜日に速い人が集まるから、そん時にまた来たらええわぁ~なんですって。

チームの名前を言うてはったけど忘れちった。

俺にも責任があるかなと思うから残っていますが、

「はよ帰りてぇ~」

まぁ~要は仲間がこうなっちゃったけど俺らこんなもんじゃねぇ~からなぁ~って事なんでしょうか。

これ以上、私がここに居るとスカイウェイブ乗りさんも嫌な気持ちになるでしょうし、どうやら任意保険でレッカー呼ぶ事になったみたいなんで、これ以上ここに居ても仕方ないので申し訳ないですが、これで失礼させてもらいましょうかね。

まぁ~独りでコツコツ走っている私に走り屋さん達が売ってきたバトルなので、自分的には少し罪悪感はマシですけどね。

これで怪我していたら大変だったでしょうね。

だからと言って、これからは勝負を挑まれても、お先にどうぞなんて気は更々ございませんけどね。自分から売っていく事は無いですけど。


はぁ~でもねぇ~当たり前ですが、もともと危ないバイクで速度を上げて更に危ない走り方すんのも考えなあきませんな。

かと言って、安全運転でグッドライダーみたいなんでは楽しくないやろうし、安全運転してて抜かれたらイラッとするやろうしねぇ~

何処に自分にとっての安全ポイントを置くかなんでしょうが、技量によって違いはあれど少なくとも自分なりの安全マージンはちゃんと残しとかないけませんな。

今回で言えば先日も書いたと思いますが、やっぱりノーブレーキング鬼突っ込みはコントロール権がライダー側に無いので乱れた時に運任せの部分が大きくリスクが高いですわな。

だからどんだけ速く走れたとしても、あの走り方はリスキーでアカンな。

今現在の自分の走りで言うと、コーナー先で何かあったらブレーキを増してかけれる車体姿勢と少しの余裕を残しての突っ込みをしているつもりですが、じゃあ何かあった場合に絶対止まり切れるのかっていうと無理ですもんね~

自分よりもコーナーリングスピードが速い方は多々おれど自分なりの安全マージンを残した上での事ですので、もうそろそろこの辺を自分の限界にしとかなあきませんな。

そう考えると現在取り組んでいるコーナーへのスローイン~ファーストアウトの方向性は、そういった意味でも間違っていないんでしょうけどね。でもステージが上がる毎にそのスローインの速度が上がっちゃうんで、それにも限度がありますよね。

あんな事があったので抑え気味に走り自宅に戻ってまずはフロントタイヤを確認してみると。




走り方を変えたのもあってミドル部分の磨耗は随分とマシになっていますが、端の方が荒れちゃってますね~

言うてもツーリングタイヤですからね~やっぱりこんくらいを限界としとかなあきませんね。

で、リヤタイヤは、

リヤサスにかなりプリロードかけてリヤ上がりにしてからはステップを擦る事が無かったんですが、今日はけっこうガリガリしちゃいました。




こちらも、エンジェルの文字のとこ越えそうなので、もうこの位にしておかないとヤバいですな。

しかし、今日くらいアクセル開けまくりで乗ってもこれ位の荒れにしかならないですからねぇ~それでもトラコンが作動している感じは無かったですし、このタイヤ夏場なんて良いのかも。

もしかしたらアジアロットみたいな感じで作られてて、東南アジアが想定に入っているからとか?

まぁええわ。もう履かないから。

・・・・

今日は色々と考えさせられると言いますか、自分を見つめ直す良い機会になったのかもしれません。

いやぁ~バイクって最高に楽しいけど、最高に危ないですよねぇ~

それでは

さいなら。さいなら。さいなら。