毎日の通勤からワインディング走行まで一定のシチュエーションを走り込みましたので、メッツラーのロッドテックZ8インタラクトの感想を書きたいと思います。

ただフロントのみの交換ですので話し半分くらいでお願いします~

まずハンドリングですが、かなり安定志向に振っていると思います。

直進安定性が高く、すり抜けするような時に走る道路端のアスファルトとコンクリート部の繋ぎ目のような安定しない路面でもしっかりと直進性を保ってくれます。

履き替えた時に最初に感じたのがハンドリングが重い事でした。自分の経験上この感じはタイヤのグリップ力の高さ故にそう感じる場合がほぼほぼなので最初から信頼感を感じれました。

タイヤ交換時にも書きましたが、剛性感のあるタイヤですので乗り心地という点ではダンロップのロードスマート3SやピレリのエンジェルGTなどよりも必然的に劣る印象です。

これをどう捉えるかはライダーの技量次第なのかなと思います、初級のライダーにとっては接地感やグリップ感よりもギャップで跳ね気味になるタイヤは恐怖感を感じてしまい信頼できないでしょうし、一定以上の腕があるライダーにとっては乗り心地よりもグリップ重視でしょうしね。

このロードテックは接地感やグリップ感というよりは何と表現して良いのか難しいですが、重いタイヤが回っているような重厚感みたいなものを感じます。

前述しましたがハンドリングは完全に安定感寄りですので重量車はもとよりスポーツ寄りのマシンに乗っているが、少し落ち着いて乗りたいといった方には合うタイヤなのではないでしょうか。




私個人としてはフロント19インチのマシンからの乗り換えなのとフロントの安心感を感じれないと楽しく走れないタイプですので、とてもシックリきています。


また雨天時も他のロードテックシリーズと同じように、かなりの安心感がありました。


ウェットでかなり寝かし込んでもまったく問題なしでしたし、白線上でのグリップもかなり安心できるものです。


ようこんな良いタイヤがこんな値段で出てるよな~何でなんでしょうか?

 

 

現在、心配しているのは在庫が無くなったら、このお値段ではなくなってしまうのではないかと言う事でしてねぇ一週間に数度はアマゾンで確認しては無くなっていない事にホッとしております。




そしてここらはスポーツ走行時の出来事を。


インプレとは少し趣旨がズレちゃいますが、いつも走っている峠にて1時間ほど走り込んでみた時のお話


最近の自分への課題としてコーナー手前できっちりとマシンを止めてフロントに負荷をかけすぎない安定したコーナーリングでスムーズなライディングをでございます。


なのでこのロードテックこそは偏摩耗させちゃって6000キロも持たずに終了なんて事にならないようにと戒めを持って走っております。


理想で言うと速く見えないのに実際は速い走りを目指しておりますので、それには本来で言えばコーナーにスローインしてファーストアウトの方向性なのでクイックに向き換えできるハンドリングの方が良いのでしょうが、


このトレーサー9GTさんが入力に対してリヤサスが動きすぎる悪癖がございまして、クリッピングで思っているよりもリヤが沈んじゃっていてフロントの接地感がかなり抜けちゃっているように感じてしまい、それが恐くて今まではブレーキを少し残したままアクセルを開けていくような時もあったのですが、このタイヤの特性もあってそこの恐さが随分とマシになりましたよ。


本来であれば減衰かけて調整するのでしょうが、それができないのが電サスの悲しい所でございまして・・・現状でかなりプリロードもかけているのでねぇ~


まぁ~基本はツーリングマシンで色々な方が乗る事を想定していますからね。この設定が正しいよな。


では突き出しか・・・いや、サーキット走るわけでもないのに、それは違うっていうか通勤時に乗りにくくなるので選択としては無しやな。


あ、


タイヤのお話とはズレちゃいましたが、タイヤ交換と上体の位置とステップワークでかなり安心感を感じれるようになってきました。


あと意外と曲げきっていないのに待てずに早めにアクセルを開けちゃうとダメですね。


しっかりと「待つ」メリハリも必要でんな。


でもその待つ勇気がなかなか難しいんですわよ。


そうやって何度も行き来しながら確認するように走っていると異常に速いグロムがやってきましたよ~


こちらの峠、かなりタイトで道幅も狭いのでホイールベース短いマシンやモタードなんかが速かったりするのですが、コヤツも速いわぁ~


ほぼほぼのコーナーをブレーキング無しで突っ込んでいくじゃないの~


これ系の走り方する人って本当の意味で上手いんかって言われると微妙だと思うのですが、走り慣れたとこでは異常に速かったりしますよね。


で、このグロムさんのマシン、マフラー爆音で、なんかリヤフェンダー内が丸見えなくらいに車高も高くてサスも換えているようですし、立ち上がり加速も妙に速くてボアアップして金かけてかなりイジッてあるんでしょうな。


ごっついなぁ~と思いながらも自分の課題に集中して走っていると、どうやら抜いて走って私が追い付いて来るのを待ってらっしゃるみたいですわよ。


ホント走り屋さんってそういうの好きね・・・まぁ~せっかくのお誘いなので追走したろうと頑張って走るとコーナーでちょっとづつ離れていっちゃって立ち上がりで詰める感じになっちゃうんですがな(泣)


トレーサー9GTに乗っていてグロムに離される・・・情けなや。


バイクは排気量じゃないとは言え、ボアアップしていたとしても150~170cc位のもんでしょ~トレーサーは900cc・・・6倍くらいか・・・つ、辛いわぁぁぁ~


そこで、走り方を変えて現在取り組んでいるスムーズさを意識していつもよりもかなりコーナー手前でアクセルオフして余裕を持ってコーナーインしてクルっと曲げて走る方に切り替えると、


おお❗


コーナーでも離れないじゃないのん❗


こうなってくると逆にトレーサーでグロムと同じ旋回できるって凄いよな~


最近なんとなくそうじゃないんかと思っていましたが、やっぱりこっちの方が速いんかぁ~


自分だけで走っているとタイムを計る訳でもないので、どっちが速く走れているかなんて判らないですが、こうやって相手がいるとはっきり形になるので納得できますね。


これは、こちらのグロム乗りさんに感謝せなあかんですな。


楽しい~✨突っ込み無理せずにフロントタイヤの安心感があるとこんなにも楽しくスムーズに速く走れるんやなぁ~これもロードテック様々なのでございます。


で、このグロム乗りさんですが、前走車に詰まってゆっくり走ると何が楽しいんか知らんけど、バイクの上で跳ねてらっしゃる。


何じゃいコイツ


ちょっとキモいな


ん?


んん~?


このキモさ何処かで・・・


・・・


あぁ❗


このキモさ。数年前にここをスポーツスターで走っている時にモタードで俺をチギッた後に嫌みったらしくバイク上で跳ねていた奴じゃねぇ~のかぁ~?


いや


待てよ


本当に奴なのか?


確信は持てないけど


でも


こんなキモい奴がこの世に2人もおるんやろうか?


おらんよね。


たぶん奴だ。


くぅぅぅ~


トレーサー9GTに乗り換えて、セッティングが決まり良いタイヤに履き替えたこのタイミングでまた会えるとわ❗


リベンジ。


本日はリベンジ記念日であります。


次は俺がお前の目の前で跳ねてやるぜぇぇぇ~


自分が焦らずスムーズライディングできれば同じようにコーナーリングできるので、


セコいですが、一ヶ所だけある直線部分でこの3気筒エンジンのパワーとクイックシフターにものをいわせて抜き去って、その後のタイトコーナー連続区間でその差を維持さえできれば、実際は同じ速さでもこちらの姿が見えずに敗北感を味わわせてやれるはず。


もう一点、バイクの特性が違うので後追いすると自分の速いポイントが発揮し難いので前に出た方が離せる可能性が高まりますよね。


2周目に入った直線区間で抜いたって


俺、余裕ぅ~感を演じて紳士的に手なんて上げちゃいながらも実はアクセル全開で突き放して、そこから自分の走りに集中して走り、何ヵ所かとっちらかった部分があったものの先のUターンポイントに早着してジムカーナばりに急いでUターンかまして折り返し、グロムとスレ違った時に余裕感出して手を上げました~


あぁ~持てるもんフル稼働して走りましたが、そないに差がついてなかったな・・・


でも、奴はヤラれた感を感じているはず。


グロム乗りさんもUターンして追ってきているような音がしていたのですが、コーナー何個か抜けたとこで後ろの方で「ガシャァ❗ガリガリガリ」と逝った音がしたような気がして追ってこなくなったので心配になってもう一周戻ってみたのですが姿は無し。


気のせいかな~?そのまま帰ったんかな?まぁコケてたとしても帰れる位やったんやろうね。


良かった良かった。


しかしですよ


グフフフゥゥゥ~


やったぜ。


俺はやってやったぜぇ


でも、


これこそまさに


試合に勝って、勝負に負けた


ってやつですな。


そう考えると微妙なと言いますか、ちょいと情けない気持ちになりますが、今の自分の実力での最大限がこれやから、しゃ~おまへんな。


情けなかったら、もっと練習せえ❗俺❗


って事ですわな。


それにグロム乗りさんヘルメットがオリジナルペイントで自分の名前が入っている感じやったんで、もしかしたらレースとかやっているのかもしれませんねぇ~知らんけど。


まぁ自分より速い奴はなんぼでもおるっちゅうねんって事ですね。


ただ負け惜しみっぽくなっちゃいますが、あのノーブレーキング鬼突っ込み乗りは小径ホイールとホイールベース短いバイクだけの乗り方でしょうし、ライダー側のコントロール権なくコーナーに突っ込むんで乱れたら後は運頼りな部分が大きいのでリスキーなような気がするんですよねぇ~


まぁでもあれが小排気量車を速く走らせる唯一の方法なんでしょうけどね。



広い場所でバイクを停車させてタイヤを確認してみると





あぁ~やっぱりミドル辺りが荒れちゃっておりますので、まだまだライディングに改善の余地がありそうですな。




それでも、あれだけ攻めて走った割にはタイヤの荒れが少ないような気がするので、グリップ力の割には持ちも良さそうな感じですね。

走りながらミスってかなりブレーキ残しながらリーンさせちゃった瞬間もあったのですが、かなり剛性感ありまったく乱れるような感じも無かったので、まだまだこのタイヤのポテンシャルはこんなもんじゃないと思われます。

現時点でのまとめとしては、

ブリジストンのT32がサーキット走行も想定したようなポテンシャルのタイヤだとすれば、このタイヤは公道走行においてのポテンシャルを追求したタイヤだなといった印象です。

この2種のタイヤ自分的には特に切り返しで違いがありました、T32は切り返した瞬間のハンドリングが軽くダイレクトにハンドルが切れるのに対して、ロードテックは重く一瞬遅れて切れるって感じですね。

この切り返しの感覚の違いはかなり大きかったので自分でも驚きでしたねぇ~

またまた良いタイヤを発見できました。

ロードテックZ8インタラクト お値段的にも性能的にもオススメできるタイヤでございますよ。

あ、

グロム乗りさんの前で跳ねてやれなかったな~

ロデオくらいに跳ねてやりたかったのに。

残念。