先日、タイヤ交換しました
ピレリ ANGEL GT
で、雨天時含めてそこそこの距離を走りましたので自分なりに感じた感想をば。
まず交換時にも書きましたが、サイドウォールやビートが柔らかく非常に交換しやすいタイヤでした。
その時点で純正採用されているブリジストンのT32よりも柔らかい乗り心地になるであろう事は判っていましたが想像以上の変化でした。
まず良い点について
トレーサー9GTには購入当初から乗り心地の悪さを感じていました。比較的綺麗な路面での大きなウネリなどは電サスで綺麗にいなしてくれるのですが、アスファルトが古く荒れてガタガタしちゃうような路面では細かい突き上げに対して電サスの制御が追いつかないからか神経質な動きを感じていたのですが、このタイヤに交換してからは別のマシンになったかのような乗り心地の改善がありました。
例えば比較的流れの速い幹線道路上にある大きく凹んだマンホールの蓋の上を通過する時のような大きな衝撃は今まででしたらガツン❗といった緊張を伴うような衝撃だったのがドンって位になりました。
峠なんかにある減速帯通過時のような細かい連続する衝撃もかなり振動を殺してくれますよ~今まではションベン我慢している時に減速帯通過すると振動で尿漏れしそうでしたが、これで怖くないねぇ~
頻尿オッサンに優しいタイヤですわ。
そしてタイヤセンター部に薄く彫られているGTの文字がしばらく走った後も残っているので耐摩擦性もそこそこ高いと思われます。

あと素晴らしいと思った点がニュートラルなハンドリングです。新しいタイヤに交換直後によく感じる倒し込みの妙な軽さや、逆に倒し込み難さのどちらもない自然なハンドリングなので、タイヤの慣らしさえ終えれば不安感無く走れますね~
バイク雑誌的に言うとクセが無いタイヤといった表現になるのでしょうか。
そして雨天走行してみましたが、

ですが、ウェット路面なりの攻めモードで走ると大きく滑るので、温まりが悪いタイヤなんだと言うことを頭の片隅に入れておかないと特に冬季は痛い目に合うような気がします。
まぁそのぶん逆に耐久性は高いのかもしれませんが。
あと、乗り心地の良さとのトレードオフでタイヤの接地感は希薄です。故に細かい滑り出しが掴み難いので滑り出してしまった時はかなり流れます。そういった意味ではグリップを探りながら乗れるレベルの方には向いていないと思います。
またタイヤが動き過ぎるのか例えば高速コーナーをハイスピードでタイヤに負荷を掛けながら通過時にトラクションが変化しているような気持ち悪さがありますね~
気をつけてなければいけない点として、慣らしは時間をかけた方が良さそうです。最近のタイヤにしては珍しく昔のタイヤのように製造工程で型からタイヤを外す時の油分がかなり残っているようで最初はけっこう滑りますね。
この辺は中国資本になった影響なのでしょうか?気になる方は特にタイヤサイド部をパーツクリーナーで脱脂しても良いかもしれません。
とは言え、イケてないタイヤって訳でなく、どのパートも平均点を狙った優等生といった感じではなくコンセプトがハッキリしているタイヤだというイメージなのでライダーにとって合う合わないも判りやすいのではないでしょうか。
長距離を走る上で求められる
乗り心地
疲れないハンドリング
高耐久性
に特化。これがピレリが考える「GT」タイヤなのでしょう。個人的にもGTとしては正しいのではないかと思います。
簡潔に言うと、
普通に走られる方には良いタイヤ
飛ばす方には頼りないタイヤ
と言った感じでしょうか。
自分的には現時点で次はないなぁ~と思っております。自分の乗り方としてはブリジストンやダンロップ、ミシュラン、メッツラーの方が信用できますね。