3月28日に開催された第33回社会保障審議会 企業年金・個人年金部会では、私的年金制度の在り方についての中間整理が示されました。この議論は、「資産所得倍増プラン」を受けて、以下の3つの視点に基づいて行われました:
- 視点1:国民の様々な働き方やライフコースの選択に対応し、公平かつ中立的に豊かな老後生活の実現を支援することができる私的年金制度の構築
- 視点2:私的年金制度導入・利用の阻害要因を除去し、より多くの国民が私的年金制度を活用することができる環境整備
- 視点3:制度の運営状況を検証・見直し、国民の資産形成を促進するための環境整備
各視点についての主な意見は以下の通りです:
- 視点1では、拠出・運用・給付一体での議論やiDeCo受給開始可能年齢の引上げなどが提案されました。
- 視点2では、私的年金の普及拡大や簡易型DC制度の見直しなどが提案されました。
- 視点3では、加入者のための見える化の充実、いわゆる選択制DB・DCについての説明、投資教育の充実、転職時等の自動移換などが提案されました。
詳細は、社会保障審議会企業年金・個人年金部会における議論の中間整理と第33回社会保障審議会 企業年金・個人年金部会 資料をご覧ください。これらの議論は、私的年金制度の今後の方向性を示す重要な指針となります。