こんにちは。
いつもお寄り頂いて、ありがとうございます。
嬉しいです。
お盆も終わりですね。
書きたいこと、わんさか あるのですが、私がサクサクこなせないので、もどかしく思っています。
まずは、すっかり遅ればせながら、8月6日に観た『THE ICE 2017 名古屋公演 千秋楽』の感想を綴りたいと思います。
真央ちゃんの滑りを生で観たのは、6度目かな?
昨年末の全日本以来です。
アイスショーで生の観る真央ちゃんは、実は初めて(エキシビション的な形ではありますが)。
大ちゃんの場合もそうなんですけど、個人的に、現役中は、試合観戦を優先するというスタンスでした。
試合もアイスショーも観たいけれど、お金と時間の関係です。
それに、真央ちゃんファンである以上、生でトリプルアクセルを観たいという思いにかられるわけですが、だとすると、やはり、試合を観るしかないですものね。
2014年のクリスマスオンアイスでは、当時共に休養中だった大ちゃんと真央ちゃんのコラボが実現しましたが、私は行けませんでした。今でも悔やまれます。
というわけで、今回が真央ちゃんアイスショー鑑賞のお初となりました。
『THE ICE』は、11回目の開催。
真央ちゃんを座長として開かれているアイスショーですけれど
昨年のクリスマスオンアイスでお世話になった方が「日本のアイスショーの中でお勧めするとしたら『THE ICE』。1度観る価値はある」とおっしゃっていました。
構成がしっかりしている…というような理由だったかと思います。
なので、いつかは行きたいと思っていました。
そうしているうちに、真央ちゃんが引退。
今回は、真央ちゃんの引退初の舞台でもあり、大ちゃんも出るし…で、2人のファンとしては、どうしても行かなくてはという思いがありました。
個人的な予想では、今年のクリスマスオンアイスでも、
この2人のコラボが再び組まれる可能性も大きいと思っていますが、それはそれ。
今回のショーには、特別な意味が込められているんだろうなと、開催前から感じていました。
「『THE ICE』までが(シーズンの)ルーティン。
それが終わってから、引退後に何をするのかという選択が始まる」
と真央ちゃんが言っていました。
選手生活の締めくくりというわけですね。
全日本選手権に続き、そういう記念すべき場の千秋楽に立ち会えたことをありがたく思いました。
それは、大ちゃんファンとしては、かなわなかった幻でもありました。
彼の引退直後には、心が騒いで何も思いつかなかったけれど
引退時、あるいはその後にでも、現役を終える大ちゃんを氷の上で称える感動のフィナーレがあったなら…と。
ま、今更ではあるのですが。
仕方ありません。そういう方を応援の対象にしてしまった私です。
現役選手が練習へ集中できるように、妨げにならないように…。
現役アスリートファースト。
そう思って、時期を選んで、故郷、岡山での囲み取材での引退発表でひっそり終わらせたい…というのが、大ちゃん自身の望みでしたので。
お仲間からの提案もお膳立ても何も、堅く丁重に辞退したのでしょう。
言ってもせんないことを書きました。
だからと言って、誰のやり方が一番いいとか、そういうことを考えているのでもありません。
支えてくれた人々やファンに感謝の思いを伝えるという目的で、真央ちゃんは今回のショーを開きました。
とてもいい形だったと思います。
時期的にもちょうどよかったのではないかなあ。
あったかい雰囲気。
浅田真央を愛する者達の集いでした。共演者も、
きっと、皆にとって、忘れ得ぬ思い出となったことと思います。
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前置きが、すっかり長くなりました。
個人的に記憶に残すため、感想を書き残したいと思います。
当日の名古屋は、真夏日。
「冗談はやめて」と言いたくなるほどの暑さでした。
会場は、愛知県体育館。
とにかく暑くて、いつもだったら決まってする建物の外観を撮ることさえ忘れていました。
驚いたのが、暑い中、屋外にテントをはって、パンフレットやグッズを販売していたこと。
是非とも館内でやってもらえたら…。
涼しい中だったら、私の財布の紐ももう少し緩んだかもしれなかったけど、早々にして会場内へ。
開演まだまだの時間に、ゆっくり着席。
B席だったし、「生で観られたらいい」ってくらいの感覚でしたけど
この会場、客席からリンクが近い。
お陰で、皆さんのパフォーマンスも近く感じられました。
今回、観てみて『THE ICE』って素敵なアイスショーだなあ、思ったよりも気さくな感じだし、作り手、演じ手もお客さんも一緒になって楽しめるショーだなあって思いました。
こんなに観客サイドな感じなんだ…って。
ネーミングからして、もっとお堅いイメージでしたので。
こういうアイスショーって、一日に2回公演が計画されることが多いと思うんですけど
『THE ICE』は日に1回(毎回必ずそうなのかはわからないんですけど)。
私が観たのが千秋楽だったからかもしれませんが、1日1回で充分と思えるボリュームと感じました。
初めに、真央ちゃんと苦楽を共にしてきたスケーター仲間から、真央ちゃんに宛てたビデオメッセージが、大型スクリーンに映し出されるところから始まりました。
大ちゃんからは、労いの言葉に加えて、「飲みに行きましょう」という感じの内容だったと思います。
キャップのつばを後ろにして被っていた記憶があります。確か。
オープニングやフィナーレのボリュームが大きいなあという印象です。
オープニングから、作り手の思いが詰まっている感じでした。
上手く書けないんですけど、オープニング、よかったわぁ。
バレエの動きを取り入れた皆さんのパフォーマンスが素敵で見とれてしまいました。
更に、真央ちゃんの昨シーズンのショートプログラム『リチュアルダンス』のピアノ演奏を担当された鈴木羊子さんが、来日され、同曲をピアノ演奏して下さったんですが、それが素晴らしくて、感動しました。
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そして、なんと言っても、今回の目玉はコレ。
真央ちゃんのこれまでのプログラムをメドレーのようにして
10人位かな?出演スケーター達が次々に滑っていくというもの。
スケーター自身がその曲で滑った時の振り付けで滑ったり
真央ちゃんのプログラムの振り付けの通りに滑ったり
面白いアイディアだなあと思いました。
皆さん、よかったんですけど、特に印象深かった部分をかいつまんで。
アデリナ・ソトニコワちゃんのシェヘラザード、美しかったぁ。
ジェフが滑って、その後を小塚クンが引き継いで滑った『鐘』(真央ちゃんのバンクーバー五輪のフリー)もよかったなあ。
ジェフ、さすがの大人のパフォーマンスです。
小塚クンは、真央ちゃんの振り付けを再現していて、最後のフィニッシュのポーズで、私、こみ上げてきちゃって。
小塚クンは、真央ちゃんと一緒に佐藤コーチの指導の下、同じリンクで練習してきましたからね。感慨深い思いもあったんじゃないでしょうか。
引退して、氷上から去っていた彼。
今年の2月位から、また滑ることに決めたそうですね。
彼ほどのスケーターが滑らないのはもったいない話だと思っていたので、滑ってくれる気になってよかったなあと思いました。
昨年の全日本選手権の会場のレストランで、気がつけば、私の後ろのテーブルにスーツ姿の小塚クンがいてビックリしたことも、そう言えば…と思い出しました。
そして、大ちゃんの『ラフマニノフ ピアノピアノ協奏曲第2番』と
それに続く真央ちゃんの『リチュアルダンス』。
私は、正直な話、この日、これを観に行ったんでした。
真央ちゃんにとって、バンクーバー五輪のフリー曲である『ラフマニノフ ピアノピアノ協奏曲第2番』は、大ちゃんにとっては、トリノ五輪のフリーで滑った曲。
2人にとって、思い出の五輪ナンバーです。
私は、トリノ五輪では、大ちゃん…と言うか、男子シングルを観ていませんでしたので、手に汗握って大ちゃんのこのプログラムを観たことはありません。
彼を応援するようになってから、映像では観ていましたが。
当時の彼を知る古くからのファンの方にとっては、益々感慨深い思いがあったと思います。
真央ちゃんのラフマニノフも好きだし、大ちゃんのも好き。
プログラムの内容については、大ちゃんのは、19歳のときのものですので、真央ちゃんのラフマニノフプログラムの方が内容的にいっぱい詰め込まれてるじゃん?っていうツッコミは無しね。
その後、大ちゃん、難しい要素盛りだくさんのプログラムを滑るようになっていくわけですので。
さて、11年前にこのプログラムを滑っていた彼の映像と今回の大ちゃんの滑りを比較すると、かなり進化が見られるなあと思いました。
進化の要素は色々あると思いますが、一番は、体幹の安定でしょうか。
体幹がブレない動きは、美しく、説得力を持ちますものね。
生で観ると、映像以上にその辺りが表れる気がします。
キレキレのステップで魅せてくれました。
ジャンプに関しても、他のプログラムも含め、この日跳んだジャンプは、ルッツ、フリップ、合わせて4本だったかなと思いますが、いずれも回って降りていました。
この衣装も11年前の物。
プログラムも衣装も、私は初めてでしたので、感激しました。
ステップの部分、普段は、観ることに集中するために、私、あまり 手拍子には加わらないのですが、「このプログラムを臨場感を持って観るのは、最初で最後かもしれない」と思い、皆さんと一緒に手拍子をしました。
御写真お借りしています。
お借りした御写真、動画等の中には、大阪公演と名古屋公演のが混ざっていると思います。
すみません。
大阪公演の動画をリンクさせて下さい。
動画主様、感謝です。
THE ICE 2017 Daisuke Takahashi "Piano Concerto No.2"
Mao Asada.The ICE 2017
https://www.youtube.com/watch?
大ちゃんの迫力あるラフマニノフのフィニッシュ後、いよいよ、真央ちゃんの登場です。
真央ちゃんを大ちゃんがおいかけっこ。
真央ちゃんの衣装、腰に巻いた黒いスカートの紐を大ちゃんが引っ張り、真央ちゃん、『THE ICE』版、赤いリチュアルダンスコスチュームが現れました。
試合時の衣装よりも長い裾のドレスが、氷に映えていました。
この黒いスカートは、恐らく、黒のリチュアルダンスを表しているのでしょう。
昨シーズンの真央ちゃんのプログラム
ショートでは黒、フリーは赤の衣装で、いずれも曲は『リチュアルダンス』。
黒は、悪魔祓いの黒鳥、赤は、亡霊から解き放たれた情熱的な女性。
今回、黒鳥を表す黒スカートが外れて
主人公の女性が現れるという演出なのだろうなと思いました。
短縮版ながら、ジャンプもスピンも含まれていない、スケーティングとステップだけで構成されたパフォーマンス。
素敵でした。
動きのキレ、健在です。
説得力あるスケーティングと表現、華麗です。
昨シーズンの全日本。
大阪で観たフリーを思い出して身震いしました。
成績が出なくなり、自分の限界を感じて引退を決めた真央ちゃん。
しかし、皮肉なことですが、これほどのパフォーマンスができるスケーターは、男女含めて、少なくとも国内の現役選手には、いますまい。
試合では、点数の軸はジャンプですけれど
ジャンプってのは、年齢が高くなれば、跳びにくくなりますから
真央ちゃんも大ちゃんもですが、ジャンプ競技を卒業したということで、ジャンプ以外の他の要素で魅せる種目があれば、きっとまだまだやれるはずなのになと思います。
フィギュアスケートという競技的にもったいないですよね。
ノービス、ジュニア、シニア…の卒業後に続くグループがあったらいいのになあと思います。
シニアで終わるもよし、その先を行くのもよし。それは、選手の意思で決められるという形で。
スミマセン。スッカリ脱線しました。
脱線ついでに、もう一つ。
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大ちゃんと真央ちゃんが確か、昨年春にスイスで開かれたアイスレジェンドに出演した時だったと思いますが
ご飯を食べながらの対談で、こんなことを話していましたね。
真央ちゃん「大ちゃんさあ、ラフマニノフやったじゃん?」
大ちゃん「やった」
真央ちゃん「あれ、真央もすごい好きだったの。それで、女性はやってないじゃない?ラフマニノフ。多分、自分が男性だったらやらなかった。大ちゃんの(プログラムの)いいイメージがあって」
大ちゃん「そう?ありがとうございます(笑)。あれからだからね。ありがとう」
真央ちゃん「女性だから、(同じ曲で滑るのも)いいかなと思って」
大ちゃん「全然いい。ありがとう。嬉しいね。でもね、あれね、もう1回やりたいの、オレ」
真央ちゃん「やろうか。2人で」
大ちゃん「やりたいね」
真央ちゃん「ショーでさ、やろうよ、じゃ、一緒に」
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このときの微笑ましいやりとりが、こんなに早く実現するなんて…
驚きでしたし、嬉しかったです。
だいぶ長くなってしまいました。
続きは、また改めて書きたいと思います。
ここまで読んで下さった皆さん、ありがとうございます。
ラルゴ