前回も書きましたが、一般の方から見て“食べられた”という感覚と医学的な視点からの“安全に確実に食べられる”ということには違いがあります。
誤えんしてもそれを患者さん自身が確実に自覚できるわけではないからです。

医療従事者と一言に言っても色々ではありますが、基本的に我々医療人は患者さんが少しでも元気でいられるよう、なるべく患者さんの意向に応えられるように努力していますし、そう動く言わば本能のようなものがあります。
なぜなら患者さんの笑顔が我々にとっての最大の報酬だからです。

ですから、ご自分の症状とそれに対する治療に疑問を抱かれた場合は、心おきなく質問し、話し合い、場合によっては遠慮なく他の病院でも診てもらう(セカンドオピニオン)などの方法もとりながら医師や関係スタッフとご自身の治療についてディスカッションし、納得の上で治療を受けて頂きたいと思います。

自己判断は危険です。
要はそのことを言いたかったわけです。

また、ドラマの流れでは、胃ろう造設のイメージがあまりよくはなかったかもしれません。
口から食べられるのが一番ですが、それが困難な場合、胃ろうという手段は安全性の見地から決して悪い方法ではないということも書き添えておきたいと思います。

また長々と書いてしまいました。

とはいえ、“口から食べる”ことが人間にとって大きな喜びであり、尊いことであるということをこのドラマが主人公の口を通して訴えかけた

そのメッセージに関しては非常に意義あることと、拍手を贈りたい思いです。

最後まで読んで頂きありがとうございました。

ラルゴ