続いて、歌舞伎座 夜の部です。
夜の部は仁左衛門さんと玉三郎さん
中心の演目立てでした。
一、於染久松色読販
土手のお六
鬼門の喜兵衛
ニ、神田祭
三、四季
春 紙雛
夏 魂まつり
秋 砧
冬 木枯
最初のは「お染久松色読販」といっても
お染久松はでてきません。
出てくるのは土手のお六と
鬼門の喜兵衛です。
二人は久松の働く油屋に死人を運んできて
ゆすりをかけるような小悪党なんですが
土手のお六は蓮っぱな女だけど粋で
玉三郎さんが演じるとどことなく
かわいさも感じる悪婆でした。
仁左さまの鬼門の喜兵衛も同じで
悪い奴だけどかっこいい。
死人は店先で生き返り、死人を乗せてきた
駕籠を二人でかついですごすごと花道を
はけていくという笑ってしまうお話でした。
仁左玉コンビだから、おもしろい。
ニ、「神田祭」も仁左衛門さんと玉三郎さんで
粋で鯔背な鳶頭と艶やかな芸者さんです。
「於染久松色読販」とは一転して
神田明神のお祭りを背景にパァッと明るい
歌舞伎舞踊でした。
去年、名古屋御園座の錦秋特別公演の時も
仁左衛門さんと玉三郎さんの
「東海道四谷怪談」と「神田祭」の
暗のお芝居と明の舞踊の取り合わせでした。
いつ拝見しても仁左玉ワールドすばらしい。
お二人おいくつなんでしょうね。
ホントお美しくって。
益々のご活躍を祈っております。
三、「四季」は四季それぞれに趣きのある
舞踊でした。
春、紙雛の菊之助さんと愛之助さんの
女雛男雛が美しくて、絵のようにみえました。
すばらしい。
冬の木枯では、木の葉の亀三郎くんと
眞秀くんが大人のなかで、上手に踊られて
いるのもすばらしくて、楽しかった。
夜の部は舞踊が多かったですね。
通しでみると、最後疲れてくるので
舞踊をゆるく眺めているというのも、
いいなとおもいます。
今月の歌舞伎見物もこれで終わり
来月は團菊祭です。
最後まで、おつきあい頂きありがとう
ございました。
