先日、東京公演の千穐楽をライブ配信でみた
『醉いどれ天使』を新歌舞伎座でみてきました。
10月の観劇一本目は『醉いどれ天使』でした。
私の観劇は歌舞伎とミュージカルが多いので、
『醉いどれ天使』のようなストレートプレイはあまりみる機会かなかったのでじっくり観れて新鮮でした。
生のギターのもの悲しい音色でオープニング
廻り舞台を使っての舞台転換はスムーズに次々かわっていくのでわかりやすかった。
ストーリーは配信で予習していたとおりですが、
配信でみたときは、桐谷健太さん演じる松永の眼光がするどくて怖いほどでしたが、舞台でみるとそれほど感じなくて それよりも故郷の母に想いを綴るところにグッときたり
洗濯物がとりどり物干し竿にほしてあって それが幸せなんだといっていた克典さん演じる酔いどれ医者の言葉に
そういうことなんだと思ったり
実物でみた髙嶋政宏さんの親分の迫力にたじろいだり
田畑智子さんと篠田麻里子さんと佐々木希さんの
医院の居候実は親分の女とクラブの女と松永の幼馴染み
の女の それぞれの個性を持つ女達の駆け引き
そして医院にいるお手伝いのおばさんがいい味を出していました。
それぞれの個性がひと癖もふた癖もあって、戦後の混沌とした時代を必死に生きぬいていく姿など見応えがありました。
戦後まもない頃に黒澤監督と三船敏郎さんがはじめてタッグをくんで完成した映画で後世まで人気は続いているそうで、客席は男性も多かったですね。男性トイレが行列しているのを初めてみました(笑)
見処の多い良い舞台でした
カーテンコールでは最後スタオベでした
克典さんは生の舞台でみてもやっぱり渋かったです