備忘録:「FreeCAD0.19 でフルラウンドフィレットを付す」
【要約】
FreeCAD 0.19において、フルラウンドフィレットを直接実行するコマンドはないので
不要部分のソリッドを作成
→「Part」ワークベンチにて切断コマンドを実行
で行う・・・しかないっぽい。
※以上の要約で納得された方は以下のどうでも良い文章は読む必要はございません。
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おはよう同志諸君。
さて。
FreeCADで遊んでいるということは先日述べた通りで。
で、遊ぶための教材が
というのも、先日述べた通りである。
その中のサンプルモデルのパーツに
がある。
コーヒーミルのレバーなのだが、
ああ、コーヒーミルといえばサイレントメビウスだな
・・・ではなくて、
赤〇部分の加工をするために、フルラウンドフィレットを施そうと思ったが
FreeCADにそんなコマンドはないようだ。
「Part Design」ワークベンチの「フィレット」で
半径を板幅の半分に ―― 板幅12mmなので半径6mmのフィレット加工を指定するとErrorが出る。
因みに半径を5.99mmを指定すればフィレットは可能ではある。
現実的な加工精度から考えればこれで十分な気がしなくもないが、
根本的な問題が解決していないことには変わりはない。
仕方がないので不要部分のパーツを作って「切断」する。
というわけで、取り敢えずこの状態から・・・
この備忘録のために一度加工完了したものをわざわざ「和集合」したので
モデルツリーにある通り、、「Slice」して「Fusion」するという無駄な作業を行ったことになっているが、
まあ気にしないでほしい。
寸法としてはこんな感じ。
ではやっていこう。
1. 切断用ソリッドのスケッチを描く
①「Sketcher」ワークベンチに切り替え
②長部上面を選択
③新規スケッチを作成
④「FlatFace」になっていることを確認し、「OK」
⑤「構築モード」に切り替え
⑥「外部~エッジを作成」を選択
⑦各エッジを選択
⑧「通常モード」に戻す
⑨「ポリライン」を選択
⑩折れ線を引く
ア)補助線上適当位置
イ)補助線端一致
ウ)原点一致
エ)軸(x軸)上適当
右クリックで一旦終了
オ)補助線上適当位置
カ)補助線端一致
キ)軸に垂直かつ軸上
ク)軸(x軸)上適当
⑪「水平距離拘束」
⑫6mmで拘束
⑬「円弧」
⑭円弧を描く
ア)補助円中心一致
イ)ウ)折れ線末端一致
左円弧完成および高速完了
エ)補助円中心一致
オ)カ)折れ線末端一致
⑮閉じる
2. スケッチ形状を押し出してソリッドを作成
①「Part」ワークベンチに切り替え
②「1.」で作成したスケッチを選択
③「押し出し」
④「逆方向」にチェック
⑤「12mm」を数値入力 (※12以上であれば良い)
⑥「OK」
⑦Ctrlを押しながらモデルツリー上で、“元図形”→“押し出し図形”の順で選択
⑧「切断」
以上で完成。
因みに、2-⑤にて、12mm超の数値、例えば1000mmを指定したとすると、
このように使徒か、パイロットの命と引き換えに動く某ロボットのようになるが、
そんなことはどうでも良くて、先に述べたように
2-⑦Ctrlを押しながらモデルツリー上で、“元図形”→“押し出し図形”の順で選択
2-⑧「切断」
を行うと、
切断残滓が出る。
そんな時は、モデルツリーから対象部分を選択し、
Spaceで非表示にすれば良い。
若しくは、Deleteで削除してしまっても良い。
・・・
・・・
・・・と、まあ、こんな感じでフルラウンドフィレット処理をするのが良いのではないかと思う。
あくまで「思う」だ。
他に良い方法をご存じの方がいらっしゃったら、ご教示いただけると幸いです。
ところで
67%程度プライベートで試作したかったものがあったので、
まあ、多少真面目にCADを描いて、
流行りのMeviyで作ってみようかとデータをアップし、いろいろ設定していたのだが、
今現在、対応逼迫ということで樹脂での製作はやっていないらしい。
というわけで断念。
では。
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