駐車場にて
おはよう、同志諸君。
私の棲み処を有する集合住宅の駐車場で
近所の子どもが遊んでいた。
私の、赤くはない愛機を出すのに邪魔で、且つ危ないのだが、
どうやら彼は、私には見えない敵と戦っているようだった。
なるほど、
私が平穏無事に生きていられるのも彼が駐車場の平和を守ってくれていたからに違いない。
正義の仕事中に邪魔をするのは良くないな・・・
と思っていたところ、
私の姿を見て彼は逃げてしまった。
それほど凶悪な風体はしていないつもりだが、
純な瞳には私の罪深さが映ったのだろう。
それにしても、
視力の悪さ以上に、心の穢れで物事が何かと見えなくなっている。
ま、これも老いさ。
では。