終わった・・・
やっと終わった。
タコが出来てしまった。
が、終わってみるとなんと言うことも無い。
全ての事はそうであろう。
終わってしまえば
その程度のものに過ぎないというのだ。
時間が不可逆なものであるのと同値に
越えた壁は
壁たりえない。
いつの間にかちょっとした怪我をしていて
痛みなどなかったのに
実際にその傷を目で見て初めて
痛くなってくるということは多々ある。
痛いのは指ではなく
脳が痛いと感じさせているのだ。
なら、
目の前にあるのは壁ではなく、
壁のように見える――脳が見せている――何かかもしれない。
無限に高いように見えて
実は横から回り込めたり
ミスリルよりも硬いように思えて
実は扉がついていたり・・・
現実世界に
そうそう不越の壁など無い。
だから、
きっとうまく行くよ。