食料自給率 | 所長日記・改

食料自給率

 私の部屋の窓から田畑が見える。
 
 いや、見えるというもんじゃない。
 
 窓の外は田畑だ。
 
 最近、
 
 そこの所有者なのだろうが、
 
 朝7時ごろから
 
 草刈機で草を刈っている老人がいる。
 
 独特の「チュイーーン」という音と
 
 時々、石に当たって「カチンカチン」という音で、
 
 眠りの浅い私は必ず起こされる。
 
 7時といえば、
 
 寝てから1時間から1時間半経った頃。
 
 即ち、さっき寝たばかりだ。
 
 それが1時間ばかり続く。
 
 それが終わると、
 
 隣の畑をトラクターで、土を掘り返す。
 
 これがまた1時間続く。
 
 うるさくてたまらない。
 
 7時といえば、普通の人は起きている時間なのかもしれないが、
 
 うるさすぎる。
 
 おかげで最近眠れていない。
 
 おかげで最近機嫌が悪い。
 
 機嫌が悪いから・・・こんなことを書こう。
 
 
 
 
 ※以下は私の勝手かつ一方的な考えです。気分を害された方は即座に読むのをおやめ下さい。
 
  
 日本は農業を辞めるべきだ。
 
 即座に農業禁止令を出した方が良い。
 
 現在、農業で生計を立てている人は
 
 即座に非農業の仕事に転職させるべきだ。
 
 何故なら、日本における農業は百害あって一利も無いからだ。
 
 まず、
 
 ①無駄に土地を使う
 
 ②人件費が高すぎる
 
 この二つが大きい。
 
 ただでさえ、国土が狭く、土地自体が高いのだ。
 
 そこに高い人件費が加わる。
 
 日本国内で生産される農作物は
 
 割高すぎる。
 
 輸入にシフトすれば、
 
 家庭の食費に対する支出は大きく押さえられる。
 
 そして、
 
 ③農地は生産性が悪い
 
 単位面積あたりの収益を考えると、
 
 農地は低い。低すぎる。
 
 同じ面積なら、工場にした方が生産性ははるかに高くなる。
 
 勿論、民家と工場を隣接させるわけにはいかないが
 
 事務所など比較的住環境を阻害しないものにするなど手はたくさんあるはずだ。
 
 ④農業では生計を立てられないのを分かっていながら農業を営む人が多い
 
 自分の仕事を疑っている人に
 
 良い仕事はできるはずもない。
 
 そして良い結果が生じるはずもない。
 
 
 
 勿論、全ての農家を即刻転職させろと言っているわけではない。
 
 “良いもの”を作る人はたくさんいる。
 
 肉であったり、乳製品であったり、野菜であったり・・・
 
 泣きそうなくらいおいしいモッツアレラを作っている人もいる。
 
 そういった“技術者”は守らなければならない。
 
 しかし、今のように現状農地の土地を“いじっている”人全てを保護するのは得策ではない。
 
 線引きが必要だ。
 
 
 
 農業経営者というのは各種法律によって守られ
 
 別の言い方をすれば、束縛され
 
 そして、優遇(その際たるものが税金)されている。
 
 そのくせ日本の農地は生産性が悪い。
 
 悪すぎる。
 
 何故、国は意味なく保護をするのか?
 
 様々な理由はあるのだろうが
 
 一番の理由は
 
 “慣習”
 
 だろう。
 
 その“慣習”とは10年20年で培われたものではない。
 
 大陸から農作物栽培技術が伝わって以来
 
 すなわち数千年かけて作られたものだ。
 
 日本という国を動かしてきた者の根底にある
 
 『農地は他の何よりも守られるべきものである』
 
 というある種の強迫観念から農業は保護されているのだ。
 
 行政機関は
 
 「いや、有事の際の食料を確保する為だ」
 
 と言うかもしれない。
 
 しかし、原油その他燃料を輸入に100%依存している日本では
 
 有事の際に輸入が停止、もしくは困難になると、
 
 発電が出来ない。
 
 ガスが来ない。
 
 すなわち“調理”が出来ない。
 
 蓄えていたところで
 
 食べられない。
 
 切羽詰れば、薪で火を・・・と足掻くかもしれないが、
 
 今の日本人にその生活を続ける力はない。
 
 そもそも、日本への輸入が全てストップするほどの“有事”であれば
 
 対抗力を持たない今の日本はあっという間に滅亡している。
 
 本末転倒甚だしい。
 
 蓄えるのなら
 
 米や農地ではなく、
 
 『他国に絶対に負けない力』
 
 である。
 
 “力”とは軍事力をいうのではない。
 
 私はこれでも平和主義者だ。
 
 安穏と暮らすのが最高の幸せであると思う。
 
 この場合の“力”とは
 
 『技術力』  『経済力』
 
 である。
 
 食糧自給を捨てて、『技術力』を磨いて成功した国がある。
 
 シンガポール。
 
 マレー半島の先端にある小国に日本は負けている。
 
 今はまだ勝っているように見えるかもしれない。
 
 だが、ゆとり教育のツケは必ず来る。
 
 学生の理数系学力ではすでに負けているのだ。
 
 農地保護などつまらないことをやっていると、
 
 本当に負けてしまう。
 
 それで良いのか?
 
 政府は制度的に農地を解放するべきだ。
 
 農業委員会&農地法という時代遅れの制度は即刻廃止すべき。
 
 普通の土地のように自由に権利移動を出来るようにしろ。
 
 税金優遇も必要ない。
 
 それだけで日本各地にある意味のない農地は消えていくだろう。
 
 勿論、緑が消えて全てコンクリートジャングルになってもらっても困る。
 
 従って、
 
 各地方公共団体の土木・建築・公園課は
 
 まじめに住環境整備を考えるべきだ。
 
 年末に道路を掘り起こしてガタガタにするのがお前等の仕事じゃない。
 
 住環境を整備するのがお前等の仕事だ。
 
 
 
 そして、この下らぬ制度を維持するのに使われる費用を教育に回せ!
 
 もっと英語コミュニケーション能力を教えろ。
 
 数学を教えろ。
 
 論理的思考能力を教えろ。
 
 向いていない子は早めに判断して他の技術を教えろ。
 
 何より、現場の教師を教育しろ。
 
 その程度なら
 
 そこら辺の学習塾にいるバイト講師の方がもっとタメになることを言うぞ・・・
 
 
 
 
 
深夜に暴走族以上のサイレン音を鳴らしながら ―― 高音だから頭に刺さるんだよなあ ―― 、かつ暴走族以上に叫びながら危険運転をしているパトカーこそ近隣住民の眠りを妨げていると常日頃から思っているH.Cの『H.C研究所ホームページ』へ