いといそがはしきこと | 所長日記・改

いといそがはしきこと

 自分でも何故だかは分からないが、
 
 ここ数日とても忙しく、
 
 メールチェックも
 
 ブログのチェックも怠っていた。
 
 勿論、この数日の間、
 
 何をしていたか記憶はちゃんとある。
 
 それほどたいそうな事はしていないはずなのに、
 
 時間が無かった。
 
 パソコンを触らない日が無いという私が
 
 パソコンをまったく触らなかった。
 
 そして、
 
 久々にブログ管理画面を見ると、
 
 読者となってくださった方がおられる。
 
 こんなつまらないブログなのに ――― 感謝。多謝。
 
 そして、同じく気が付いたら9984が絶好の価格変動していた。
 
 売却注文が出せなくて残念極まりない。
 
 実に残念極まりない。
 
 まあ、次があるさ。
 
 この足踏みが勿体無いけど・・・
 
 
 
 
 
 さて、というわけで、
 
 今日はポスティングについて考えてみよう!
 
   ※ポスティングとは
    マーケティングの手法の1つ。
    チラシを各家のポストに入れていく。
    ある種ローラー作戦。
 
 こんなチラシが家のポストに入っていた。
 
   ※注釈
    実物をスキャンして載せたいところだが、
    著作権&プライバシーの問題もあるので・・・
 
 『パソコン教室』のチラシ
   サイズはA5。
   白普通紙に黒単色印刷。
   挿絵はパソコンの絵と会社所在地略地図のみ。
   あとはびっしり文字(8~12ポイント,メインは10ポイント)。
   1年契約で月額xxxx円(料金は手頃な設定だと思う。ここは及第点)。
   内容は
    ①各種ファイル作成、入門から上級まで対応
    ②ウイルス駆除もする
    ③ネットサポートもする
    ④各種設定もする
    ⑤詳しくは電話、またはホームページへ
    ⑥地図&住所
 
 私はちょっと笑ってしまった。
 
 一番の理由は
 
 「私は“多少”使えるんだけどね」
 
 である。
 
 勿論、ポスティングした側はそんなことを知る由も無い。
 
 まあ、それはどうでも良い。
 
 私なんかにその資格は無いのだが、点数をつけると、
 
 10点(/100)。
 
 「技術系の人間が技術系の人間のみで作ったなあ~」
 
 というのが正直な感想だ。
 
 まず第一に“カラーでない”という時点で30点減点
 
 そりゃカラーと白黒では段違いにコストが違う。
 
 しかし、“パソコンでの書類作成”の教室ならば、
 
 「こんな書類がつくれるようになります!」
 
 というアピールが大切。
 
 挿絵も効果的に挿入しなくてはならない。
 
 次に“文字びっしり”20点減点
 
 チラシによると入門から上級まで対応しているらしい。
 
 しかし、この文言だと(いや、実物載せたいね~)
 
 入門者にとっては言葉の意味すら分からないし、
 
 上級者にとっては何が売りか分からない。
 
 出来ることを可能な限り載せてみたといった感じだ。
 
 無料サポートがかなり充実してきた今日、
 
   事実、私達は勿論、ネット上では各種フリーク&マニアの方々が無料でやってるし。
   
 それ以前に必ず近くにパソコンが得意な人がいる
 
 そんな時代なのだから、よほどの“売り”が無いと回らないよ。
 
 また、レイアウト20点減点
 
 挿絵が少ないのは前述の通りなのだが、
 
 実はパンフレットも作っていたりする私にとっては
 
 論外のレイアウト。
 
 句読点の的確性からその他もろもろ。
 
 『主婦の方からのご依頼も増えています』
 
 という一文があるのだが、
 
 その位置も意味不明。
 
 それ以前に、主婦の方からのご依頼が増える理由が分からない!
 
 正直言って、信憑性が無い。
 
 この一文からも
 
 ①漠然と皮算用的に顧客獲得を考えている。
 ②市場調査が不十分である。
 
 ということが分かる。
 
 最後に、ポスティングの対象、すなわち対象顧客層確定の不十分さ20点減点
 
 私の家は数年前に出来た集合住宅の一室である。
 
 近所付き合いなどは全く無いが、
 
 どの部屋も比較的若い住人だ。
 
 そして比較的新しい住宅街(?)にある。
 
 全体的に住んでいる人間は若い。
 
 さて、パソコン教室でやっていくつもりなら、
 
 対象は絶対に“シニア層”である。
 
 何故ならば、
 
 最近の小・中・高生はパソコンを抵抗なく使えるものだ。
 
 情報処理基礎の必須科目化も手伝って、
 
   尤も、内容に多少の文句はあるが・・・
 
 これらの学生がいる家庭は、パソコンを使える筈だ。
 
 分からなければ子供に聞けば良い。
 
 ちょうど反抗期であったとしても、
 
 自分を親が頼りにしてくれるとは嬉しいこと限りない筈。
 
 得意気に教えるだろう。
 
 仮に、そういった年代の子供がいるにも拘らず、
 
 パソコンに疎い家庭は、
 
 そういった家なのだ。
 
 おそらく子供もパソコンが不得意だろうし、
 
 使えるようになろう、と
 
 少なくともわざわざ習おうとは思わないだろう。
 
 最近の大学生以上なら使えなくては生きていけない。
 
 少なくとも文書作成や表計算ソフトは使えるはずだ。
 
 先ほどのパソコンに疎い家庭に育った子供も
 
 ナンダカンダで使えるようになっているだろう。
 
 会社勤めをしている人は使えて当然。
 
 仮にパソコンを使わ(え)ない人であっても、
 
 働いているのだから、そんなものを習う暇は無い。
 
 「パソコンを覚えてスキルアップをしたい人たちが、顧客として・・・」
 
 それこそ皮算用。
 
 いいかい?
 
 今の時代、必ず近くにパソコンに詳しい人がいる。
 
 この程度のチラシを作るトコに、わざわざお金を払って習いに行こうとはしない。
 
 『年間契約で、月に何度でも・・・』 ―― と確かに安いかもしれない。
 
 しかしそれでも動かせないよ。
 
 本気でスキルアップを考えている人は
 
 名の通った“大手”に行く筈!
 
 となると、仕事も引退し、
 
 時間はあるが、することが無い。
 
 孫とメールしたり、孫の写真を見るためにパソコンでも習おうか・・・
 
 という軽い考えのシニアの方たちをターゲットにし、ポスティングをするべきだ。
 
 これはある種の常識。
 
 “常識にとらわれない”ことは大切だが、
 
 “常識を知らない”のとは話が違う。
 
 家を見ればそれがいつ頃できたか分かる。
 
 その街がいつ頃できたかが分かる。
 
 3時から5時ごろ(下校時間)にうろつけば、
 
   尤も、最近では単にウロウロしていたら不審者扱いされて、捕まってしまうだろうが・・・
 
 その住宅街の子供の年齢層、すなわち親の年齢層が分かる。
 
 そういった事前調査を十分に行ったうえでポストに入れるべきだ。
 
 すなわち、私の家の近くはポスティングの対象たり得ない。
 
 幅広い年齢層の顧客を本気で獲得したいなら、
 
 少なくとも、もうちょっと立派なチラシを作るべきだ。
 
 以上、
 
 30+20+20+20=90点の減点
 
 で、10点。
 
 『見切り発車のポスティングは首を絞めるだけ』
 
 だと思うよ。
 
 
 
 
 それにしても、
 
 パソコン教室のチラシは貧相なものが多い。
 
 本気で教える気があるのか、それとも教えられるだけのスキルがあるのか甚だ疑問である。
 
 分からないふりして無料体験に行ってみようか
 
 とか、ファイルを破壊して持っていこうか ―― などと思うが、
 
 私はそんなに暇人ではない。 
 
 放っておこう。
 
 このブログを見ている方は
 
 そんなわけの分からないパソコン教室に行く前に、
 
 ①ネットで対処法を検索
 ②パソコンに詳しい(または詳しそうな)知人に相談
 
 して下さい。
 
 大半の問題はそれで解決する筈。
 
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 なんかアイスクリーム食べたいな。
 

 
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