恵みの雨 | 所長日記・改

恵みの雨

 
 やっと梅雨らしくが降り始めた。
 
 私はがそんなに好きではないが
 
 降ってもらわないと困る。
 
 が降るべき梅雨の時期に晴天の日が続けば
 
 ダムの貯水率も低下、渇水状態になり、
 
 夜間断水が決行されてしまう。
 
 断水されると
 
 メインの活動時間が夜の私にとっては死の宣告と同値だ。
 
 私は仕事が終わって、買い物をして帰宅すると、
 
 11時半くらいになる。
 
 そこから夕食を作って、食べる。
 
 食べ終わって1時くらい。
 
 そこから色々して、
 
 風呂に入るのは3時から4時くらい。
 
 で、寝るのは5時くらい。
 
 もし、夜11時~5時までの夜間断水が行われれば、
 
 私は
 
 ①ご飯が食べられない。
 
 ②風呂も入れない。
 
 ③トイレも流せない。
 
 ・・・死んでしまう。
 
 まあ、トイレの水はバケツにでも蓄えて置けばよいが、
 
 他はそうはいかない。
 
 だから、
 
 よ降れ。
 
 鬱陶しく無い程度に降れ。
 
 
 
 昔はが嫌いではなかった。
 
 むしろ好きだった。
 
 雨の日に屋上の上にひとり立ち、遠くを眺めるのが好きだった。
 
 明け方なら薄い青紫色の空が
 
 昼間なら薄墨色の空が
 
 夜なら街の灯が映りぼやけた色の空が
 
 とても綺麗だった。
 
 傘も差さずに歩いていた。
 
 中学・高校の時は傘を差したことがなかった。
 
 まあ、校舎まで走って1分のところに住んでいたから差す必要もなかったわけだが・・・
 
 そんな私は
 
 『雨に濡れると風邪を引く』
 
 の意味が分からなかった。
 
 何故なら、それで風邪を引いたことはなかったから。
 
 平気で濡れていた。
 
 昔はそうであったのに・・・
 
 いつの間にか雨が好きではなくなっていた。
 
 悲しい変化だ。
 
 
 
 最近ぼんやりと何かを眺めるということをしない。
 
 何も考えず、目に入ってくる映像を純粋に受け止め、感じ取るということをしない。
 
 そうやって心は枯れていくんだろう。
 
 もうちょっと生きたいから
 
 枯れた心で過ごしたくないから
 
 時間を作って
 
 高い所に行こう。
 
 ひとりで。
 
 自分と話をするために・・・
 
 
 
 高い所は好きだが、滑り台の上やジャングルジムの上とかは嫌いなH.Cの『H.C研究所ホームページ』へ