黒サイは意外と白かった・・・
黄砂と連日の大雨のせいで、
かわいいかわいい愛車が汚くなってしまった。
そもそも、4月8日(土)の仕事の空き時間に洗ってあげようと思っていたのに・・・
まあ、自然とは人の力が及ばないものだから仕方はあるまい・・・
経済もそうだ。
人が作ったものでありながら、『見えざる手』によって動き続ける。
確率を用いて、未来を予測することもできるだろうが、
100%というものはない。
政治家や評論家は
「景気は上昇へと転じた」
と口を揃えて言う。
確かに日経平均株価は上昇している(元に戻っている)。
株で私のようなド素人が利益を得られる。
だが、生活自体は良くなったとは微塵も思わない。
相変わらず道路はガタガタだし、年金や健康保険料は上がっている・・・
術(すべ)の無き者は住みにくい世の中になっていっている。
「お金のことを勉強しなさい」
私はいつもそう言っている。
彼らが自分の足で立って、
社会を歩くときに、
少しでも役に立てたらいい。
・・・私自身はそんなに立派な人間ではないのだが・・・
そんなわけで、
今日は債券投資について語ってみよう。
(※債券に詳しい人は読まないで下さい。基本的過ぎて面白くありません。)
債券とは・・・一種の借用証書である。
例えば、国債(国が発行する債券)であれば、
国が借り手、購入者が貸し手という関係の下で取り交わす金銭消費貸借契約書のようなものということになる。
借用証書と違うことは、債券は自由に売買できるという点である。
勿論、通常の借用書(債権)も売却(譲渡)が可能である。
がしかし、流通する市場が無いために(当然。そんなものがあったら怖くてローンなど組めない)
債券ほどの自由性は無い。
兎に角、債券はお金の貸し借りである。
すなわち、債券発行者(借り手)の財政状況によっては、
利息の支払いや元本の返済が滞り、それどころか債務不履行(デフォルト:紙切れになる)ということも起こりうるのだ。
また、満期まで保有していれば預貯金と大差は無いが、
中途売却する場合は相場性を持つ、すなわち値段が毎日動いているということも大切だ。
では、債券にはどのようなものがあるか・・・
大きく分けて公共債と民間債に分けられるが、
比較的リスクも少なく、一般的な“国債”について説明していこう。
国債とは公共機関が発行する“公共債”のなかで、
国が発行母体の債券で『超長期国債』、『長期国債』、『中期国債』、『割引国債』、『TB』がある。
国が発行機関であるために、債務不履行(デフォルト)になることはまず無く、
(まあ、その時は日本という国自体がコケてるから、どうでもいいよね☆)
債券投資≒国債購入
という式が成り立っている、といっても過言ではない。
各国債をそれぞれ簡単に説明すると、
①超長期国債:償還期間(満期までの期間)が15年・20年・30年という文字通り超長期の国債。
4半期に一度発行されるが、あまり一般的でない(筈)。
②長期国債:償還期間が6年と10年の国債。普通“長期国債”というと10年物をさす。
10年物は毎月発行されている。
③中期国債:償還期間が2年と5年のもの。
④割引国債:償還期間は5年。
超長期・長期・中期国債と違う点は利益の確定方法。
これらは半年に1回(債券によっては年1回)ずつ利払いがある利付国債であるのに対し、
割引国債は額面金額より利息分が予め割り引かれた金額で発行され、償還時に額面金額
が戻ってくる割引方式の債券。
すなわち、「 額面金額-購入金額 」が利益となる。
⑤TB(短期国債):割引方式の債券だが、一般人は買えない。
では次に、利回りの計算について。
投資は利回りが基本である。それは債券投資でも株式投資でも同じこと。
債券投資の利回りは次の4つがある。
a)応募者利回り:新発債(新規発行の債券)を償還期限まで保有していた場合の利回り。
額面 - 発行価格
表面利率 + ―――――――――――
償還年限
応募者利回り(%)=―――――――――――――――――――― × 100
発行価格
b)最終利回り:既発債(市場に出回っている債券)を償還期限まで保有していた場合の利回り。
額面 - 買付価格
表面利率 + ―――――――――――
残存年限
最終利回り(%)=―――――――――――――――――――― × 100
買付価格
c)所有期間利回り:途中で売却したときの利回り
売却価格 - 買付価格
表面利率 + ――――――――――――
所有機関
所有期間利回り(%)=―――――――――――――――――――――― × 100
買付価格
d)直接利回り:投資金額に対してどれだけの利息収入があるか単純に計算。
表面利率
所有期間利回り(%)=―――――― × 100
買付価格
はっきり言って、a)~c)は名前の違い。代入する値自体は当たり前のもの。
名前だけは知っておいたほうがいい、という程度。
最後に、債券価格変動要因について。
債券の変動は、需要と供給の関係と同じ。すなわち、
売却方向にある債券は価格が下がり、購入方向にある債券は価格が上がるということ。
その点では、株やブランド物と一緒。まあ、ブランド物と同値扱いはしたくないが・・・
また、
価格上昇=利回り下落,価格下落=利回り上昇
金利上昇=債券価格下落,金利下落=債券価格上昇
ということも大切。
債券購入のタイミングは、金利のピーク圏。ある意味固定金利の商品なので、高金利のときに買うべき。
低金利局面では長期の債券購入は控えたほうが良い。
金利が上昇すれば、後発の表面利率の高い債券に人気が集まるために、
市場で売りが先行し値下がりしてしまう。
今のような状況下では、
分散投資を目的とし、ローリスク商品への投資という点から中期新発国債を買い、償還期限まで保有するのが良いと思う。
勿論、相場から目を離すことはできないけど・・・
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