夢 | 所長日記・改

 久しぶりに夢を見た。

 

 最近は泥のように眠っていたので、夢を見る暇など無かった。

 

 これも一段落ついて良かったということだろう・・・

 

 

 

 しかし、

 

 私は悪夢しか見たことが無い。

 

 昔から悪夢しか見ない。

 

 

 普通、男ならば、誰しも若かりしころ、夢の中に美しい女性が出てきてくれたりする筈なのだが、

 

 それもない。

 

 

 例えば、どんな夢を見てきたか・・・

 

 

 例1

  どこか良く分からないところで、首の後ろで手を組まされ、ひざまづかせられている。

  その手に銃口が突きつけられ、引き金が引かれる。

  衝撃の後、口の中に鉄の味が広がり・・・

  意識を失う

 

 例2

  どこか分からないところで、手術台のようなものに縛り付けられている。

  汚いローブを着た人間数人に、巨大なのこぎりで手足をゴリゴリ切られる。

  耐え難い痛みで・・・

  意識を失う

 

 例3

  夢の中で私は何か罪を犯したらしい。

  その罰として、全身に刺青を入れられる。

  耐え難い痛みで・・・

  意識を失う

 

 例4

  夢の中で私は何か罪を犯したらしい。

  その罰として、絞首刑にされる。

  しかし、何故か死刑囚がたくさんいて、

  バーゲンセールの開店前のように皆、一列に並んでいる。

  執行官は『ハイ次』『ハイ次』と陽気に手際よく刑を執行させている。

  私の番になったとき、面倒くさくなったのか、執行官は

  M16(アサルトライフルの一種)を取り出し、私を穴だらけにする。

  鉄の匂いがしてきたな・・・

  と思いつつ意識を失う。

 

 

 

 

 

  面白いことに、『意識を失う』と表現しているが、

 

 正確には、あまりに苦しいので、

 

 『これは夢なんだ。だからおきろ俺!!』

 

 と、思って目を覚ますのだ。

 

 

  変な夢だ。

 

 誰か夢診断でもしてくれないだろうか・・・

 

 

 

 

 

 しかし、昨日の夢はこの上なく悪夢だった。

 

 死ぬのは私ではなかった。

 

 

 私の大切な知人(注:親友というやつ)が何故か目の前で殺される。 

 私は、柱か何かに縛り付けられていて、身動きがとれず、ただ叫ぶしかできない。

 しかし、彼は笑みを浮かべて、私を見ている。

 『これで良いんだ・・・』

 彼はそう口を動かす。

 あまりに苦しくて苦しくて・・・

 『これは夢だから起きろ俺!!』

 しかし、いつもと違って目が覚めない。

 『何故俺にこんな夢を見せるんだ・・・』

 見えない何かに向かって叫ぶと、目が覚めた。

 

 Tシャツは汗だくだった。

 

 

 

 

 おかげで今日は一日気分が悪かった。

 

 嫌な予感がして、その親友と連絡を取ろうと思ったが、

 

 『便りが無いのは良い便りだ』

 

 と自分に言い聞かせ、あえて連絡を取らなかった。

 

 

 

 誰か、私のこの夢を診断してくれ・・・タダで

 

 

 

 

 

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