こんにちは。ヨガ講師のNORIです。
暖かい日が続いています。
河川敷の菜の花が黄色く色づいて春を感じますね。
最近ブログを読んで、身の上相談をいただくことも多くなりました。
私の体験がどなたかの悩みを解決する光になっていたら嬉しいです
さて、父の入院から１週間が過ぎました。
もしもまだ下記の記事を読まれていなかったら、良かったらご覧ください。
父、晴れて退院日が決まりました
いやー良かったですご心配くださった皆様ありがとうございます
退院日前日にと父に電話しました。
「明日退院できるんだね。よかったね。退院日に洋服届けるからね
」と。
私からの電話を穏やかに聞く父
なんだか前より素直で温厚になったななんて感じていました
電話中に父は、「洋服はあるからいらないよ。」と
訳わからないこと言っているなとは思ったのですが
深く考えずに電話を切りました。
なぜなら、入院した日に、着ていた洋服などは全て持ち帰ってくださいと返されていたからです。
そしていよいよ退院の日、私と春休み中の娘で病院に迎えに行きました
父が晴れて家に帰って来れるんだ！と嬉しさがこみ上げていました
病院に着いたら、電話してと父から言われていたので、電話すると、
電話越しの父の声がなんだか気まずそうな雰囲気
おかしいな
どうしたんだろう
と思っていたのですが、
看護婦さんに呼ばれ父の電話を途中で切りました。
まぁ、すぐに父と会えるしね
私と娘は看護婦さんに促され、ナースステーション横の小部屋に案内されました。
そして主治医の女医先生登場（以下：女先生）
あれ・・・・？女先生、なんだかとてもご立腹のご様子です
「・・・あのですね、もううちの病院じゃ面倒見れないですよ、これ強制退院レベルです！！今後も診療できるか分からないです
」と声を荒げる女先生。
へっ？？なんのこと
全く持って理解不能の私たち二人
「どういうことですか？」と私。
「昨日、タバコを部屋で吸っていたんです！！！」とますます声を荒げる先生。
「これは大問題ですよ。昨日は看護師と宿直の医師で叱ったところですが、今朝、私も叱った所です。今日たまたま退院だけど、本来なら強制退院です
」と
えぇぇぇぇぇぇぇぇーーーーー。
驚き以外にないです。
そしてもう謝るしかないです。
申し訳ございません。大変ご迷惑をおかけいたしましたっっ。
そんなやり取りをしている中、主犯の父登場！！
平謝りする私にご立腹の女先生。
そしてそれを見た、父が着火
「あのさー先生、なんで娘まで呼び出して、そんなに叱る訳！？？俺に言ったんだからいいじゃないか」
と始まりました。
女先生の顔がますます怖い
私はこれはまずいぞ、修羅場が始まってしまうっと危機を察知し、
父に「お父さんはいいから部屋に戻って！話は私が聞くから！」と一喝
仕方なく病室に戻る父
それを見ていた女先生。
だんだんと落ち着きを取り戻して来ました。
脳梗塞の患者にとってタバコなんてもっての他です。
喫煙すると血管が収縮するので、再発リスクが高まる所の話ではなく、絶対にダメだときつくご教授いただきました。
その他、再発や後遺症のことなど色々教えていただき、もろもろの説明を全て終わった頃には
父は待ちくたびれたのと、私に追い払われたので、晴れて私たちと対面した時には機嫌が悪くなっていました
入院中後半は父はリハビリを兼ねて点滴をぶら下げながら、病棟の廊下などは散歩していたのですが、
母に廊下を歩くのにパジャマじゃみっともないから洋服持って来いと不思議なことを言い、母は素直に洋服を届けに行ったのだそうです
（電車とバスを乗り継いで）
そして、退院日前日、点滴が外れたので、洋服に着替え（そういう所は昔から悪知恵が働きます）ナースステーションの看護師さんたちの目をかいくぐり、病院の売店に行った模様。
もちろん、病院の売店ではタバコは売っていません。
そこで、父は病院から抜け出し、わざわざタクシーに乗り、コンビニに行ってタバコを買ったようです。
（頭がいいのか悪いのか判断に困ります
）
そこで２本くらい吸い、
「シャバの空気がうまいぜー」と言ったのでしょうか？私の勝手な想像ですが笑
そしてまたタクシーで病院に戻り、こっそり病室に戻った模様。
ここまでは完全犯罪でした。
しかし、
父は個室に入院していたので、トイレがあり、そこなら換気扇があるから吸ってもバレないだろう、しめしめと、
一服 プハーーーっといっちゃったんですね。
すると、すぐさま
父の病室に看護師２人が駆けつけて、大目玉を食らったようです。
いやはや
やらかしてくれた父上。
退院手続きを全て終えて
父と一緒に駐車場へ。
父にタバコの危険性をどう話せば理解してもらえるのか色々考えながら歩いている私。
そして車に乗ると
さっきまでのタバコやらかし事件はなかったことのように、父は娘に、
「おじいちゃんさぁ、呂律が回らなくなって自分で脳梗塞じゃないかって分かったんだよ、ピンと来たんだよなあ
」と誇らしげに語るのでした・・・
私は、それを聞いた瞬間、一瞬発狂しそうになりましたが
高速に乗っていたし、冷静にハンドルを握れるよう、なんとか自分を保って、必死に運転していたのでした
実家に戻ると、優しく諭すように、そして時に厳しくタバコやお酒の話を父に言い聞かせました。
しかし、やはり一筋縄ではいきません
そんな話をしている最中に、父はとりあえず、ビール
と、
シャバの空気はうまいぜーという表情と共に、飲み干すのでした。(そのあとは焼酎3杯
)
くうううう、思い通りには行かないっ
でも、この事は私にとって学びの時間なのですね。（そう思おう)
そして、母が作ってくれた赤飯を食べ、そそくさと席を立つ父に
すかさず私はカウンターを入れます
「お父さん・・・、まさかタバコ吸いに行く気じゃないでしょうね
」と私。
「違うよ、歯磨きに行くだけだよ・・・」と父。
怪しい。。。
ガラッと洗面所のドアを開けて「おいっ何してるんだ！！」とやろうかと思いましたが、流石にそれはやめておきました（自粛）
その後、父が録画していた暴れん坊将軍を平和にテレビ鑑賞して
（久々に見ましたが、面白いですね！！時代劇って）
夜、やっと私と娘は自宅に戻りました。
翌日、母と電話で話し、どうやら父は私に隠れてやはりタバコを吸っていたようです。
私に叱られるのが嫌なので、物置でこそこそと。
しかも、私がもし母に、父はどこに行ったのか聞いて来たら、「車を見にいった」と言え、と母に命じていました。(やはり策略家だ。。。)
あぁ、禁煙は難しいのかな。あれほど言ったのに。今まで何回禁煙に失敗して来たことか。禁煙外来は行かないし。
まあ、でも父も今年で80歳、ここまで来たら好きにさせてあげたいという気持ちもあります。
私の心も揺れましたが、この心のゆさぶりは私自身ではなく、私の体に対する感情だなんて思う自分もいます。
すると
母からまた電話
がありました。
母：「ああ、あのね、お父さん、さっきね、タバコやめるって宣言して、持ってるタバコ全部捨てたわよ。」
私：「・・・え？・・・・・ええ！？」
な、なんで？！
展開が早過ぎて追いつけません
（破天荒オヤジ！！）
何故、急に父がタバコやめる宣言をしたのかというと、
父が絶対的な信頼を寄せている、かかりつけの医師の元へ退院後、薬をもらいに行きました。
すると、そこのかかりつけの先生から、
「・・・あなた、まさか、タバコ吸ってないですよね！！？？
タバコは絶対ダメですよっ！！！！
本当に死んじゃいますからね！！！２回目はもっとひどい後遺症になりますよっ！」
と、かなりきつく叱られた父。
流石に父は、分かったらしく（人によって従順）
家に帰り、タバコを全部捨てました。
そして、かかりつけの医師がこんなに強く父に言った背景には、実は、
あの、’’因縁の女先生’’から、申し送りがあったからなのです。
あの女先生は、紹介状に父のタバコやらかし事件をしっかり記載してくれたそうです。
そして、かかりつけの医師が一発ドカンと父に雷
を落としてくれたのです。
結果、オーライ
今回、一見すると父が病院脱走からタバコ吸いの大目玉のやらかし野郎でした。
でも、それをやらかしていなかったら、父はきっと家に帰ったらまたタバコを吸うことでしょう。
今回、タバコやらかし事件のおかげで、かかりつけ先生から雷を落とされ、父の覚悟が決まったのです。
いやはや、全て良かったのです
マイナスだと思う出来事が結果プラスになることが多いから。
悪いことが良い結果を生むこともある。
だから、悪いことが起きて落ち込んだり悲しくなったりした時には
このことはきっと良いことに変わる！！と思うようにしています。この経験は良いことに変わるって。
それをヨーガ的に言うと、
私と言う主人公の映画を見ているように、冷静に客観視して私を見ていくのです。
ヨガ哲学の教えです。
私自身、ヨガの学びを日頃の出来事を通して深めています。
知識だけの学びではなく、実践あってこそのヨーガ。
生き方そのものがヨーガです。
これらの学びはヨガ指導者養成講座やヨガクラスの前後にもお伝えしています。
この記事を読んでお一人でも何かの気づきがあれば嬉しいです。
最後まで読んでくださりありがとうございました。
Namaste
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