仕事中に、スマホに電話があった。 
「***-***-1111」 
たまたま、充電するためにパソコンにつないでいたので気づいたが、下4桁を見て何かの勧誘かと思いつつ、とりあえず出た。 
「**です、その後どうですか?」 
2月に腹膜播種の転移がわかったときにセカンドオピニオンと切除手術に向けた診察を5月に受けた医師からの電話だった。 

事務所からエレベータホールに出て、長々と現況を聞いてもらった。 
「肺にも転移していると手術はもうできないでしょうか?」という質問には、 
「体力が落ちるだけだから、あまり意味はないでしょうね」 
という予測していた回答だったが、 
「次の抗がん剤で腫瘍が縮小したらやれるかもしれないから、診察にきてください」 
と言われた。 
もちろん、至る道のりはけっして簡単ではないが、とても勇気、元気づけられる言葉でありがたかった。 
この医師の手術に賭けたい気持ちでいっぱいになった。 

いちばんのポイントは次の抗がん剤に何を選ぶかだ。 
次回の抗がん剤治療のときにセカンドオピニオンをお願いして、GI Screen Japanに参加したH病院で診察を受けて決めるつもりだ。 

妻のほうは、持続的な腹痛以外には食欲もあるし、体調も変わりない。 
鍼灸治療を始めて、一時期よりも元気なような気もする。 
ロキソニンを迷わず飲んでいるので、腹痛が少ないからかもしれないが。 

CRPが大きくなっていることが心配なことだが、昨日の日経の「がん社会を診る」の記事に、 
「免疫細胞ががん細胞を攻撃する際にも炎症が起こります」 
という一文があった。 
免疫治療のおかげででそのような状況にあるのだと思いたい。