夫と私は、1970年の11月8日に出会った。
11月は弓道関係の行事が毎週あるので
必然的に毎週、顔を合せた。
総仕上げは、23日の市内大学弓道連盟のピクニック。
そこで、デート擬きのようなことをやったのね。
スワンボートやジェットコースターに乗ったり散策したり。
その時、持っていたエンゼルパイで彼の胃袋を掴んだのかどうか?
そして、もやもやと煮え切らない交際が2年ほど続いたが
比較的、初期の頃の互いのプレゼントが可笑しいのよ。
私は、綠に黄色の大きな蝶々の毛糸のクッション(手作り)を。
たまたま、その頃、森山加代子さんの歌が流行っていた。
「白い蝶のサンバ」という歌なんだけど
♪あなたに抱かれた私は蝶になる♪ という歌詞で始まるので
彼は、良からぬ想像を巡らして、おおいに当惑したらしい。
そして彼は、赤ちゃん用の靴(実物大だが履けない白いレース製)に
薄紫のキャンディを詰めたものをくれたの。
私は、何なの? コレ? 意味が分らん? となった。
まだ19才の私には理解不能だった。
お互い、大学1年生の冬だよ。
勿論、好きになったら結婚まで直結する思考回路の私だが
それにしても意味不明のプレゼント。
結局、正式に結納が済むまで、プラトニックを通した。
だって、プロポーズして貰って無いもん。
なんだか、脈が有るような無いような不思議ちゃんの夫で
本当に結婚までいくのか、不安だったなぁ。
昨日の昼食は、桃のまるごとタルト。
鄙に有る洋菓子店なのに10時前から人で溢れている。
うちから近過ぎて、人気店なのが信じられないほどだ。
昨年、桃のまるごとタルトは4件の店を試した結果
ここのが一番おいしいと思ったから、腕は確かなようだ。