この春、冬物のスカートを処分した。
従弟の妻が、喜んで譲り受けてくれたので良かった。
春夏物は生地が薄いし、下着類も嵩張らないので
未練たらしく、まだ持っている。
特に着物生地の残布で仕立てたものは執着がある。
先日のCT撮影のとき、上下分かれた服装が良かろうと
このスカートを着ていった。
仕立てたのは、デパートのリフォーム屋さん。
ウエストを70㎝にして下さいと言ったら
「そんなにぃ！！！ いいの？？？」と心配されたが
「大き過ぎるくらいが良いです、ヒップハングしても良いし」なんて
呑気なことを言った覚えがある。
実際に着てみたら、ガードルを穿いているのに
窮屈になっていてウエストが苦しかった。
もはや、実寸は80㎝くらい有るのではないか？
あまりの太りように悲嘆に暮れた。
そんなとき、待合室にスマートな女性が現われた。
奥行きは殆ど無く、ウエストもきちんと有って
お腹は全然、出ていない。
なんと、羨ましい体型！
と思った矢先
咳がもの凄くて、なかなか止まらない。
思わず緊張感が走るほどの酷い咳。
乾性咳と湿性咳の中間くらいで、間断無く続く。
痰の喀出は無さそうだったが、聞くだけで苦しさが伝わってくる。
彼女の病名は知らないが
常々、主治医が「〇〇さん、この病気は痩せる病気だよ」と
言っていたのを思い出した。
咳をすると体力を使うし、カロリーも消費する
咳のために食事を摂ることもままならない。
あぁ、こういうことだったのか？ と。
私も、午前中の外出時の車の中や、午後の排痰タイムには
かなり酷い咳込みをする。
ゴミ箱が満杯になる。
友人とは旅行にも行けない。
1日のうちの排痰タイムが必要で
吃驚するだろうし、心配を掛けるから。
ティッシュとゴミ入れ袋も泊数に合わせて持参する。
だって、宿の係の人に恥ずかしいもん。
それを済ませれば、普通に近い生活が出来るし食事も摂れる。
だからこそ、痩せずに済んでいるのか？
否、今のウェストは異常な太さだと思うが・・・。