20年ほど前に、テレビドラマとしてヒットした作品。

吉岡秀隆さんも「北の国から」の黒板純のイメージから脱却したかっただろうし

その意気込みが伝わる好演だった。

 

ドラマというものは、評判が良いと続編のシリーズになりがちだが

やはり “season 1” を凌ぐものは出来ないと思っている。

このドラマも、特別編や “season 2” が作られたが

話が重くなるばかり・・・。

 

 

  映画は、昨年末に地上波初放送を録画していたのを見た。

  踏み台昇降は、何か見ながらで無いとやってられない。

  そのために録画することも屡々だ。

  まぁ、熱心に見なくて良かったと思う出来だった。

 

     

 

 

島の人たちが、全然、成長していない。

たった1人の医師に頼り切って 使い倒す気か? と思うほどだった。

 

その医師も赴任した当時は、30代で自転車での往診もこなせた。

今では50代となり、電動アシストの自転車に変っていた。

 

志木那島という架空の島は “season 1” から、たびたび東京が出てくるので

伊豆諸島か小笠原諸島のいずれかと思っていた。

看護師の彩佳との結婚式の写真が琉装姿だったので、沖縄県だと判明!

(今頃になって、分るなんて私が鈍過ぎるかも)

 

当時のメンバーを全員、招集出来たのは凄いことだと思った。

だが、それだけ。

内容が無い、と言うか、スッカスカなのよ。

 

八重山列島から東京って遠過ぎない?

普通なら沖縄本島か鹿児島止まりだと思う。

医師志望の剛洋くんは、中学から東京の私学だったし

医学生になっても成績が振るわず奨学金が打ち切られてフェードアウト。

親の稼ぎからみて、中学から大学6年まで賄えるとは思えない。

頭が良いならZ会とか通信だって利用すれば良く無い?

そもそも、設定が無理なのだ。

そんな役のために、芸能界から去った人をわざわざ呼ぶなんて失礼だ。

(この人、双子芸人のタッチに似ている気がした)

 

苦学して医師になって、コトーの右腕となって働く姿

島の将来を託せる未来を見たくて映画館に行った人が気の毒だ。

 

 

  ここに書いたことは一部であって、突っ込み処だらけの映画だった。

  ★は甘くても2つしか付けられない。

 

 

 

そして、最大の不満は

主人公の生死を見る側の想像に委ねるところだ。

大事なところを逃げるなんて 狡いよぉ!!!

白黒付けてくれなきゃ、落ち着かないじゃないか。もやもや

私は、こういう曖昧なラストがいちばん許せない性分なんです。爆弾

 

 

演者の方々も頑張っていたし

中島みゆきさんが歌う主題歌「銀の龍の背に乗って」や

クライマックスで流れる劇伴は、相変わらず良かっただけに

つくづく脚本が惜しいと思う映画だった。

 

 

 

  (画像は拝借しています、不都合があれば削除します)