東日本大震災 復興への提言―持続可能な経済社会の構築 | 半学半教

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東日本大震災 復興への提言―持続可能な経済社会の構築

東京大学出版会
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 その直後には、日本の有史以来最大ともいわれる大津波が太平洋沿岸を襲い、三陸海岸の沿岸部にある市町村は壊滅状態に陥ったところも多く、また青森県から千葉県に至る広い範囲の沿岸地域で甚大な被害が発生した。(1頁)

まもなく、未曾有の大震災から1年が経過しようとしています。

本書は、購入を考えていたものの、なかなか購入できずにいたのですが、震災から1年が経過しようとしている今、ようやく手にし、徐々に読み進めているところです。全ては読みきれていませんが、震災後まもなく出版されたものでもあることもあり、具体的な復興策について多くは述べられてはいない印象ですが、復興において鍵となる論点が見受けられ、大いに参考になるものであると感じています。

警視庁発表によると、

被害状況と警察措置

http://www.npa.go.jp/archive/keibi/biki/higaijokyo.pdf

東日本大震災における被害として、2月23日現在、建物全壊が128746戸、半壊が245239戸、そして死者数は15853人となっており、行方不明者数についても、未だ3283人となっています。

本書を読みながら、改めて、忘れてはならない震災だと強く感じると同時に、大震災、大津波の発生から1年あまりが経過し、徐々にではありますが復興が進み、また情報が整理されていく中で得た、数多くの貴重な資料を広く共有していき、引き続き地震と付き合っていかなければならない日本において、被害を最小限に食い止めるべく、その対策を検討し、最善の措置を講じていかなければならないものであると、強く感じました。