久々のギャップ(地域差エグすぎ) | 若の生活

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Yahoo!ブログより引っ越しをしてきました。

若…2002年生まれ、1歳7か月で自閉症確定診断。「若」の由来は、某ド田舎本家で舅が「時代が違えばこの子は『若様』じゃ! お前たち(親族の子どもたち)とは扱いが違うことを自覚するように」とブチかましたことによる。

先日、「就労移行支援事業所」の説明会&懇談会に参加。

(コレをやってるところは少ないかも)

内容は、

・事業所の狙いと取り組み(カリキュラム的な)

・事業所の実績と実績紹介(就職した人の支援実例)

・家族懇談

ガッコで言うところの「学級懇談会」に近いかな。

我が家は5月から「正式利用」で入所したので、初回の懇談会だ。

「初回だからこそ」で様子見参加。

 

家族懇談でチョロッと話をしているうちに、なぜか

「私への質問タイム」と化す…

というのも、我が家のように

「1歳代で診断付いて療育通園、保育園入園後も並行通園、

小中学校義務教育9年間ガッツリ情緒支援学級在籍、

高校から全日制の普通科高校、フツーに大学卒業しました」

ってのが………ウチだけでした…………

皆さん、診断が付いたのが、ほぼ「成人期間際」…………

1人だけ「小学校時代に通級行ったけど、高学年で支援を切られた」と…

 

お子さんの年齢的に言うと、息子が主治医に言われた

「あと5年早く生まれていたら、二次障害でどうにもならなくなった、思春期で診断ついたタイプです」

…にがっつり当てはまる皆さま。

他では「特別支援教育」への体制の差がモロに出てる……まさに自治体格差(汗)

(就労の事情を考慮して県境を超えた事業所を利用。利用する事業所の自治体は、特別支援教育に関してはあんまり恵まれてないと思われます)

 

一番ビックリしたのが、「ミライロID」を私以外、知らなかったこと!

(さすがに懇談の司会役にいたスタッフさんはご存知でしたがw)

いやゴメン、こっちでは当たり前のように活用してたもんだから(汗)

他に、我が家が「情緒支援学級ガッツリ9年間」でフツーに私立高校受験できたのはどうしてか、

ということを聞かれた。

それは…自治体の事情だよな。在住自治体は情緒支援学級でも内申点が付くんだ。

それに加えて「副申書」という手があるんだけど、と副申書の説明をしたら

「そんなの、誰も教えてくれなかった!」

…ああ、コレはまさに自治体格差、情報格差なんだろうなあ。

コチラでも

「知ってる人は知っている」

(親の会先輩情報、ガッコの先生は教えてくれない、ガッコの先生は知ってても親の方から『副申書を使いたい』と申し出ないと対応してくれない)。

「今さら」のことは嘆いても仕方ないのだろうけれど。

 

就労移行支援事業所に通う「我が子」の心配…という意味でも、

私はアホみたいに前向きで、むしろ「移行支援事業所経由の方が安心」とか思ってるとか

息子自身も自身の障害特性を客観的に捉えているとか(自己肯定感高め)

息子は「支援を受けること」については「ダメなこと」とは思ってないとか、

そんなこんなについては「どうしてか」ってめっちゃ聞かれたけども…………

 

ちょっとね、困っちゃったんだ…………

だって、1歳代で診断ついて、支援という支援をゴリゴリに受けてきたんだもの。

支援がないと生きていけなかったんだもの。

途中で「IQ」の事情で支援が切られそうになったときに

「支援がないと生きていけないタイプです、だけどIQの事情で支援が限られる」

って言われたときに、そりゃもう必死で「受けられる支援は?!」って行動して、親の会の先輩ママの知恵も借りて…

「支援が無いと生きていけないなら、なんとしてでも支援をもぎ取る」

だったんだもの。

確かに、「環境」には恵まれていたと思う……自治体の環境もホントに運よく恵まれていたから。

本人も「支援がないと生きていけない」って自覚していることもある。

もちろん「支援がないと生きていけない」んだけど、そこから「最小限の支援で済むように」っていう、「自身のライフハック」も構築しているんだよな。

これは、これまでの「支援」のおかげでしかない。

本人的には「自立」を目指している。

「父ちゃんや母ちゃんがおらんようになっても、俺一人で生きていけるように」

ってことだ。

それは、障害者年金を受給しながら障害者枠で働いて「自分の食い扶持くらいは自分で稼ぐ」という意味でもある。

だから「できるだけ、安定した状態で働きたい」と思っている(らしい)。

 

ただ、この心境というか…

「(親子ともに)この方針でヨシ」

なんてのは、「1歳代から20年以上」でガッツリ支援を受けているからこそ…なんだろうと思う。

当たり前だけど、そりゃもう節目節目でハゲるほど悩んできたよ。

20年のキャリア(笑)は、親子ともども、心臓に毛が生えるもんなんだな。

 

 

 

 

余談なんだけど。

こっちの自治体、「特別支援教育」に関してはめちゃくちゃ進んでる。

息子が卒業した小学校は、息子が在籍していた当時で「800人規模の小学校に支援学級6クラス(知的3、情緒3)」。

現在は、10クラス……単純に、在籍児童の1割が支援学級在籍ってことだわな(ちなみに通級は別カウント)。

という話をしたら、事業所のスタッフさんのお子さんが発達障害児なんだそうで。

「えぇぇ?! 10クラスっ?!」

ってめっちゃくちゃ食いついてきたw

なお、こちらの小学校の支援学級は通常学級へ行くことも多い…得意不得意で受ける授業をチョイスすることも多い(ウチは体育が苦手だったのと、図工は落ち着いて製作したいという希望で、体育と図工は支援学級だったw)