先日、「就労移行支援事業所」の説明会&懇談会に参加。
(コレをやってるところは少ないかも)
内容は、
・事業所の狙いと取り組み(カリキュラム的な)
・事業所の実績と実績紹介(就職した人の支援実例)
・家族懇談
ガッコで言うところの「学級懇談会」に近いかな。
我が家は5月から「正式利用」で入所したので、初回の懇談会だ。
「初回だからこそ」で様子見参加。
家族懇談でチョロッと話をしているうちに、なぜか
「私への質問タイム」と化す…
というのも、我が家のように
「1歳代で診断付いて療育通園、保育園入園後も並行通園、
小中学校義務教育9年間ガッツリ情緒支援学級在籍、
高校から全日制の普通科高校、フツーに大学卒業しました」
ってのが………ウチだけでした…………
皆さん、診断が付いたのが、ほぼ「成人期間際」…………
1人だけ「小学校時代に通級行ったけど、高学年で支援を切られた」と…
お子さんの年齢的に言うと、息子が主治医に言われた
「あと5年早く生まれていたら、二次障害でどうにもならなくなった、思春期で診断ついたタイプです」
…にがっつり当てはまる皆さま。
他では「特別支援教育」への体制の差がモロに出てる……まさに自治体格差(汗)
(就労の事情を考慮して県境を超えた事業所を利用。利用する事業所の自治体は、特別支援教育に関してはあんまり恵まれてないと思われます)
一番ビックリしたのが、「ミライロID」を私以外、知らなかったこと!
(さすがに懇談の司会役にいたスタッフさんはご存知でしたがw)
いやゴメン、こっちでは当たり前のように活用してたもんだから(汗)
他に、我が家が「情緒支援学級ガッツリ9年間」でフツーに私立高校受験できたのはどうしてか、
ということを聞かれた。
それは…自治体の事情だよな。在住自治体は情緒支援学級でも内申点が付くんだ。
それに加えて「副申書」という手があるんだけど、と副申書の説明をしたら
「そんなの、誰も教えてくれなかった!」
…ああ、コレはまさに自治体格差、情報格差なんだろうなあ。
コチラでも
「知ってる人は知っている」
(親の会先輩情報、ガッコの先生は教えてくれない、ガッコの先生は知ってても親の方から『副申書を使いたい』と申し出ないと対応してくれない)。
「今さら」のことは嘆いても仕方ないのだろうけれど。
就労移行支援事業所に通う「我が子」の心配…という意味でも、
私はアホみたいに前向きで、むしろ「移行支援事業所経由の方が安心」とか思ってるとか
息子自身も自身の障害特性を客観的に捉えているとか(自己肯定感高め)
息子は「支援を受けること」については「ダメなこと」とは思ってないとか、
そんなこんなについては「どうしてか」ってめっちゃ聞かれたけども…………
ちょっとね、困っちゃったんだ…………
だって、1歳代で診断ついて、支援という支援をゴリゴリに受けてきたんだもの。
支援がないと生きていけなかったんだもの。
途中で「IQ」の事情で支援が切られそうになったときに
「支援がないと生きていけないタイプです、だけどIQの事情で支援が限られる」
って言われたときに、そりゃもう必死で「受けられる支援は?!」って行動して、親の会の先輩ママの知恵も借りて…
「支援が無いと生きていけないなら、なんとしてでも支援をもぎ取る」
だったんだもの。
確かに、「環境」には恵まれていたと思う……自治体の環境もホントに運よく恵まれていたから。
本人も「支援がないと生きていけない」って自覚していることもある。
もちろん「支援がないと生きていけない」んだけど、そこから「最小限の支援で済むように」っていう、「自身のライフハック」も構築しているんだよな。
これは、これまでの「支援」のおかげでしかない。
本人的には「自立」を目指している。
「父ちゃんや母ちゃんがおらんようになっても、俺一人で生きていけるように」
ってことだ。
それは、障害者年金を受給しながら障害者枠で働いて「自分の食い扶持くらいは自分で稼ぐ」という意味でもある。
だから「できるだけ、安定した状態で働きたい」と思っている(らしい)。
ただ、この心境というか…
「(親子ともに)この方針でヨシ」
なんてのは、「1歳代から20年以上」でガッツリ支援を受けているからこそ…なんだろうと思う。
当たり前だけど、そりゃもう節目節目でハゲるほど悩んできたよ。
20年のキャリア(笑)は、親子ともども、心臓に毛が生えるもんなんだな。
余談なんだけど。
こっちの自治体、「特別支援教育」に関してはめちゃくちゃ進んでる。
息子が卒業した小学校は、息子が在籍していた当時で「800人規模の小学校に支援学級6クラス(知的3、情緒3)」。
現在は、10クラス……単純に、在籍児童の1割が支援学級在籍ってことだわな(ちなみに通級は別カウント)。
という話をしたら、事業所のスタッフさんのお子さんが発達障害児なんだそうで。
「えぇぇ?! 10クラスっ?!」
ってめっちゃくちゃ食いついてきたw
なお、こちらの小学校の支援学級は通常学級へ行くことも多い…得意不得意で受ける授業をチョイスすることも多い(ウチは体育が苦手だったのと、図工は落ち着いて製作したいという希望で、体育と図工は支援学級だったw)