まだ「確実」ではないから、おおっぴらにはできないんだけど。
若が、学校に行く決意をしました。
そのために、支援学級の環境調整もした(若、放課後に立ち会った)。
環境調整っていうと大掛かりだと思う? だけど、実はとても簡単なことだった。
若は、運動会前から学校に行けなくなった。
理由は、ココでも書いたとおり。
若はそのことでとてもとても苦しんだし、私自身も、これほど他人を恨んだことはあっただろうかというほどに、黒い気持ちを抱えてツライ思いをした。
若は、運動会も蹴り倒して「学校に行かない!」を選択。
ボクが学校に行けるには…本人参加(本人が参加を希望)で学校の先生と話し合って、支援学級への入室ルールも作ってもらった。
それでも学校へ行けなかった……
1ヶ月半、若は本気で学校との連絡を絶った。
連絡帳も見ない、だけど勉強はしたいから宿題プリントだけする、という形。
その間、支援センターのデキる心理士○○先生と面談を何度かしていた。
(○○先生は、若が1歳半からのお付き合い。若のことはホントによく分かってくれている…しかも褒め上手だもんで、うめちんを褒めに褒めたおして『その気』にさせるという名人だ・笑)
最初の頃は、学校の話をしただけでフラッシュバックで泣いていた若。
よほどの体験だったのだと思う。
だが、若は1ヶ月半、考えに考えたらしい。
最初は「6年生が怖い!」でアタマがイッパイだったのだが(今も『6年が怖い』という基本方針には変化はない)
俺は学校へ行きたい…怖いけど学校へ行きたいんだが、そしたらどないしたらえぇのんや。
入室ルール作ったけど、アイツら(6年)のことやから、こんなルール作っても絶対破りよる!
ほんで先生に6年の暴走は止められへん!(若はハッキリと『学校は信用できません』と言った)
俺は学校に行きたいねん……そして、考え抜いた若の回答。
席 替 え 希 望
若のエライところは、コレ、ちゃ~んと支援センター○○先生に言ったことだ。
なぜ席替えか?
若の支援学級の席は、出入口の近くなのだ。
若の言い分は
「6年が襲撃してきたら、俺が一番最初に被害に会う!」
だが、若は「こんなワガママ言うてヨロシイのだろうか」と遠慮していた…らしい。
いやあの、そういう「ワガママかも」って思うことを考えるのが支援学級ですから!
むしろ言ってくれてサンキュー!!!!! である。
面談中に「席替え希望」を出したものの、若は「だけど俺の席を移動させるところがない~!」とグズグズ。
そこはデキる心理士○○先生である。
手元のメモにスラスラ~ッと支援学級の見取り図を書き、「ココに移動できるんじゃないかな?」と提案。
若は「あぁそうか、そこなら俺の机を置ける!」と納得。
(本当は、もっと色々な提案と却下の応酬があったのですが、文字数の関係で割愛・笑)
でも「勝手に席替えはできない~」とグズグズ……
そこで○○先生
「よっしゃ! じゃあ先生が、席替えオッケーかどうか、学校とお話してきていいかな?! オッケー出たら、若くんチに電話するよ!」
と学校対応を引き受けてくれた。
若はもし席替えができるのなら必ず立ち会いたい、机の方向や衝立の角度(←若は机の周りを背の高いパーテーションで囲って『天岩戸』状態です)とか、全部自分で調整したいんだとお願いした。
そんでスゴイのはね。
○○先生との面談、某日の16時~17時だったんだ。その日の18時半。
「席替え、オッケーですよ! それでね、明後日、席替えできるってことなんで、放課後(6年がいないので安心して学校へ来られる)若クン連れてガッコへ!」
……って先生、どんだけのフットワーク(滝汗)。
面談終わったその足でガッコへ行って、関係各所の先生とっつかまえて、とっととさっさと話をまとめたらしい。
若は指定された日に、学校へ行き、机を動かし……
「襲撃されたときは、ココ(この場所を選んだのは校庭側に逃げられる扉がある)から出られるし…」
と確認。
実はこのときに…若のことではなく…ぷぅ担任がらみでツッコミどころ満載なところもあったんだが、もうこれは不問だ(何せぷぅ担任、来年は辞めるって堂々と発言、残り半年は『消化試合』な態度が超ミエミエだから、いまさら何かを突っ込もうとか育てようとか思わん)。
あ、消化試合でヤル気ナシなのを知ってるから、基本の支援依頼はコーディネーター(笑)
こんなとこでも伝説だな。
若本人は月曜日と火曜日は行事続きだったので「30日水曜日から登校」と自分で決めた。
そう、明日。
行くかな? 行ってくれるといいけど。
あ~…でも「行ってくれたらいいけど」なんてココに書く時点で、私もまだまだ「学校は行くべきシロモノ」なんてところに捉われてる(苦笑)。
今回のことで「ガッコなんて行かなくていい!」なんてエラソーなこと言ったわりに、揺れとるがな(自分に思いっきりツッコミだな)。
それから、若はこんなことも決めた。
「ボクは、長く学校を休んでたから、いきなり1日はシンドイ。だから、給食が終わったら早退!」
…うむ、その見通しはスバラシイと思うぞ(親バカ)。
なので、明日は給食を食べたら早退! ま、給食費をお支払いしていることでもあるし、ついでに言うとウチの晩御飯よりもメニューが充実したオイシイ給食なんだから、食って帰ってこい!(笑)
ただもう、思いつくままにダラダラと書いてみた。
だが……若は、ガッツリとガッコを休んでいる間に、ものすごく色んなことを考えていたようだ。
○○先生が言ったことが心に沁みる。
「今回のこと、若クンには絶対にマイナスにはならないから。ゼロにもならないから大丈夫。」
嗚呼、若のことをよくよく分かってくださる支援者って、ホントにアリガタイ。
ところで……ベテランといわれ、○○先生に信頼を寄せる保護者が多いくらい、ものすごく、ものすごく、ものすごーく子どものことを考えて動いてくれる○○先生が、私にこんなことを言った。
「私ね、まさか『席替え』なんて簡単(?)なことで、学校へ行くという気持ちになるって本当に意外でした。本当に、ほんと~に、発達障害って奥が深い! 私もまだまだ勉強不足です。お母さん、ほんと力不足でごめん」
…先生、すごく率直。でも、私は○○先生大好きだ。
ついでに若は何かあると「母ちゃん、○○先生に電話して」って言うほど信頼を寄せている(母ちゃんじゃ出てこない『いい方法』を知ってるというのをよく分かってる)。
つか、今回、こんだけバリバリ動いてる先生、「力不足でごめん」って謝るところはドコだと思うよわたしゃ。