もんじゃ焼き。 | おじさんの依存症日記。

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何事も、他人に起こっている限り面白い。

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※ かなりエンガチョな内容です。 エンガチョに弱い方はスルーしてください。 

 

 
 本場、東京月島で初めてもんじゃ焼きにお目にかかったとき、なんだか 「猫のゲロ」 みたいだな、と思った。

 

 古い言い方だと、ゲロを吐くことを 「小間物屋を広げる」 といったが、最近では 「お好み焼きを作る」 というらしい。 確かアメリカのスラングでは、「ピザを作る」 と表現したと思う。

 

 ウンコにしろオシッコにしろ、体内にとどまっている限りは自分の肉体の一部であり、汚いも何もない。 ゲロだってそうだ。 胃液によって消化された大切な栄養源だ。 それが体外に排出された途端、「汚物」 と化す。 不思議だ。

 

 おじさん最近めっきりお酒が弱くなり、ゲロを吐くほどバカ飲みすることはなくなった。 しかし、若い頃はしょっちゅうゲロを吐いていた。 自分の限界というものを知らなかった。 突然こみ上げる嘔吐感に、あわてて手のひらで口を抑えるのだが、ゲロはその指の隙間から鯨の潮吹きのようにピューっと奔流する。 いわゆる、ゲロ鉄砲。

 

 さして飲んでいるわけでもないのに、酒に弱い友人が道端でゲロを吐いたりすると、おじさんもつられて吐いてしまう 「貰いゲロ」 も何度も体験した。

 

 しかし腹筋を使うせいか、ゲロは体力を消耗させる。 いったん飲み込んだものを、消化管の蠕動運動に逆らって吐き出すのだから、物凄いエネルギーの消費だ。

 

 延髄に嘔吐中枢というのがある。 血液中に混ざり合った異物に対してのレセプターが嘔吐反応を引き起こす。 酒を飲みすぎたときの吐き気は、血中のアルコール濃度が急激に上昇したことに対応して、このレセプターが迷走神経を通じて脳に指令を送っているのだろう。

 

 ゲロは臭い。 

 

 飲みすぎて吐いたゲロの主成分は、酢酸だといわれる。 肝臓によるアルコールの分解過程は、エチルアルコール → アセトアルデヒド → 酢酸だ。 それに食べ物から来る臭いや胆汁などの消化液の臭いが混ざる。 しかし、嘔吐を何度も繰り返すと、胃の中にあるものだけではなく、腸にあるものまで逆流することがある。 いわゆる初期段階のウンコだ。 するとゲロは、糞便臭を帯びるという。

 

 医学的にはそれを 「吐糞症」 と呼んでいる。 恐ろしきネーミング。 おじさん、ウンコを口から吐くことだけは、なんとしてでも避けたいと思う。