ようやく、『ゴジラ キング・オブ・モンスターズ』を観てきた。
上映の1時間半前に行って、座席を確保した。それでも開映時間には座席は満席。大ヒットしているみたいだ。おじさんだって二度足を運んで、やっと観ることができた。上映まで時間をつぶすために、フィッシュ・アンド・チップスで、生ビールを三杯も飲んだ。
映画のストーリー自体はたわいもないもので、この「たわいのなさ」が、怪獣映画には欠かせない。こちとら特撮観に行っているので、ストーリーは邪魔っけ。設定さえあればそれでいい。それでもなんだかよくわからん謎の組織なんか出てきて、小うるさいったらない。ならば、はっきりと描写しろ、ビキニ環礁でのアメリカの水爆実験で、ゴジラが甦ったという設定を。ゴジラの皮膚が、被爆してケロイド状だということを。
特撮部分は、ゴジラのほか、ラドン、モスラ、キングギドラが登場して、まさに怪獣バトルロワイヤル。いや、面白かった。ハリウッド・スタッフの東宝特撮映画へのリスペクトがカットごとに感じられた。人類なんて、巨大怪獣を前にすれば、吹けば飛ぶような存在でしかないという、初代 『ゴジラ』 の哲学が生きている。
観終わった後、長いエンドクレジットのバックに古関裕而さんの 『モスラの歌』、伊福部昭さんの 『ゴジラのテーマ』 が流れたときは、涙が溢れそうになった。おじさん、昭和29年2月生まれ、ゴジラは同年11月生まれ、同い年なのだ。
しかし、このラスト、いかにもアメリカっぽいな。日本人の情緒にはなじめない。ゴジラが、ドナルド・トランプ大統領に見えてくる。