MEGAドンキホーテ浜松可美店
2022年4月25日
昭和時代の浜松市内には郊外にも既にショッピングセンターが幾つかありました。現在の宮竹にあるCOSTCOの西側にはニチイ、浜北市(現在の浜松市浜北区)、浜北区役所の西:マックスバリュの道の反対側にはサンテラス浜北(ユニー浜北店)、現在のMEGAドン・キホーテ浜松可美店には長崎屋浜松可美店がありました。
長崎屋ショッピングセンター
可美村誌より
浜松可美店は、1980年11月に当時はまだ浜名郡可美村だった東若林に店舗面積約9,389m、屋上駐車場を備えた本格的な郊外型ショッピングセンターが開店しました。一時期はドライブインシアターなんかもありました。
1980年頃の長崎屋ショッピングセンター付近の
国道1号線(現在の257号線)
可美村誌より
既に国道1号線浜松バイパスはあったが依然として交通量は多い。当時はまだ高塚・増楽・若林・東若林は浜名郡可美村として浜松市内にポッカリと可美村が存在した。村内には鈴木自動織機(後のスズキ自動車)・遠州製作・平岡ボデー・大東紡・ナイガイ織物など大きな企業があり税収が安定しており合併を不要としていた。そのため南北方面への道路整備は遅れてこの付近の交通渋滞を蔓延させていた。
遠鉄バス路線図
1987年3月
遠鉄バスの路線図にも長崎屋ショッピングセンターの名前があります。因みにこの頃は浜松駅からそのまま中田島砂丘まで行く道路が寺島町から北の区間が未開通で駅南地区の再開発はなかなか進んでいませんでした。小沢渡線は森田から南下して法枝町を右折し小沢渡方面へ、春日町・田尻橋は米津線、法枝住宅バス停は浅田中田島循環線専用のバス停です。
その後、既存ショッピングセンターは浜北市のサンテラス浜北(ユニー浜北店)は近隣に代替地(日清紡浜松工場跡地)へ2003年に移転、ニチイ浜松宮竹店もサティ浜松店となった後に2001年8月に撤退後、東洋紡跡地にプレスボ棟とイトーヨーカドー浜松宮竹店を開業しこれらと一緒に浜松プラザとして広大なショッピングエリアが開業しました。サティ浜松店店舗も浜松プラザウエスト棟として活用されています。
しかし2005年6月にイオン浜松市野ショッピングセンターが開業すると旗艦店であるイトーヨーカドー浜松宮竹店は売上が低迷、2015年1月に閉店します。
浜松市内の郊外店舗は1992年にはヤオハンジャパンが浜松市高丘地区にはハイパー高丘を開業したり1989年には元追分交差点に隣接してサンカショッピングセンターも開業しましたが2004年8月開業のイオン浜松志都呂ショッピングセンターが開業すると周辺のショッピングセンターにも大きな影響を与えました。高丘地区に幾つか開業した中小規模のショッピングセンターは再編ならび閉店を余儀なくされました。
現在の浜松市のショッピングセンターはイオンモール浜松市野とイオンモール浜松志都呂の2店が主要な商業施設となっています。
2002年の遠鉄バス路線図
道路整備が進んだ浜松市南部のバス路線は現在の線形に準じている。浜名線の運行本数はまだ15分間隔で運行され、19系統:浅田中田島線もある。
国道1号線沿の郊外型ショッピングセンターの草分けだった長崎屋浜松店も 2008年12月にMEGAドン・キホーテ浜松可美店になりました。
2022年(現在)の遠鉄バス路線図
長崎屋ショッピングセンターバス停はよろい橋に名称変更された。米津線は浅田米津線となり昨年廃止され浜名線も現在では30分間隔となった。春華堂スイーツバンクが誕生し付近までバスは走るが1日僅か1往復しかない。
あれから14年を経て、先日MEGAドン・キホーテ浜松可美店にへ行った時のこと。
なんと入口のリサイクル♻️ボックスのところに…
懐かしい長崎屋のマークが。
レシートを見たら。なんと長崎屋 浜松可美店の名前が。そうなんです、実はMEGAドン・キホーテに業態変換を図ったようです。昔懐かしい長崎屋は名を変え姿を変えて浜松市民に親しまれているのです。