阪急梅田駅は1910年に箕面有馬電気軌道により開設されます。隣接する大阪駅、当時"官設鉄道"と称して地上に線路がありました。当時の箕面有馬電気軌道は官設鉄道の上を高架で渡っていました。
1920年11月に現在地の南東部分に阪急ビルが竣工しました。これが阪急電鉄商業が結び付く契機となります。階を白木屋に貸し、売店で雑誌、雑貨、食料品等を販売していました。2階には直営の食堂があり、その上の階は事務所として使用していました。
1925年6月、白木屋との賃貸契約が満了したため、1階を新たに停留所の出入口に使用し、2階3階を直営のマーケット(阪急マーケット)として開業、2階にあった食堂は4階、5階に拡張しました。

開店当時の梅田駅阪急ビル
1927年

ホームの高架工事後に5階建の(二代目)阪急梅田ビルは建て替えられます。三代目の阪急梅田ビル1927年11月に起工、地上8階、地下2階のビルディングは1929年3月に竣功しました。竹中工務店による施行で建てられて1929年4月、大阪キタの玄関口にふさわしい堂々とした姿の阪急百貨店が完成しました。
なお、三代目阪急梅田ビルは阪急百貨店うめだ本店として第1期から第8期(1970年完成)まで増築を繰り返しながらも御堂筋に面した優雅な曲線は終始変わりませんでした。

阪急梅田百貨店
1993年8月15日



阪急バス2437
大阪22あ6917
三菱U-MP218M(1993年)
十三ー中津六丁目
1993年8月15日

国道176号線を走る11系統上津島- 庄内出張所前 - 日出町- 新高一丁目- 十三 - 梅田(阪急百貨店前)で活躍する西工58MC架装の三菱エアロスター。後ろには大阪市交通局中津営業所が見える。左隅には高架道路下から伸びる樹木が見えるが現在では周囲にビルが林立している。
2437号車は豊中営業所に新製配備されて撮影当時は最新車輌であったが後年、茨木営業所に移動している。

しかし、第1期工期区が築80年を迎えたこともあり老朽化が深刻な状況となり、駅周辺の商業地再開発がピークを迎える大阪2011年問題※を睨み、耐震性を高めた複合ビルとして、南北2つに分けて、全面的に建て替えることになりました。

※:大阪2011年問題
2005年9月、そごう心斎橋本店開店を皮切りに大阪市中心部では百貨店などの商業施設の新設・増床が相次いだ。百貨店などの大規模な小売店における開業・建て替え・増床の大半が出揃う2011年には、大阪市内の百貨店の総売り場面積は2005年と比較して50%以上増えるというもの。そのためキタの中心地である梅田では特に競争が激化しており阪急百貨店は建て替えるざるを得ないと判断した。
2011年5月に新規出店したJR大阪三越伊勢丹は業績不振により2014年7月に10階と地下2階以外の全フロアから撤退している。因みに2005年5月まで三越大阪店があったため決して三越としては無縁な土地では無かった筈で如何にこの頃の梅田駅周辺が熾烈な競争下であったかが伺える。
写真左側(南側部分の低層部)に入居する(阪急)百貨店棟は2009年9月にオープンしました。その後写真右側後部に見える41階建の高層部分(オフィスタワー)が2010年4月に竣工した後、同年5月に全面開業しました地上15階に展望フロア「スカイロビー」が設けられました。その後も引き続き、残る北側部分の建築工事が行われました。10月には2期棟(北側部分)も先行開業しています。
全館が開店したのは2012年11月に開業、地上41階・地下2階(低層部分は地上13階建)、阪急うめだ本店は、営業面積が約61,000 m2から約80,000 m2へと拡大し(地下2階 - 地上13階)、これによって関西地区最大級の百貨店になりました。

現在の阪急百貨店1階コンコース部分
2019年7月3日
三代目阪急梅田ビルは、重厚感のあるアーチ型の天井にレトロなシャンデリアやドームを囲う唐草模様のレリーフ。そしての四神のモザイク壁画が印象的でした。

建替後は一転、明るく開放的なエリアに替わっていますが、やはり70年前の歴史の重みが無くなってしまったのは残念ですねショボーン

阪急バス1082
大阪230あ1082
日野QPG-RU1ESBA(2012年)
梅田三番街
2019年7月3日

豊中営業所配属の近距離高速路線用車で、主に有馬急行線に使用されている車輌です。
近距離用のためトイレは無く、定員55名(11列4列シート)仕様となっています。有馬急行線については過去のブログをご覧下さいニコニコ
入口脇にはプラズマクラスター装備のステッカーが貼られています。

阪急バス1102
大阪230あ1005
日野SKG-HX9JLBE(2013年)
梅田三番街
2019年7月3日
2013年4月に運行を開始しました。一般社団法人グランフロント大阪TMOが阪急バスに運行を委託して運行しています。ホームページには
エリア巡回バスで、快適にうめだを巡ろう!
観光、ショッピングやビジネスに、エリア巡回バスでうめだのまちを満喫しよう。
変わりゆく梅田の街並みを車窓から眺める1周30分のお手軽観光クルーズとしても楽しめます。
と広く利用できるようにと様々なシーンで活躍出来るように提携駐車場の用意やレンタサイクルとの連携など他のコミュニティバスにはない新しいサービス提供が特徴です。

阪急梅田駅を起終点として茶屋町 - 済生会中津病院 - グランフロント大阪(北) - グランフロント大阪(南) - JR大阪駅(西) - 西梅田(ハービスOSAKA・ブリーゼタワー) - JR北新地駅(大阪駅前第二ビル) - 梅田新道(北) - 阪神梅田駅/地下鉄梅田駅 - JR大阪駅(東)地下鉄梅田駅 - グランフロント大阪(東) - で乗降出来、1周27分阪急梅田駅に戻ってきます。
運賃は100円(小児50円)均一ですが、当路線専用の一日乗車券(大人200円/小人100円)回数券、定期券も設定されるほか、ICカード、阪急スクールパス(学生用定期券)、阪急グランドパス65(高齢者用全線定期券)、スルッとKANSAI2day・3daysチケットでの利用も可能など幅広い交通系サービスに対応しています爆笑

運行当初のダイヤは10〜20時台に10分毎に64便を設定でスタート、2014年12月1日改正より平日朝7〜9時台までの運行を本格化させるとともに、最終を繰り上げ19時台で運行終了となり平日57便、土休日48便体制としています。
専用車には阪急車番とは異なる1100号車20131101号車4261102号車1005というナンバープレートを付けています。

2013号車運行開始年の2013年
426号車グランフロント大阪開業日である4月26日
1005号車は、第一便が阪急梅田駅停留所を発車する時刻(10時5分)に因んだといいます。


写真の阪急バス1102号車には沿線に本社を置く毎日放送のマスコットキャラクターであるライヨンちゃんのラッピングが施されています。
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