赤羽根町内を行く観光バス
三菱B805L(1967年)
田原市教育委員会所蔵
1967年
現在の国道42号線(表浜街道)を走る観光バス(豊橋鉄道ではない)です。渥美フラワーセンターや伊良湖フェリーの就航は観光地としての渥美半島発展に大きく寄与しました。
国道を走る観光バスは正面は路線バス顔の汎用貸切車で車体架装は呉羽車体、シャーシは三菱B805L(リーフサスならB800L)です。名鉄カラーで社名が5文字とすると(ローマ字表記の頭文字も"K…  …  K…"と読み取れる(Kita  ena Kanko❓)
ので…。但し、あくまでも推測です。

B800Lは1967年にこの系列が発売開始されたときに用意された長尺車で、全長10,585mm、ホイールベー5,400mmです。MR470とほぼ同じサイズです。汎用貸切車として、また都市間路線車や勾配路線へと幅広く活躍しました。


伊良湖岬駐車場

渥美半島の先端:伊良湖岬は現在も太平洋側と伊良湖フェリーターミナル側に駐車場があり、写真は太平洋側の駐車場で、広い駐車場は整理されておらず乗用車・バス・歩行者がごちゃごちゃしています。乗用車は中央にトヨタコロナ(RT20)、左奥は330ダットサンライトバン(V330)が見えます。



1960年6月の時刻表より
当時はまだ伊良湖〜鳥羽間はフェリーではありませんでしたが定期航路は設けられており、豊橋鉄道では豊橋駅〜鳥羽間の割引乗車券を発売していました。

また、豊橋駅発着の定期観光バスが既に運行されており、1990年代には2階建バスを用いて居ましたが、観光地としての魅力が失われてしまいました。


三河田原駅を出発する
豊橋鉄道の観光バス
三菱B25(1954年頃)
1958年〜1962年頃

前掲の豊橋鉄道のボンネットバスによる観光バスです。流麗な車体はヤナセ車体によるものでフェンダーに半分埋め込まれた凝った造りはヤナセ車体に成せる技です。

伊良湖岬周辺はこの頃の観光スポットは日出の石門で"景勝地"を巡るバスの旅が一般的でした。
車体横に"国定公園  三河湾"の大きな看板を取り付けて渥美線に乗ってやって来た観光客はバスで渥美半島の最先端:伊良湖岬を目指したのでした。

1960年5月現在の渥美半島方面への定期観光バス豊橋駅ー田原ー福江ー伊良湖ー越戸ー赤羽根ー田原ー豊橋駅を周遊、豊橋駅前10時05分発で料金は290円でした。
内容は景勝地の散策が主で、いまのバスツアーのような体験や食べ放題・飲み放題は無く、学校の遠足のような内容でした。