今回は1輌を除いて2000ccクラスのTVA系です。
1960年9月より小型自動車の排気量増加に伴い排気量制限が2000ccまで拡大された事を受けて、T1100より一回り大きくなったT1500/T2000を1962年4月に登場したのがTVA系です。
特にTVA32Sはマツダ三輪自動車の最終モデルで搭載エンジンはVA型水冷直列4気筒エンジンを搭載、最高出力81ps/4600rpm、排気量1985cc、全長6.08m、全幅1.84m、荷台長4.08mに達しましたが既に四輪トラック:ロンパーことD1100が1958年に登場しており部品の共通化も図られており、狭隘路を多く持つ中国・四国地方が近いメーカーだったので顧客のニーズを汲み取り、らしく1974年まで生産が続けられました。
ここでは1959年〜1974年まで生産されたマツダT1100〜T1200・T1500について触れたいと思います。尚、展示されていた5輌を左から順に調査したため年代順では無いので見づらい点は御容赦下さい。
マツダTVA1DB
エンジンはVA(81ps/4600rpm)を搭載した1962年〜1967年まで生産されたT1500/T2000の前期型です。従来は空冷エンジンでしたが冷却方式が水冷エンジンとなり益々(当時の)バイクからクルマに近い型になってきました。
ハンドルの右下に伸びるレバーがコラムシフトレバー(変速機レバー)で、三輪自動車故のハンドル操作の他にも独特の"運転技術"を必要としそうです。
マツダTVA12S
T1500が最晩年、主な活躍の場となったひとつが山間地からの木材搬出でした。
TVA12は全長6.08mながら最小回転半径5.93mと全長4.7mの4輪自動車とほぼ同じく森林部の山坂道を走るのに便利なため今なお現役で活躍しています。また最高速度100km/hは最速の三輪トラックです。
TUA82
今回並んでいた5輌のマツダT1500/T2000のなかで唯一のUA型(60ps/4600rpm)エンジン搭載車。排気量は1484ccと一回り小さく、ミラーステーは細くウインカーの色も異なります。1959年〜1962年まで生産されました。
●マツダT1500(1959年〜1962年)●
車輌寸法
4,380 × 1,685 × 1,920(mm)
ホイルベース
2,965㎜
車重
1,480kg
積載量
2,000kg
エンジン
水平直立4気筒(4サイクル)
OHV1,484cc
最高出力
60ps/4800rpm
最高速度
94km/h
変速機
前進4段/後退1段
TVA32
以下の2輌は『道路運送車両の保安基準』の改正により、1969年以降生産車には、サイドマーカー(車体両側面方向指示器)やヘッドレスト、シートベルトなどが装備されました。
TVA32
この車輌も最後期のマツダT2000で、屋根上シートキャリアが付き小型ながらクレーンが付いています。動力は変速機にPTO(Power-Take-Off)装置を付けているものと思います。
運転席周り。基本設計は変わらないのは使用本位のクルマであった証です。因みに扇風機はメーカーオプションではありません。






