この「IR-L」は
文字通り「IRファイル」と呼ばれるデータを用いて
リバーブをかけるエフェクターです
この手のリバーブは
「IRリバーブ」なんて呼ばれています
ちなみに「リバーブ」とは
「空間をシミュレーションして反響音を得る」
ためのエフェクターです
そもそも
「IRリバーブ」とはなんだ?
って人
ちょっと説明します
「IR」とは「Impluse & Response」の略です
日本語でおk、な方のために日本語で書きます
「インパルス&レスポンス」です←
この「IRリバーブ」というのは
日本語訳で「畳み込みリバーブ」なんても呼ばれますが
結論から言えば
「実在する空間を再現するリバーブ」なんですよ
どういうことかと言えば
例えば
「シドニー・オペラハウスで楽器を弾いたらこんな反響音がする」
とか
「霧島のコンサートホールで楽器を弾いたらこんな反響音がする」
とか
「家の台所で楽器を弾いたらこんな反響音がする」
とか
「口の中で楽器を弾いたらこんな反響音がする」
みたいなことを再現するリバーブです
肝心なのは「IRファイル」と呼ばれるデータ
これはいわば「空間の広さなどのデータ」です
これを読み込ませることで
あたかも「実際にそこにいるかのような反響音を得ることができる」ものです
まぁ
このIRリバーブ
実在する空間の再現とだけあって
シミュレーションのためにパソコンのメモリを
馬鹿みたいに食いますw
と言っても
最近のパソコンなら容易に動きますが
今回紹介する「IR-L」は
WAVES社の「IR-1」や「IR-360」の下位モデルで
どちらかと言えば「IR-1」寄りのようです
なのでシンプルな操作で
「IR-1」と同程度の上質なリバーブを得ることができます
(作り込みは劣りますが)
しかしながら
最初から入っているIRファイルは
・ホール1
・ルーム1
・スタジオ1
・プレート1
の計4種類
お金払って買った割には貧相なプリセットをしています
ところがここで終わるWAVESではありません
実は
というところで様々なIRファイルをダウンロードできます
条件付きですがw
この条件というのが
「WAVES社のIRシリーズを購入して1年以内の方」
というもので
わかる人にはわかると思いますが
WUP対象者の方のみとなっています
まぁ
つまり
「IR-1とかを買え」
ってことですね、わかります
鬼畜ですねw
でも
買うだけの価値はあると思います
さてさて
ここでいくつか実際に使用したものを紹介しましょう
今回はsupercellの楽曲「さよならメモリーズ」の
冒頭部のボーカルのデータに対して使用しました
比較なので
ウェット100%でいきます
(原音無しということです)
まずはこちら
リバーブ無しのものです
続いてこちら
参考画像
●国:オーストラリア
●場所:シドニー・オペラハウス
●ボーカル立ち位置:ステージ上にて
●リスナー立ち位置:一階小部屋のL-24列目の席
次はこちら
参考画像
●国:日本
●場所:鹿児島県・国際音楽ホール
●ボーカル立ち位置:ステージ上にて
●リスナー立ち位置:ステージから10列目
次はこれ
参考画像
●国:イスラエル
●場所:ラマトガン・「ハモン・レコーディングスタジオ」
●ボーカル立ち位置:リスナーの後方
●リスナー立ち位置:スタジオ前方
最後はこれ
参考画像
●国:イスラエル
●場所:「テルアビブ」の街のどこかにあるタイル張りのお風呂
●ボーカル立ち位置:風呂場の真ん中
●リスナー立ち位置:風呂場の真ん中
という感じです
いい感じだと僕は思います^^