昨夜  最終回をリアルタイムで見た。   

 

 「坂の途中の家」

 

子育て経験者の殆どは  我が身に置き換えると思った。

 

被告人・水穂の子供(凜)は  生後8ヶ月。

泣き止まない我が子を浴槽に落として殺してしまった。

 

裁判員補欠・里沙子の子供(文香)は  イヤイヤ期の真っ盛り。 

  (この子役が上手いというか  可愛いげの無いこと)

2人には似通った点が多いので  次第に自分と重ね合わせてゆく。

 

夫はモラハラ気味で  妻の自己肯定感を削いで追い詰める。

夫に自覚は無いので始末が悪い。

実家の母親との関係も芳しくない。

姑やママ友からの何気無い言葉に傷つく日々。

そこに  母乳信仰が拍車を懸ける。

挨拶代わりの 「母乳ですか?」は  残酷な言葉だ。

 

  

私も  出ない母乳と子供の夜泣きには  苦労した。

 

 

子供って  理解不能な泣き方をするんだよね。

長男は  生後10ヶ月から24ヶ月までの1年2ヶ月の間

毎晩 毎晩  決まって2時間  泣きまくった。

きっちり2時間  1時からなら3時まで  2時からなら4時まで。

何をしても  何を与えても  ギャンギャン泣く。

目を閉じまたまま  ひたすら泣きに泣くのだ。

為す術無く  時が過ぎるのを待つしか無い。

集合住宅に住んでいたが  

よくもまぁ  誰からも苦情が来なかったものだ。

今更ながら  感謝!!!

 

「母子家庭ならば  殺すかもしれない」 と思った夜もある。

母乳育児であれば  乳首を含ませれば泣き止むかもしれないが

努力しても出なかったのだ。

(それに 10ヶ月と言えば  そろそろ断乳なのでは?)

 

母乳で育てている人は  勝ち誇っているかのように見えた。

ミルクの方が何倍も手間がかかるのに 報われない 後ろめたい。

 

世の中の全般に言えることだけど 『普通』 って難しいんだよね。

『普通』 を強いられて苦しむ人が  どれほど居ることか!

『普通』 を簡単に手にしている人には  分からないと思う。