加賀友禅の訪問着を 陰干しにして 丁寧に畳んで
和箪笥の衣装盆に収納しました。
私には この加賀友禅がいちばん思い入れがある着物です。
友人に無理矢理 連れて行かれたデパートの呉服部。
着物には とんと関心が無かったので 説明も上の空でした。
しかしながら この着物を見たとき 何故か心が動きました。
結婚するときに
「いつか加賀友禅の着物を買ってね」 と何故か言ったのです。
それで
「あの約束 覚えてるかな?」 と聞いてみました。
そしたら
意外にも 「覚えてるよ♪」 という返事。 (今 思えば かなり怪しい)
覚えていてくれたんだ ・・・ それだけで十分だよね。
そう思って 忘れることにしました。
着物を着ることも出来ないのに 買ってどうする?
そういう気持ちが強かったですし
50代半ばから着付けを習得する気にもなれませんでした。
それなのに
友人は 私よりも買う気満々で その都度 私を連れて行きます。
度重なる呉服部詣で となりました。
心惹かれた着物は 見るほどに愛着が湧き ついに買うことに。
夫には 「今こそ 約束を果たしましょう!」 と半ば脅迫。
そんなわけで
私の 『着物狂いのきっかけ』 とも言える愛着の着物です。
しまうに当たって 名残惜しいので写真を撮りました。
左見頃(上前)
左袖
右後ろ袖
上前の衽裏
下前の衽裏
落款(東堂 岳) 加賀友禅は分業では無いらしいです
加賀友禅の彩色は見事ですよねぇ 大好きです。