八月のサイレン

夕暮れ路面電車

放課後の屋上ブラスバンド

旭大橋を横切る海風

見知らぬ外国船の汽笛

裏通りのライブハウス

石畳を濡らす春の雨


そこにはいつも音があった






ギターを弾いて歌っていた十代の頃

その中で

知らずに心に染み込んでいた風景には

いくつもの音が刻まれていた


時代は終わり

僕も変わる

そして消えてゆく

僕がいた風景


だけど故郷を想うとき

この心には

まだあの音が響いている


街の音

故郷の音

僕の音


福山雅治「残響」