👇この記事の参考動画にするために撮った。

右へ左へとカーブを曲がる僕の背中は、骨格の左右を入れ替える。

 

骨格の左右を入れ替えることによって、荷重を左右に移し替えて、カーブを曲がってゆく。

荷重をかけるのはカーブの進行方向(イン側)。

 

 

この画で注目してほしいのは、イン側の腕の姿勢。

このイン側の上腕骨の内旋は、アウト側のお尻(骨盤)を引き上げているのだ(ただし、後ろ姿のこの画ではよくわからないあせる)。

 

この一文は、腕と足が動作に際してどのように連動しているのかを表している。

バイクの運転に限るハナシではない。

 

この上腕骨内旋をしている筋は、前鋸筋~外腹斜筋~内腹斜筋と広背筋である。

 

 

著名な陸上選手である為末大選手が、ランニングを解説した自身のユーチューブで『ランニングの腕振りで広背筋を使って腕を引く』と言ったのだが、それは間違いだ(そもそも運動学には疎い人のようだが)。

 

体の左右を入れ替えて進む(走る)。その「左右」とは呼吸の「吐気姿勢」と「吸気姿勢」である。息を吸う姿勢は手を引く方で、吐く姿勢は手を出す方。

広背筋の作用は「肩関節の伸展」と思われたのだろうが、「上腕骨の内旋」である。肩関節の伸展は「吸気」のグループだし、上腕骨の内旋は「吐気」のそれ。

 

 

この僕の理屈を解説したいがために、上半身を裸で峠を攻めるという愚行に至る事となった。

 

 

 

2つの姿勢

人の姿勢は、根源的に2つしかない。

 

その2つを最も象徴するのは、呼吸の「吐気」と「吸気」と言っていいだろう。

 

別に象徴するならば、「重心を揃える姿勢」と「重心を外す姿勢」。

👆幅跳び

前半の「重心を外す姿勢=吸気」と、後半の「重心を揃える姿勢=吐気」。

 

2つの骨配列は全てに真逆(対極)。

 

いわゆる「運動連鎖」といわれる骨格の相対的位置関係であり、全身姿勢として2グループに分かれるということ。

 

全人類(あるいは全脊椎動物)で、その姿勢は同一となる。

 

 

以下の写真たちは、「2つの姿勢」を象徴させるもの。

 

👇上「吸気」、下「吐気」。

 

👇「吐気」。

 

👇「吸気」。

 

👇武田真治「吸気」、外人さん「吐気」。

 

ポイントは、「吐気」=内旋、「吸気」=外旋。

 

 

 

体の左右

その2つの姿勢を、体の左右で逆転するとどうなるか。

 

👇カップリングモーション(胸椎)

左半身が「吐気」、右半身が「吸気」。

以下、腰椎と骨盤(仙腸関節)も同じ。

 

👇カップリングモーション(腰椎)

 

👇カップリングモーション(仙腸関節)

 

カップリングモーションの参考記事は、下の2つ。

 

 

体の左右で「前後」がうまれ、「姿勢」が「動作」へと変わる。

 

「動作」の根本は「移動」。

2つの支点(体の左右)が、「浮き」と「支え」を交互に入れ替える方式。

魚も蛇も同じ。

犬とか馬とかの4つ足は、左右差が激しすぎ。利き手の要素が強烈なのかな。

 

シャクトリ虫の進み方とかが、別次元の部類。

 

4つの動作

歩行では、左右を替えるタイミングが、下半身と上半身でずれて行われる。
 

👆同じ片足の上で上半身は左右を入れ替える。
下半身が左右を入れ替える時は、上半身は入れ替えしてない。
 
全身運動の基本系と言える「歩行」は、対照的な左右姿勢(2つの姿勢)が上半身と下半身で別々に入れ替えられる為、上下で正対称となる2つと、逆対称となる2つがあり、合計して4つの動作姿勢が存在する。
 
「重心と支点の関係」において、その4つにはそれぞれ意味と役割がある。
そこを理解すると、スポーツなどの全ての動作を、シンプルに分かる事ができるのだ。
 

あくまで僕個人の研究で、仮説の先ではまだ矛盾の壁にぶち当たっているんだけど、ちょっとやる気を出して検証を頑張っていかないと進めない

 
書きかけ
4スタンス理論は、提唱者である廣戸聡一氏が「生まれつきの要素」と濁したが、これは商品を独占するための方便だ。
 

4スタンスの全容は、廣戸氏の外にはまだ漏れていない。だけど、僕が動作を解明する途中段階で、この4スタンス理論と動作の理屈を整然とひも解いてみせる。