遺伝子検査の話 | 夫を大腸ガンで亡くしたシングルマザーのつれづれ日記

夫を大腸ガンで亡くしたシングルマザーのつれづれ日記

息子21才→発達障害。
娘18才→不安神経症。子供達との日常。
そして大腸ガンで亡くなった夫の話、大好きなミステリードラマや映画の話など気まぐれに綴っています♪

去年の夏頃だったかな。


夫が試す抗がん剤も残り少なくなり、あと一種類試して効かなければ抗がん剤治療は終了。

緩和ケアに入ります、的な感じになりました。


でも夫のガンの種類を遺伝子レベルで詳しく調べて、もしかしたら新しい抗がん剤が適応する可能性もあります、との話を大学病院で提案されました。その場合は、臨床的に新しい抗がん剤を受けることが出来ます。


遺伝子検査はアメリカだかどこかの機関で調べるため、結果が出るまで三カ月くらいかかります、と言われました。


でも試すチャンスがあるなら、と承諾して受けることにしました。


ただこの検査は、もし遺伝性のガンである場合、子供達に遺伝する可能性がかなり高いことも分かってしまいます。


私はもし、遺伝性なら知りたいような、知りたくないような。怖い気持ちになりました。


 知っていれば子供達に検診を受けさせて早めに発見することも出来る、でも子供がガンになる可能性が高いという事実を知って生きていくのもしんどいです😢


なので、結果が出たとき、私は立ち合わず、夫には悪いけど一人で聞いてもらいました。


聞くのが怖かったから。


結果、夫のガンは、新薬に適応するタイプではありませんでした。

まぁ抗がん剤は、ガンの初期に受ければ効果的な治療ですが、夫のように症状が進んでしまった場合は、体力を奪う方が大きいので受けられなくてもそれほどショックはなかったです。


夫には 遺伝性かどうか知りたくないから、もしそうでも 言わないで、と伝えました。

知っておいたほうがいいのかもしれないけど、心配性の私には受け止めきれないと思ったから。


夫は、分かった。と言いました。


でも検査の結果を聞いたあと、夫は「大丈夫だよ、遺伝性ではなかった」

と。もし、遺伝性だったら何も言わなかったと思います。

だから結局バレますね😭


多分この新しい抗がん剤を受けたとしても夫の余命はそれほど変わらなかったと思います。


子供達も、遺伝性ではないとはいえ、親がガンになったということは、やはり可能性なくはないのでもう少し年齢が高くなったら定期的に検診は受けさせようと思っています。