あんなこと 33 | 瑠璃色no半濁点

瑠璃色no半濁点

「瑠璃」は仏教で言う「七宝」の一つ。
英語では「ラピスラズリ」
砕いた色は「ウルトラマリンブルー」です。

月曜の朝は、足にオモリがついてます。


なにも月曜に限ったことではないのですが…。



会社に行くと偉い人たちが早くから出勤しています。



偉い人たちの出勤が早いのは、別に仕事熱心

だからではありません。


年寄り特有の早起き癖と、週末のゴルフの話の

相手が欲しいだけなのです。


その証拠に早めに会社に出た時、最近会社近くに

できた格安コーヒーショップに寄ると、会社の

お歴々がコーヒーすすっています。 月曜以外は必ず。。



私は件のコーヒーショップでテイクアウトをし、

自分の席でアイスコーヒーを飲んでいます。




片手に布巾を持った河南が近寄ってきます。


私の島の机を、課長席から順に拭いていきます。


「金曜日、あのあと、ユキちゃんとどっか行ったの?」

まわりには聞こえないような声で河南が聞いてきます。


「いや、俺は家で降りて、岩崎さんはそのままタクシーで

帰ったよ」


岩崎さん…。。  自分で言ってて違和感バリバリです。



「ほんと~?」  ( ̄ー☆



「いや、ほんと!!」



「今日、仕事終わったらひま?」


「ひまって言えば、ひまだけど…」


「じゃあ、金曜日行った店、6時、どう?」


「多分、だいじょぶだと思う」



さしたる予定も、急ぐ仕事もない私は、かるくのった。


「んじゃ、その予定で! (*^▽^*)

    絶対白状さしてやる ( ̄▽+ ̄*)」



四角い机を丸く拭く。 とはこのこととばかりに、

さらさら~っと事務机を拭いて、去って行った。


会社居てもやることないし、客回りの準備をして

始業の朝礼を待った。




つづく…。