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風向きが変わってきました。
急に陸から海に、
オフショアです。
陽も傾いてきました。
遅い夕暮れです。
いつの間にか、又、山下に降りてきました。
公園の人々は、ぐっと少なくなり、
替わりに目立つのは、、カップルばかりです。
ユキは、私の身体に、昼間より張り付いています。
密着してます。
一体です。
影が夜景に映るのか、
夜景が影を映すのか、、
街に溶けてます。
港町のしじまを歩いてますが、
明日は2人とも仕事なんです。
いつも通りの。。
「オニイって、今、仕事忙しいの?」
(暇です。)
「そんな、でも…」
「ユキの仕事はね~、
きっと、オニイより暇」
(河南から聞いて、知ってます。)
(仕事は無くても、会社は社員を抱えておく時代でした。)
「ユキ。。 いつも、家帰って何やってんの?」
(今さら、って、質問。。)
「なんも、やってない。。 たまに踊りに行ったり…」
「クラブ?」
「クラブ、ね~…」
「ね~、、 オニイ、、スペイン人と戦ってくれるんでしょ?」
(また、急に何云うか、
この娘…。。)
「あの2人は、ユキのまわりから、絶対追い出す! オニイ、力貸してくれるでしょ?」
「力、、ってったって…」
「それと、、ユキ、オニイと海行きたい」
(会話、、飛んでます)
「ここ、海だよ…」
「違う! ビーチよ!」
「行きたい ね…」
と、言うのが、精一杯の、旧ドックヤードで、タバコに火をつけた、
開発中、みなと未来、、
17時…。。
続く…。