クルマに乗せ、走っていると、
「ウ~~ン。。」
と、言っています。
バキっっと音がしました。
「なにすんだよ~」
と、私。
運転席左側、助手席からは右側についている
グローブボックスのふたが外れています。
「音楽とか聴こうと思って~」
聞けば、CDが入っていそうなボックスを開けようと
したら、外れてしまったとのこと。
私のクルマは縦方向にフタが開くのですが、
横方向に開けようと力を入れたから、蝶つがい状の
部分が外れてしまったのです。
「も~、、勘弁してよ」
「ご~め~~ん」 (゚_゚i)
ご~め~~ん、じゃないです。
迷惑です。。
ユキの乗り慣れているクルマは横方向にフタが
空くのでしょう。
こういうところに、他の男の影を感じます。
そいえば、、「殺してくれる…?」の物騒な話の後
彼の存在には触れずにいた。
聞きたくない気もした。
警察に厄介になり、私に助けを求めてきたことで、
これでいいかな? と思ったり。
あとでもっと厄介なことになりはしないかと、思ったり。
自宅近くの賃貸駐車場にクルマを停め、
私の家に着きました。
ユキはまるで自分の家のように
遠慮なく入ってきます。
「へ~、こんななってんだ~」
玄関口で、10cmはあろうかという
ヒールを脱ぎながら人の部屋を
じろじろ見てます。
あんまりいい気分はしません。
「顔、洗う~。 タオル貸して~」
と言って、台所の流し場で、ドラッグストアの
袋を開けてます。
袋からは、化粧落とし関係、再度の化粧関係
歯ブラシetc が出てきます。
(こいつ、何考えてるんだろ。。)
流し場で前かがみになっているユキの、
細い背中を眺め、、
そう思う自分がいました。
続く……。。