めんどくさい書類を読み聞かせられ
住所・氏名を書き、母印をおして待っていると、
ユキが現れた。
ぼ~っとした顔。
婦警の
「じゃ、お願いします」 に
「どうも、お世話になりました」
と私。。
って…、
何で俺が詫びなきゃなんないの?
俺、お世話になんかなってね~し。
ユキは申し訳なさそうに後をついてくる。
「いや、わりっす(笑)」(;^_^A
「わりっす、じゃなくてさ~、
なんで俺なわけ?
てか、なにやってんの?朝から」
聞くと、昨夜タクシーで別れた後、
友達に呼び出され
着替えてまた飲みに行き、
朝まで飲んで、友達と別れ
独りで朝マックしてたとのこと。
何故、警察を呼ばれたか、
酔っぱらって、細かくは覚えてない…。
だって。。
「家、帰るんでしょ?」
の問いかけに、
「山下ん家、行く。
その前に、薬局寄って?」
人の都合も聞かないで、勝手に来るって、、
ドあつかましい女だな~、、と思う。
薬局寄って何すんのか、めんどくさいから
聞くのは避けて、量販ドラッグストアの駐車場に
クルマを停め、クルマの中で待っていた。
しばらくして袋をかかえたユキが戻ってきた。
店から出てきてクルマに向かってくるユキは
確かに昨日タクシーで別れた時と、着ている
ものが違う。
高いヒールにミニスカワンピ。
バッグはポシェットくらいの大きさで、
こんなんじゃハンカチくらいしか入らないじゃん。
てほどの大きさ。
昨日別れた時間は都心まで出るにはもう電車が無く
朝までやってる酒場が何件かある、私の利用する
駅の近くまで、来て飲んでたのだろう。
誰かがクルマで迎えに来たのか?
タクシーで出かけたのか?
ま、そんなことどうでもいいや、と思っていると、
ドアを開け、さっき買ったものを後部座席にポンと
投げ置き、助手席に乗り込むと、
「おまたせ~! んじゃ、レッツゴー」o(^▽^)o
ってさ~、
この女、、
なに? こいつ。。
と思いながらも、不覚にも自分の寝床があるコーポへと
クルマを走らせたのでした。
つづく……。。