着替えてから歯を磨き、自分の車で近所の所轄署に行きましたよ。
あの~、、山下と申しますが…。
あっ、ちょっと待っててください。
受付の婦警さんは、すでに聞いてるらしく、
私が名乗ると、すぐ分かったようだ。
さっき訪ねてきた若い警官が出てきて、
「あ~、すみませんね、お忙しいところ(笑)」
笑ってるところを見ると、ユキは悪事をやらかしたようではなさそう。
応接室とは言えない粗末さと、取調室とも言えないソファーが、なんとも中途半端な部屋に通され。。
「まあ、せまいところですが、どうぞ」
件の警官が、黒い厚紙を綴じ紐で綴じたファイルを手に、席を勧めてきた。
「煙草は吸いますか?」
吸うとも吸わないとも
答えないうちから、粗末な薄っぺらいアルミの灰皿を「カラン」と音をたてて置いた。
「いや。実はですね…」警官が話し始める。
私は、ゴクリと唾を飲み、セブンスターに、
火をつけた。。
続く…