武市さん 拾壱話です もう、面倒なんで前置き抜きです

ネタバレしてますので 嫌なかたは、Uターンお願いします
























さっき、武市さんと、大久保さんが、ピリピリムードで喧嘩になりそうだったけど。


大久保さんが帰ってくれたおかげで、何とか、落ち着いた。


で、みんなで、長州藩邸に用があるって言って。


なぜか、わたしも連れてこられてる。




武「どうした?疲れたか?」


主「あ、いえ」


武「もう着いたから、すぐに休める」


主「はい・・・あの、武市さん」


武「なんだ」


主「わたしの荷物、何で持ってきたほうが、良かったんですか?」


武「これから行くのは、高杉さんの居る長州藩邸だ」


武「何かと、絡まれるだろうが、あの人は、君の荷物に興味があるのだろう?」



(何かと絡まれるとか・・・もう慣れたけど、晋作さんの扱いって

どのキャラも酷いよなぁ・・・晋作さんは、どのキャラのいいところも

褒めてるのにね・・・( p_q))



武「役に立つだろう」



・・・なんか、武市さん、また、前の武市さんに戻った?


外だからかな。表情が、硬いというか、なんと言うか。



(多分、大久保さんに喝を入れられて、気にしてるんだと思いますねー

小娘一人に動揺してた自分を自制してると言うか・・・)



武「聞いていたか?」




★聞いてましたっ! ← 選択



っと、確認されちゃった。


わたしは、武市さんの隣に、タタッと寄って、しっかり返事をする。



主「はい!高杉さん対策ですよねっ?」



(小娘も、言う事が、毎回酷いよね・・・晋作さんと大久保さんに関しては特に・・・

滅茶苦茶とか疲れるとか、嫌味な人とか・・・・ その二人が、本当は一番器が

大きいと思うけどね、私は)



主「しーっかり聞いてましたっ」



(小娘のこの、武市さんのご機嫌を取ろうとしてるとも思える態度・・・が

次の武市さんのリアクションなんだよね)



武「・・・・っ」 驚いて赤くなってます



(多分、またこの瞬間に可愛くて、たまらなくなって自制心がきかなくなりそだったんだと

思うのが武市さんの次のリアクション)



武「・・・・・・」



あれ?



あ!・・・い、行っちゃった。


どうしたんだろう、ほんとに。



坂「お?」



(もう突っ込む気が無くなるほど以蔵拾話の龍馬さんの、私に言わせるとキャラの

崩壊には、がっかりしたね・・・(;´▽`A``)



主「あ」



一緒に行くのは、危ないからと言って、別々に出発したはずの龍馬さん。



坂「ここで会ってしまっては、意味ないのう」



(私の気分的には、慎ちゃんの、がっかり感並みになってしまったね

昨日の以蔵√の話で、龍馬さんの存在って・・・風車の話に触れなかったら

慎ちゃんと、同じ位置だったかもな・・・)



主「ふふっ、そうですね」


坂「ん、武市はどうした?」


主「あ、なんか、先に行っちゃいました」


坂「おまんを置いてか?」


主「は、はい」


坂「まーったく、適当なことするのう」


(と言って、龍馬さんは怒ってるけど、武市さんの心情の方が分かるだけに・・・

私にはそう思えないな・・・武市さんの苦しみが分かっちゃったからなぁ・・・

多分、武市さんが、主人公と離れるのが一番辛いって思ってるキャラだと思う

武市・龍馬・晋作さんの3人の中で・・・・離れたくないのは一緒なんだけど)



主「いえっ、わたしが出遅れただけなんですっ」


高「ようっ!何日ぶりだっ!」 



(晋作さんの武市さんとの揉め事も無かったような、この笑顔

やっぱり、私は、やられるよ・・・いろんな意味で救われてたのに、なのに

風の終幕の、あのスチルは・・・反則だよね・・・°・(ノД`)・°・)



主「高杉さん」


(晋作さんも隊服なんで短髪になってるんだから、小娘には

そこもつっ込んで欲しかったね(´ω`;)



桂「やあ、こんにちわ」


主「桂さんも」

 「こんにちはっ」


高「面白娘っ!何か楽しいものは、持ってきただろうなっ!?」



うわっ、武市さんの予想があたった!



(って言うか、これは晋作さんなりの親しみを込めてる挨拶代わりの言葉

なんだと思うよ・・・大久保さんは、本当に分かりにくいかもしれないけれど

晋作さんも、からかって構ってくれてるんだよね)



荷物もってきてよかった。何か、役に立つものが、入ってればいいけど。



・・・って。



おもいっきり揺れる、わたしのアタマ。



主「た、高杉さん、痛いです・・・」


高「ん?そうか!?歓迎のあいさつだっ!」



わたしの頭をガシガシと撫でる高杉さん・・・。


な、何か、いつも、このパターンだよね・・・。



(晋作さん√では、このパターンの連続なんだよね 晋作さんって

スキンシップが、結構激しいというかwww そこも私は好きだけど(〃▽〃))




坂「高杉さん」


高「どうした!」


坂「ん、なに・・・・こん子もワシも、人気もんで困るぜよ」


高「!」


桂「!」


主「人気?」


高「・・・そうか。中で人気ぶりを聞こうじゃないか!」


桂「主人公さんも、さ、来なさい」


主「はい」



さっと、わたしの頭から手を下すと、高杉さんを先頭に、中に入る。



(晋作さんの、こういう仕事モードにすぐ切り替えられると事か

どんなに、いちゃつく・・・って言い方をすると怒られるかもだなww

うーん・・・じゃれあってても、仕事も忘れないって姿勢が

私は好きなんだなぁ・・・武市さんは、そう言う意味じゃ脆いんだよねぇ・・・

多分、情は、一番深いのは、分かるんだけど・・・包容力にはかけるかなぁ

私、包容力のあるタイプが一番好きだからなぁ・・・)



た、助かったけど。急に、どうしたんだろう?




高杉さんを先頭のまま、中に入る。


高「例の客人は、もう到着してるぞ!」



(この、晋作さんの ~してるぞ! とか ~だぞっ! って言葉遣いも

私の萌えポイントなんだろうな・・・寺田屋チームを助けに行った時に

抱きしめながら、「好きだぞ?」って、言われたのには、悶えたもんね

名セリフとは違うかもしれないけど、最高の萌えセリフではあったと思う)



坂「おう、ほうかほうか」


高「で?人気もん!・・・何人だ?」



(晋作さんも、さっきの話をさりげなく持ってくる所とか、大久保さんには

敵わないかもだけど、やるな!って思うねー)



坂「多くはない。一人か二人じゃな」


高「よし、帰りは送らせよう」


坂「すまんのう」




は・・・話が、まったく分かんない。


(身が危険とか、そう言う意味なんじゃないかな、帰りは送らせようって晋作さんが

言ってるわけだし)



主「あの、人気モンって」


高「お!それよりもだ!お前でさっそく遊ぶぞっ!」



(ってね、とびきりの笑顔と冗談で、さらっと話を逸らすんだよね、分かってて

知らないふりを装って・・・その晋作さんの自然すぎる演技力に、私も結構騙されてたよ・・・

晋作さんの風の終幕を見ないと、やっぱり、そこは分からないんだろうな・・・)



主「ええっ」



わたし、で、遊ぶって言ったよね、いま!



?「会合が先です」



ん?


声がしたほうに振り向くと。



主「武市さん」


坂「おっ武市。おんし、主人公を放って、何をしとったんじゃ」


高「なんだ!武市、こいつをぞんざいに扱ったのかっ!?」


武「ぞんざいなのは、高杉さんでしょう」


桂「まあ、そうだね」


高「桂っ!」



(ここでは、小五郎っ!とは言わないんだねw 仕事中だからなのかなw)



武「ぞんざいにもしてないし、無駄話をしている場合でもない」


坂「なんじゃと!」


高「武市お前なぁ!」



武市さんに、ぐわっと詰め寄ろうとする高杉さんと龍馬さん。



(武市さんの今の心情が分かるのは、晋作さんファンとしては悔しいけど

大久保さんだけだろうね・・・晋作さんも思いやりとかはあるんだけど

武市さんみたいに、小娘が好きなのに本心をひた隠しにするタイプは、

分かりにくいもんね端から見たら。

桂さんの時は、いつも晋作さんのそばに居たから分かったんだろうけど・・・

武市さんって、心配性すぎてこっちが心配になる位繊細なんだよねぇ・・・

桂さんは、ただ鈍いだけなんだろうなと思うけど、だから、心配になる

必要性はないけど、イライラはさせられたよね、そう言う意味じゃ。

武市さんも、母性本能をくすぐるところがあるタイプなのかもなぁ。

そこが、龍馬さんとは違う感じの母性本能みたいなのをくすぐられる所なんだろうな。

晋作さんは、無邪気すぎて・・・やっぱ可愛いんで、それも母性本能を

くすぐられまくりな訳だが・・・)



桂「廊下では狭いから、部屋で思いっきり暴れますよ」



そこに、桂さんがスルッと割って入る。



高「むっ!?」


坂「おっ!」


桂「さ、部屋はこちら」

 「武市君、申し訳ないが」

 「暴れる前に、主人公さんをこの間の部屋にでも、案内してあげてもらえるかい?」



(自分の恋愛には鈍い桂さんが、晋作さん√でだけ、恋愛の手助けをした記憶が

風の分岐あたりで見れるんだよねー 桂さんファンは、あのシーンを見たら

きっといい仕事してるって思うよね、だから、この桂さんの台詞も、晋作さんが

小娘とじゃれあうのを武市さんに見せないように阻止するために、やってくれたとしてるなら

よくやった!って感じだよね



武「・・・・わかりました」


坂「すぐに来るんじゃぞ!」


(龍馬さんは武市さんの、大久保さんに怒鳴られて、小娘に対して煮え切らない

態度に気づいてないと思う、あれだけ一緒にいるのにね)


高「逃げるなよっ!武市っ!」


晋作さんの「逃げるなよっ!」 に、もし、武市さんが煮え切らない態度に対する

気持ちから、逃げるなって言ってるとしたら・・・やっぱり凄いと思うなぁ・・・)




桂「さ、前を見てください」



ぎゃあぎゃあと、さわぐ2人の背中を押しながら、桂さん達は奥に入って行った。



(でも、小娘の視点からだから、龍馬さんも晋作さんも同じにしか見えてないのが

ちょっと悔しいよね・・・)



主「これから、大変ですね」


武「・・・・ああ」

 「だから、君ともこれ限りだ」


主「え?」


武「これから、僕たちの大きな仕事が、本格的に動き出す」




[後半へつづく]




 「これまでのように、子供と遊んでいる暇はなくなる」



え・・・・武市さん・・・急に・・・なんで・・・。



主「そんな、急にっ」


武「帰れるのなら、帰れ」

 「神社は見つかったんだ、居る理由もないだろう」

 「それが叶わぬならば、薩摩藩邸に行け。不自由は、ないはずだ」



(この突然の突き離し方は、晋作さんより非情だよね・・・晋作さんは、さっぱりしてるから

男らしく決めてる感じがするけど、武市さんのこの複雑な心理を理解できるのは

やっぱり、大久保さんしかいないんだろうな・・・龍馬さんは、ぎりぎりまで

自分の手元に置こうとしたけど、武市さんは、晋作さんは藩邸にいるから、武市さんほど

小娘の身の危険を心配する必要はないしね、だから、小娘のことを、実は

本当に心配してくれてるのは、人の好き好きや見方もあるけど龍馬さんより

武市さんなんだよね・・・以蔵と似たところがあるよね、そういう意味じゃ・・・

多分、以蔵より、分かりづらいと思うけど・・・)



主「武市さん、何で急にそんなこと言うんですか?」

 「わたし、また、何か、怒らすようなことしたんですか?」



(そう言う意味じゃ、この小娘の台詞を見ても、小娘の鈍さが一番活かされてるのが

武市√だと思うなぁ・・・)



武「邪魔だから消えろと言っただけだ」


主「・・・・・・っ!!」



凍るような目で、わたしを見る武市さん・・・!


昨日まで・・・あんなに、優しかったのに。


どうして・・・・。



主「武市さん・・・」


武「・・・・はあっ」



大きな溜息をついた武市さんに腕を乱暴に掴まれるっ。



武「手間をかけさせるなっ」


主「ぃたっ」


武「・・・・・・っ!」


(ほらね、ここで武市さん悲しそうな表情を見せるでしょ、小娘のことで取り乱したことを

大久保さんに指摘されて、自分自身が小娘を守りきる自信も、寺田屋に置いておいて

身の危険にさらすこともあるって心配して、ここまで非情な態度をとってるけど

それに徹しきれないんだよね。晋作さんはキャッチコピーみたいなのにカブキ士って

あったけど、そういう意味じゃ、やっぱりあれは晋作さんに、ぴったりだよね

最後の最後まで、絶対本音を見せないの・・・だから風の終幕が一番、晋作さんらしい

筋を通してて、私は好きなんだよね、大部分の人が悲しい見方をすると

思うけど・・・晋作さん√でのあの終幕が好きだって言う人とは、多分、晋作さんに

対する見方とか私と近いと思うなぁ・・・)



武「・・・・・・・来いっ」



そのまま、引きずられるように、連れていかれる。




ドサッ



主「っ!」



突き飛ばされるように、藩邸の外に出されてしまう。

そのまま、地面に倒れてしまって、身体が打ちつけられる・・・っ



主「・・・・っ」



見上げると、武市さんの背中。


門番の人に、話しかけて、そのまま、中へ入ってしまう。



主「武市さん!武市さんっ!」



武市さんを追いかけて、中へ入ろうとするけど・・・。



門番の人「こらっ!入ってはいかん!」


主「でもっ!」




そうしている間にも、武市さんの姿は見えなくなってしまって・・・。




主「武市さんっ!!」

 「そんな・・・」

 「・・・・なんで・・・・」

 「・・・・・・・・・・・・・・」




何か、武市さんを怒らすようなこと・・・。


したんだよね・・・・。


・・・・・・・・・。


わたしは、転がった荷物を拾い上げて、あてもなく歩いてみる。




主「一体、何をして、怒らせちゃったんだろう・・・」



・・・あ!


今朝!


約束を守らずに、大久保さんと、二人っきりになっちゃった・・・あれかも!


うん!そうだ!・・・きっと、そうだよ。


武市さん、約束守らないのって、すっごく、嫌いそうだもの。


・・・寺田屋で、武市さんを待って、ちゃんと謝ろう。


真剣に謝れば、きっと、通じるはず・・・!


出てけなんて、言わないで、いてくれるはず・・・・。


わたしは、歩く方向を、寺田屋に向けようとした時




男「もし、娘さん。落とし物ですよ」


主「え?」





(小娘の鈍さを見てると、武市さんが、いきなりあそこまで突き離したのは

オーバーすぎるとは思うんだけど、武市さんが、どんなに苦しい思いをして

自分なりの筋を通してたのかなって考えると、お涙ちょうだい状態に

なってしまうんだよね・・各キャラの√やったり、言葉のまわしを見てると

2chで武市√を書いた人が、初期攻略対象以外のキャラのシナリオを

書いたってのを見たけど、以蔵√もお涙ちょうだいものだし

桂さんと慎ちゃん√に、ライターさんのくせになってる言葉遣いが

出てるあたり、やっぱりそうなのかなぁって思うな・・・

龍馬さん√のシナリオは、私的にはイマイチだったけど

晋作さん√のシナリオは、前半はフラグが無いから明るくテンポよく進めたし、

そして風の終幕の最後までも、背中を押してくれるようなシナリオだったもんね

やっぱ、晋作さん√は晋作さんのキャラもシナリオも総合的に見て一番かな)