今日もやっぱりGREEで幕恋のCM見れなかった・・・orz

ということで、第拾参話です ネタバレ中につき 嫌な方はUターンお願いします


















「さあて、宴会ぜよーっ!」


「了解っス、龍馬さん!」


その日の夕方、龍馬さんが突然雄たけびの様な声を上げた。それに慎ちゃんが乗っかる。


「え?宴会って何?」


「お前、宴会も知らないのか?」


「宴会というのは酒食を共にし、歌や踊りを楽しむ宴だ」


「つまり、飲めや歌えやの大騒ぎぜよ」


「いえ、それくらい分かります。わたしが聞きたいのは、なんでいきなりって事で・・・」


「いきなりなんかじゃないっスよ」


「薩長同盟が無事結ばれたんです。ここは当然・・・」


「宴会じゃろう!」


そういうことなら納得できる。

それにしても・・・龍馬さんも慎ちゃんも、すっごく嬉しそう。


「寺田屋での夜も最後だしな」


「い、以蔵くんっ。それは言わない約束っス!」


「なんだ、約束などした覚えはないぞ」


「だーかーらぁ」


「・・・・空気を読め、以蔵」


「く、空気っ?!」


「大丈夫だよ、以蔵」

「みんなもせっかくの宴会なんだから、そんなに気を遣わないでください」


明日にはみんな薩摩に旅立つ。つまり、寺田屋で過ごす夜は今日が最後。

そして、みんなと過ごす夜も・・・。

大久保さんにはああ言ったけど、わたしはまだ結論を出せていなかった。

でも、最後の夜だし・・・・。

宴会を楽しんじゃってもいいよね?

明日の朝までには、ちゃんと答えを出すから・・・。


「よーし。それじゃわたし、買い出し行ってきます」

「えっと、宴会って言えば・・・」

「やっぱり鶏鍋ですよね!」 ← 選択


「おう、その通りぜよ!」


「姉さん、よく龍馬さんの好きなものを知ってたっスね」


「うん、いつかも言ってたから」


「さすがっス!」


「じゃあ、ちょっと待っててくださいね」


「あ。姉さん。おれもご一緒するっス」


「おお、すまんのう」

「では、主人公さんと中岡が帰ってき次第・・・」

「宴会ぜよーっ!」


「おーっっ!」


「おーっ!」


わたしは慎ちゃんと一緒に、右手を高々と挙げた。




・・・・・・・・。

・・・・・宴会、やらない方がよかったかも。

目の前の光景に、ちょっと後悔する。

龍馬さんの言葉通り、あれから飲めや歌えやの宴会が始まって。

それはとっても楽しくて。

いつまでもこんな時間が続けば・・・。

・・・・とは思ったけど!


「だいたい龍馬は卑怯だ。越えなくてはならない壁だと、なんだかんだと乾を僕に

押しつける・・・・!」


武市さんって、怒り上戸だったんだ。


「うっうっうっ。しょうまっこと武市先生にゃ感謝しちゅうが。今のおらがあるのは

先生のお陰やか」


以蔵は、まさかの泣き上戸?

(えぇwwww その設定うけるwwww)

しかも言葉がいつもと違う!


それじゃ、龍馬さんは・・・。


「・・・・・・・・・・・」


・・・寝てる。

完全に。

しかも大の字になって。


「龍馬さんは酔うとすぐに寝ちゃうんスよ」


「そうなんだ。そう言えば、慎ちゃんは?」


湯飲みを片手に、いつもと全く変わらない慎ちゃん。

そう言えば、慎ちゃんって若そうだけど、お酒飲んでいいのかな?


「おれはお茶っス」


「そうなんだ。飲めないの?」


「それなりに飲めますよ。ただ・・・」


苦笑いしながら、まわりを見回す。

そ、そうだよね、この状況じゃ、慎ちゃんの性格だと、きっと酔うに酔えない。


「いいんスよ。おれはこの雰囲気が好きなんス。別に酔っても酔わなくても」


「前から思ってたんだけど、この中で慎ちゃんが一番大人だよね」


「そんな事はないっスよ。ただおれがそういう役回りなだけで」


「それが大人って言うんだよ」

(大人・・・・大人・・・大人?w)


「おんしらっ!いったいそこで何しちょるっ!!」


「りょ、龍馬さんっ!」


寝てたと思ったのに、いきなり起き上がって怒鳴りつけた龍馬さんに、びくっとする。


「まっこと油断も隙もないぜ・・・よ」



バタンッ



そこまで言うと、龍馬さんはまた、ひっくりかえって寝てしまった。

え?いまの・・・寝言?

あーびっくりした。


「さ、そろそろお開きにするっス」


「みんなはどうするの?」


「そのまんまでいいんじゃないっスか?」

「幸い、今日はあまり寒くないし、後から布団でもかけとけば大丈夫っスよ」


さらっと当り前のように言うけど、そっか・・・。


「・・・慣れてるんだね、慎ちゃん」


「はい」


「あ、それじゃ、先にお風呂に入ってきたら?わたし、その間に片付けておくから」


「いいっスよ。おれが片付けます。姉さんこそ風呂に行ってきてください」


「いいから。今回のMVPにそこまでやらせる訳にはいきません」


「えむぶいぴー?」


「あっと・・・・とにかく、ここは、わたしに任せて、慎ちゃんはお風呂どうぞ」


「すんません。ではお言葉に甘えさせていただくっス」


「あの、龍馬さん達は転がしておけばいいっスから」


「うん」


「では、お願いするっス」


慎ちゃんを部屋から送り出してから、改めて部屋を見回す。


「・・・・・・・」 ← 龍馬さん


「・・・・・・・」 ← 武市さん


「・・・・・・・」 ← 以蔵


あ、いつの間にかみんな寝ちゃってる。

さて、どうしようかな・・・。

うん、とりあえず。


「そのままでいいよね」


わたしは寝ている皆を横目に、片付けを始めた。





慎ちゃんがお風呂に入っている間に、空いた瓶やお皿を台所に運ぶ。

なんだか玄関口が騒がしい。


「ん?なんだろ、お客さんかな?」


でも、こんな時間にお客さんだなんて。

わたしは何気なく、声がする方を覗いてみた。


「!!」


その姿に、すぐに身を隠す。


お・・・沖田さんだ。なんでこんなところに?しかも、こんな時に・・・!


「なんて・・・ぼーっとしてる場合じゃない!」


すぐに慎ちゃんを呼んで、龍馬さんたちを起こさなきゃ。


わたしは沖田さんに気付かれないように、その場を離れるとお風呂場に向かった。

急がなきゃ。

急がなきゃ。

早く慎ちゃんに知らせなきゃ。

急いでいるつもりのわたしの足は、焦る気持ちとは逆に、まるで砂の上を走っているように

上手く動かない。

それでも何とか必死に走って、ようやくお風呂場にたどり着く。


「慎ちゃ・・・・っ!」


「どうしたんスかっ?!姉さん」


・・・っ!!


・・・・は・・・だ・・・かっ?!


そ、そそそそそそうだよね。お風呂入ってたんだから。

でも・・・目のやり場に・・・困る。

(それほど、エロいスチルじゃないと思うんだが着物はだけてるだけだしwww)


「こんな格好ですんません」

「外が騒がしいと思って出てきたんスけど・・・まさか」


「あっ・・・うん!そうなの!新撰組が来てる!!」


慎ちゃんの姿に動揺している場合じゃない。わたしは急いで今の状況を説明した。


「新撰組?誰が来てましたか?」


「それが沖田さんなの。沖田さんだけじゃない。他にもいっぱい・・・」

「早く、早く龍馬さん達に知らせなきゃ」


「はい。では、おれが奴らを食い止めます。姉さんは龍馬さんの所へ行ってください」


「でも、それじゃ慎ちゃんは?」


「大丈夫っス。こんな時の為にちゃんと考えてありますから」

「姉さんは龍馬さん達に伝える事だけを考えてください」


「う、うん。わかった。慎ちゃんも気をつけてね」


「承知したっス。では、頼みます」


そう言って慎ちゃんは、玄関に向かって飛び出して行った。

慎ちゃん、一人で大丈夫かな?

でも、そんな事考えてる場合じゃない。一刻も早く龍馬さん達に知らせないと!



部屋に入ると転がしたまんまの龍馬さん達が、高いびきで眠っていた。

もうっ、下が騒がしくなっているのに全然起きないなんて!

なんて言ってもしょうがない。早く起こさなきゃ。


身体を揺さぶる ← 選択


わたしは、一番近くにいた以蔵の肩を持つと、思いっきり揺すった。


「以蔵、以蔵、起きて!」


「・・・・・・・もう飲めん」


・・・・・・ダメだ。全然起きない。よーし、こうなったら。


わたしは床を拭くために持ってきていた桶を手に取ると、その水をみんなにぶちまけた。


「!」 ← 武市さん


「!」 ← 龍馬さん


「っな!」 ← 以蔵


「新撰組だよ!早く起きてっ!!」


「新撰組だとっ?!」


以蔵は飛び起きると、水を拭い、両手で顔を勢いよく叩いた。


「よしっ。多少荒いが、お陰で目が覚めた。礼を言うぞ」


「そう言えば、中岡はどうしたんじゃ?」


「下で沖田さん達を引き止めてます・・・!」


「お願いです。慎ちゃんを助けてっ!」


「言われんでも助けるぜよ。武市、主人公さんを頼むぜよ」


「承知した。以蔵、龍馬を頼むぞ」


「はい。行くぞ、龍馬」


「おうっ!」


そう言うと、龍馬さんと以蔵は部屋から駆け出して行った。


「では僕らも行こう」


「行こうって、どこへ?どうやって?」


「こうやって。です」


武市さんがそう言って、壁にあった掛け軸をめくると、そこには階段が。

もしかして、これって隠し階段?


「ここから寺田屋の裏口に降ります。そこから一気に走れば、逃げられる」


「でも、わたし達が逃げたら、慎ちゃんは?龍馬さんと以蔵は?」


「キミは龍馬が言った事を聞いていたのか?龍馬は僕に『主人公さんを頼む』と

言ったんだぞ」


「そうですけど。

・・・だったら、わたし一人で行きます。武市さんもみんなの所に」


「何を言っている。下に新撰組がいないとは限らないんだぞ!」


「でもっ!」


「たまには僕にも君を守らせてくれ。さぁ、おいで」


武市さんについていくのが正しいのは分かる。でも・・・・。


わたしは差し出された武市さんの手を取れずにいた。






【慎ちゃんの視点】




しまったな。沖田だけでもやっかいなのに、あの人までいるとは。

覚悟はしていたものの、実際にこうやって対峙するとさすがに気持ちが委縮する。

いや、怖気づいてる場合じゃない。


「また会いましたね」


「おれはあまり会いたくなかったっスけどね」


「つれないなぁ。僕はとても会いたかったですよ」


「なんだぁ、沖田。恋患いか?」 


「・・・原田さん。横恋慕は勘弁してくださいよ」


「そんな気はサラサラねぇよ。俺の狙いは坂本龍馬だ。早くこの槍で奴の胸を

一突きしたいもんだぜ」


「それは聞き捨てならないっスね。龍馬さんは渡しません」


くだらない会話にあえて乗っかる。

おれの役目は少しでも長く新撰組をここに引き留める事。


「それにしても、もったいないっスね。沖田さんみたいな人が、新撰組だなんて」


「どうっスか?おれ達の仲間にならないっスか?」


「この馬鹿が、何を言ってやがるっ!」 ← 原田


「せっかくのお言葉ですけど、僕の願いは新撰組でしか叶えられないんですよ」


「願い?」


「ええ。僕の宿願は『侍』になる事です。そして新撰組の宿願もまた同じ」


「志があれば・・・」


「?」


「己の心に強い志があれば、例えどこの何者であろうと、

それは『侍』ではないのですか?」



「・・・・・・」


「少なくとも、おれはそう思います」


「見解の違いですね。残念です」


そう言って、沖田がゆっくりと右手を挙げる。


くるかっ!


総攻撃を受けるべく、刀を持ち直す。


その時・・・。



ガァン



「何っ?!」


轟き音が響き、上がりかけていた沖田の手が止まる。

今のは銃声?

・・・ということは。


「龍馬さ・・・・」


「・・・・・・」 ← 以蔵


「って以蔵くん?」


「俺で悪かったな」


「人斬り以蔵が銃とは。落ちましたね」


「ふん・・・時代は流れてんだよ」


「おんし、格好ええのぅ!」

(私も、以蔵の方が格好良く見えるんだよねwww)


以蔵くんの後ろから龍馬さんが顔を出した。


「感心してる場合じゃないっス!龍馬さん、姉さんは?」


「武市と一緒に逃げとるはずじゃき。多分な」


「多分ってどういう意味っスか」


「あいつの事だ。お前がいないと嫌だ。とか言って駄々を捏ねてるんじゃないか?」


「そんなっ!」


「だからここはワシらに任せて、おんしは早く主人公さんを連れ出すんじゃ」


「しかし」


「何だ、俺がしんがりじゃ心配だって言うんじゃねえだろうな」


「そんなんじゃないっス」


「だったら早く行け。うっとおしい」


「以蔵くん・・・」


「わかったス。二人とも、どうかご無事で」


「行かせませんよ」



ガァン



「っっ」


「おっと、おんしの相手はワシらじゃよ」


「しばらく遊んでくれよ、沖田に原田」


すんません、龍馬さん。以蔵くん。


おれは二人の声を聞きながら、階段を駆け上がった。





【主人公の視点】




「でも慎ちゃん達がっ」


「いつまでもわがままを言うんじゃないっ!」


武市さんが大声で怒鳴る。


でも・・・いかなくちゃいけないのは分かるけど・・・。


慎ちゃんが心配で、わたしはどうしても足を動かす事が出来なかった。


そのとき、後ろの襖が音を立てて開いた。


「姉さん・・・何やってんスかっ!」


「慎ちゃん!無事だったんだね」


「龍馬と以蔵は?」


「まだ下っス」


「そうか。ではお前は主人公さんを連れて行け。僕は援護に向かう」


「承知したっス。早く、姉さん」


「・・・・・」


わたしが何か言うより早く、慎ちゃんは、わたしの腕を掴むと、階段を駆け降りた。

真っ暗な中、すごい力で引っ張られる。

わたしは転ばない事だけに集中して、必死に慎ちゃんの後を追った。















なんか、萌えどころがイマイチ無かったようなwww

修羅場になってしまいましたしねw

しかし、昨日の今日で、明日出発ですよ?

小娘呑気すぎやしないか?www

早く、気持ちをはっきりしてくれwww

慎ちゃんが待ってるんだぞ?(笑)


色々突っ込もうと思ったけど

なんだか眠気が優先して

読んで、打ち込むので精一杯でしたwww


慎ちゃんの侍に対する考え方は

素敵ですね!


幕恋のキャラの中で一番侍っぽいのは

慎ちゃんかもしれない


男っぽいのは晋作さんで決まりですけどねwww