昨日に引き続き、今日もネタばれ満載となっております

嫌な方はUターンをお願いします

では、第七話です








昨日は色々あったと藩邸の掃除をしながら呟く主人公

色々な意味で緊張もした

実戦で戦うような訓練だって初めてだった


そして・・・


誰かにあんなにきつく抱きしめられたのも・・・


あれから桂さんには会ってない

今日も寺田屋に出かけてしまっている


「結局あれは、なんだったんだろう」

思い出しただけで、頬が熱くなるような気がした

「今日は、もう会えないのかな?」

「そんなことはありません!!」

振り返ると一人の藩士が立っていた

私のひとりごとが聞こえていたの?

「大丈夫です。今なら会えます。というより是非会ってもらいたいんです」

藩士は頭を下げる

桂さん、帰ってきたのかな?

「あの、顔を上げてください」

「いえ、是非主人公さんの力を借りたいんです」

「どうしても、我々の力では止めることができなくて」

桂さんを止める?何のため?

「会談に際して、気に入りの茶菓子がないので、ご自分で買いに行くと言って聞かないのです」

(こんなことは、桂さんは言わないよねwじゃあやっぱりw)

「ですから、主人公さんに是非、高杉さんをなだめていただけないかと・・・」

高杉さんのことだったんだ


主人公は自分が会いたい相手だと誤解して恥ずかしくなる


もう!高杉さんがいつも、私のこと自分の女だとかみんなに紹介するから!

「お願いします!桂さんの他に、高杉さんを止めることができるのは主人公さんしかいないんです」

戸惑う主人公だったが、我々が尊敬している主人公なら大丈夫だと言われる

何故尊敬ですか?と聞くと、初めて挑戦したあの訓練を見事成し遂げたその腕前と失敗を恐れない

勇気に感動したと言われ、さらに、さすが高杉さんの想い人だとも言われた

(晋作さんの想い人だって(●´ω`●)ゞ)

慌てて否定する主人公だったが、謙遜の必要はないです、それより高杉さんのもとへ!と言われた


長州藩の人は、なんでみんな強引なの ← 晋作さんなら強引でも(/ω\)

それに色々誤解されてるし・・・

とは思ったものの、誤解をといても、意味が無いと思う


わかりました、行くだけ行ってみます!と返事をして案内してもらった



そこでは、藩士の話通り、高杉さんが豪快に駄々をこねていた


「どけっ!すぐに帰って来るっつってんだろ!」

「今から出かけては、間に合いません!干菓子は我々で買いに行って参りますから」

「だから、菓子は自分で選ぶんだと言ってる!」

「我々は桂さんから、きつく言われているんです。高杉さんが外出されたがったら気をつけろと・・・」

「なんだと!お前たち、小五郎と俺とどっちの言うことを聞くんだ!」

(私は晋作さんです(〃∇〃))

藩士の人は困っていた

その言葉を聞いた時、不意に昨日の桂さんの表情が浮かんだ

桂さんは、高杉さんが太陽で、自分は月だと言っていた・・・

とても、寂しそうに・・・

桂さんは、きっと自分の役を理解していて、その役に徹しようとしてる。

たとえ、それが辛い役割であっても・・・。

(そうかもしれないけど、桂さん√の時くらい、少しはっちゃけてもいいと思うんだが・・・)

だから、高杉さんが、桂さんと自分を比べるようなことを言ったのが許せなくて・・・。

「高杉さん!!」

気が付いたら、私は、自分でもびっくりするくらい大きな声を出していた。

高杉さんは驚いた顔をしてこちらを振り返った

「主人公か・・・。どうした、そんなに大きな声を出して」

「どうした、じゃないですよ!何を子供みたいな駄々をこねているんですか!」

「なに!誰が子供だ!」

「高杉さんです!!」

「う・・・なんでそんなに怒ってるんだ・・・?」

「怒ってません」

「いや・・・どうみても怒ってるだろ・・・」

「怒ってないったら、怒ってないんです!」

「それより、そのお菓子があればいいんですか?」

「え?」

「お菓子が欲しいって駄々をこねてたんでしょ?」

「い、いや・・・それは・・・。くだらん話し合いに付き合わんでもいいように、その・・・」

(やっぱりそうだったかww お菓子が欲しいだけで駄々をこねてたら、ちょっとやだしww)

「桂さんは大事だって言ってましたよ!」

「大事だろうが、小時だろうが、俺はもう結論出してんだ!それを時期がどうの、場所がどうのだと・・・」

「だからって逃げ出しちゃだめでしょ!」

(主人公は、桂さん√でも晋作さんには、手厳しいんだな(´・ω・`))

「ば、ばか!俺はそんなつもりじゃ・・・」

とにかくお菓子は自分が買ってくるから、高杉さんは大人しく待っていてください!と言い切った

(晋作さん√では、待たされることが多かったのに逆パターンだねw)

「な、なに?!」

「いいですね!!」

「あ、ああ・・・」

藩士の人達の感嘆の声が聞こえてきた

店までの地図をもらい、お菓子を買いに出掛けた



【桂さん視点】


私は寺田屋から藩邸へ急いでいた。

大久保さんを待たせる訳にはいかない。

坂本君達の協力のおかげで、大政奉還の建白書はまとまりそうだ。

そのためにも薩長同盟は必ず締結しなければならない・・・

そういう意味でも、今日の会合は重要な意味を持つ・・・なのに・・・


私の目的は、晋作という象徴を補佐して長州藩を結束させ、来るべき時代を正しいあり方に

導くことだ

その目的を前に、小事に関わっている暇はないはずなのに・・・

なのに・・・私の心は揺れている・・・


私の計算や信念、理論の外側にいる存在・・・主人公さんは、晋作に似ているんだな


そんなことを考えながら歩いていると、通りの茶屋の椅子に腰かけている客の姿に

目がとまった

通りには人の姿が結構あるのに、自然と目が惹きつけられてしまう


「主人公さん・・・」

「ん?あ、あれは・・・」

私の心は、にわかにこれまでとは違うざわめきを感じた。

椅子に腰かけた主人公さんは、一人の男に話しかけられていた。

京ではすっかり馴染みになっている青い羽織をまとった男に。


「まさか。主人公さんが奴らの間者なはずは・・・」

とうに拭い去ったはずの疑念が再び浮かんでくる。

「確かめるしかないな・・・」

私は二人に気付かれないように、そっとその茶屋に向かった。



【主人公の視点】


お店の場所はわかりやすく、方向音痴の自分でも、地図ですぐに分かった

たどりついたお店には、美味しそうな干菓子がたくさんあって・・・

お腹が空いてきた

「こんなに美味しそうなお菓子が並んでいるんだもん・・・。誰も抵抗できっこないよ」

持ち帰る分を頼んでから、お店でいくつか食べて帰ることにした

(ちょっとww 大事な会合があるのに、のんびりしてていいの?w)


「あー美味しかった!これだけ美味しいんじゃ、大事な時でも食べたくなるの、わかるな」

(さっき、あれほど晋作さんに、きついこと言ってなんなんだっ!!この子はwww)


「そうなんです。ここの干菓子は癖になるんですよね」

突然の聞き覚えのない声にびっくりして振り返る

「あ、ごめんなさい。驚かせちゃいましたか?」

そこには、少年のような笑顔を浮かべた、長身で青い羽織を着た男の人が立っていた。

「あれ・・・あなた・・・?」

男の人は、私の顔をじっと見たかと思うと、嬉しそうに笑った

「やっぱりそうだ!ちょっとの間、ここに座らせてもらっていいですか?」

そう言いながら、その人は私の向かいに腰かけた

(有無を言わせない行動だなww)

誰かと勘違いしてないかと尋ねる主人公

「私、あなたとお会いするのは初めてだと思うんですけど・・・」

男の人は詫びを入れた後、奇妙な偶然に興奮してしまったことを話し

沖田総司だと名乗った

どこかで、聞いたことのある名前だと主人公は思った

しかし、余計な事は言わないほうがいいと思った

(なんだか、桂さん√の主人公って、わりとしっかりしてるような気がするww)

新撰組一番隊長をしているんですけど、知ってますか?と聞かれるが

聞いたことはあるものの、曖昧に誤魔化した

京では結構有名になっていると思ったが、まだまだだな・・・と沖田さんは言った

有名なのに知らないことを謝ると、必要無いと言われ、悪名の方もあるからとつけたされた

「血も涙も無い人斬り集団だなんて言われたりもするんですよ」

爽やかな笑顔で物騒な事をサラリと言った

「驚かせて、すみません。いきなり人斬りは引いちゃいますよね」

「隊にちょっと頭が固い人がいて、厳しい隊則を作ってしまったんです」

目的を果たすためには効率を重視するんですよ

そうすると、人からはどうしても冷たく、時には非道に見えることもあるみたいで・・・

話を聞きながら、桂さんを思い出した

(ここで、桂さん思い出しちゃうの?ww いやー桂さん喜ばないと思うんだけどww)

その時、私達の間をとても綺麗な女の人が通って沖田さんの隣に腰かけた

桂さんのことを考えていたのに、なぜかその人に目を奪われる

背が高くて、未来ならモデルにでもなれそうな人だった

しばらく目を離せずにいると、目が合ってしまい、慌てて目を逸らす

「どうしました?」

沖田さんに問われ、ちょっと違うが知り合いに似たような人がいるなと思ったと話す

どんな人なんですか?と沖田さん

「ほんとは、優しいのにわざとそれを見せないようにしているかと思ったら・・・」

「優しい顔をしてるのに、裏では全然別のことを考えてそうだったり・・・」

「ふーん。なんだか随分ひねくれた人なんですね」

「でも、その人はわざとひねくれようとしてるみたいで」

「だから、時々辛そうに見える時があるんです」

「でも、あなたがそこまでちゃんと見てあげているんだから、その人は幸せだな」

「うちの土方さんにも、そうやってしっかり見てくれるいい人がいれば、少しは柔らかく

なりそうなのに」

(え?沖田さんが、しっかり見てるじゃないですかwww)

「その人とあなたはどういった関係なんですか?」

「自分でもよく分かりません」 ← 選択

何故かいつの間にか気になってるんです。その人のこと・・・

「その人は何も言ってこないんですか?」

「言われた訳じゃないけど、気になるような仕草はある?」

(沖田さんw 甘味好きだし、恋話相手には最高かもしれないww あくまでも相談相手だけどww)

「じゃあ、大丈夫ですよ!」

(なんか、沖田さんっていつも、恋の応援してくれるよねww 本当はいい人なんだよね・・・)

「あなたもですが」

「その人はかなり鈍い人みたいですね」

沖田さんは、絶対に鈍いと強調をしたwww

主人公は笑った

(おいっ!人ごとじゃないぞっ!ww どの√でも、主人公は鈍いんだからwww)

あの桂さんが初対面の人に鈍いって言われてると思うと、なんだかおかしくなってきてしまい

思いっきり笑った

(まぁ、確かにあの桂さんがねぇ・・・とは思うよww)

ふと気がつくと、さっきの女の人が、凄い顔で沖田さんを睨んでいた

話が随分横にそれたが、僕がどうして主人公を知っているかというと、実は、4,5日前に

偶然、見かけたからだと話し出した

その時のその人物の格好が、かなり変わっていて・・・と

主人公は、制服姿の自分を見かけたんだなと思い、それは自分だと言い放った

そして、その時は舶来の着物を着ていたんだと思うとまで言った

(桂さん√の主人公って、頭が冴えてないか?ww)

「舶来の品ですか・・・」

「そのような物を手に入れられる人なら、ひょっとして・・・念の為に聞いておこうかな」

沖田さんは、懐から何枚かの髪を差し出した

「この人達を見かけたことはありませんか?」

描かれた紙を見ても顔を描いてるらしいことは分かるが、それ以外は分からない

「坂本龍馬という人の手配書です」

手配書は、いい意味じゃない。龍馬さんは何か悪いことをしてるってこと?

知っているとはいえ、黙っていることにした

沖田さんは、”人斬り以蔵”と中岡慎太郎という名前まで口にした

そして、外国に日本を売ろうとしていたりするとまで言いだした

しかし、一番困るのは、新撰組にとっては、侍の世を終わらせようとしていることだと言った

そうすると、僕が大好きな人たち、土方さんや近藤さんという侍になるのが夢だった人たちが

悲しむからだと

その夢を邪魔する人がいれば・・・斬りますとまで言ってきた

そんな沖田さんに、龍馬さんたちのことは言えないと思い、急に緊張してきた

すぐにその場を立ち去りたい!しかし、体が動かない・・・

沖田さんと自然に会話することもできそうにないのに・・・


どうしたらいいんだろう・・・

助けて!!桂さん!!


空気が一瞬ヒヤリとした気がした

沖田さんが刀に手を伸ばそうとする

「御免!」

緊迫した空気を打ち破るように大きな声がした

振り返るとそこには、大久保さんがいた

(ちっ・・・大久保さんか、桂さん√なんだから、もっと桂さんに花もたせてあげてよwwww)

「主、この店で一番渋い茶を所望する。すぐに支度してくれ」

「ん・・・なんだ?どこかで見た顔が、ひぃ、ふぅ・・・ん?なんだか一つは、いつもと

少し様子が違うな?」

大久保さんは、主人公達を眺めた

沖田さんを振り返る

「どうも、お久しぶりです」

さっきの緊張感は、すっかり解けたようだ。沖田さんは頭を下げる。

「ふん、誰かと思えば新撰組の小僧か・・・こんなところで油を売れるとはいい身分だな」

「いやだな油を売るなんて。聞き込みをしていたんですよ。こちらのお嬢さんに」

「ふむ、小娘に小僧か。確かに似合いの組み合わせではあるが、ちと意外だな」

相変わらずの上から目線には頭に来る

が、このタイミングは絶妙です!大久保さん!

大久保さんに挨拶をする

「ふん!お前もいい御身分だな、小娘。だが逢瀬の相手は、小僧とかぎら・・・ん?」

(あんたはいい御身分じゃないのか?!www 人の事言えないだろうww 大久保さんw)

大久保さんの視線が、主人公から少しずれたところで止まった

「なるほどな、訳ありか。ここで一つ貸しを作っておくのも悪くない」

「え?」

「おい、小僧!見ての通り、その小娘は薩摩藩邸縁の者で、これから私と行くところがある」

「じゃあ、大久保さんも・・・」

行き先を言いかけたところで、視線で大久保さんに制された。

桂さんたちのことを知られるのも、まずいんだと気づく

沖田さんは、あっさりと引き下がりかけたが

「時に大久保様、近頃、薩摩藩にも色々な輩が出入りしてるようですね」

「それがどうかしたか?お前には関係のないことだ」

「そうですね。関係が無ければいいですが、もし関係があった時は、ご覚悟を・・・」

「なんだ喧嘩を売っているのか?」

「やめておきます。ここの干菓子は好きだから、迷惑をかけたくないですし・・・」

「それにこの場所で二対一は厳しそうです。またの機会に譲りますよ」

「ふん。食えない小僧だ」

去りかけた沖田さんが振り向いて名前を聞いてきた

「主人公です」

(ナンパ兼仕事ですか?沖田さん ちゃっかりしてるなぁwww)

「ありがとう、主人公さん」

「また何処かでお会いできるといいですね。では」

沖田さんは走り去って行った

名前を教えたことは良かったのかと思いながら大久保さんを見る

「察しが良いかと思えば、やはり考えなしのようだな」

「まあいい。主!茶葉の準備はできたか!ならば、この小娘に渡せ」

店の人から包みを受け取る

「よし!行くぞ小娘」

「え?でもお金・・・」

「心配するな。長州がしっかり払ってくれる」

「借りがあったままでは、これからの話がしにくいだろうからな」

大久保さんはさっさと行ってしまったので、あわてて追いかけた


でもなんでだろう?

お茶屋に居る間中、ずっと誰かに見守られているような気がしたのは。








多分、綺麗な女の人は、あの人だろうと思いますが

敢えて伏せておきますかw


なんなの?w

桂さん√でしょ?ww


桂さん!!

どうして、もっと出てこないの?w

本人√なんだから

どんどん登場してきてよwww


沖田さんには、ナンパされ

大久保さんには荷物持ちさせられてwww


桂さん!

頑張って!w

浮気は無理だけど、私桂さんの恋は見守ることにしてるんだからね!w