物語も佳境というより、最終日間近です・・・辛いけど 15日目です


長州へ晋作さんたちと渡ってから一年半過ぎたというところから


15話はスタート


長州では晋作さんたちが、幕府との戦争に出てしまったり色々とあったそう


それでも晋作さんは変わらずにいてくれる ← とりあえず病はあれ以上悪化しなかったのかな?


主人公はそれだけで満足だった 


そして今、京都へ久々に帰ってきた


久しぶりに見る長州藩邸の中に入る、晋作さんのあとについて・・・



「久しぶりだな」


部屋に入ると大久保さんが座り込んでいた、久しぶりに偉そうなw姿を見たと思った主人公www


「何で、大久保さんがここにいるんだっ!?」


「居たら問題でもあるのか」


「びっくりするだろうがっ!!」


大久保さんと晋作さんのやりとりに割って入るように桂さんが、歓迎しますと会釈する


「その歓迎、損にはならないぞ」


「今日、明日に山を迎える例の話だ」


と言いながら主人公を見て


「小娘も、久しぶりだな」


と相変わらず小娘呼ばわりされる ← それでも無視されるよりいいんじゃないかとwww


「長州での生活はどうだったんだ?」


みんなが戦いに行ったりして、大変だったが


「でも晋作さんが居たんで、すっごく楽しかったです」


大久保さん、晋作さん、桂さん、三者三様ではあるが、主人公からすると変な反応をしている


「相変わらず、夫婦仲が良くて、何よりだな」 ← ありがと!大久保さん、やっと諦めてくれたんだ!w


驚く主人公をよそに


「まあ、今に始まったことじゃあ、ないがな」 ← ええ、晋作さんの女ですからww


「晋作が居たから楽しいと言われてしまってはね」


桂さんのひと言で、自分の言ったことに改めて気づき恥ずかしくなって、うつむく


「こらっ!下を向くな!前を向け!そしてオレを見ろっ!」 ← 最後のオレを見ろってのが好きだww


そう言って晋作さんが主人公の顎を持ちあげる


「でなきゃ、お前の可愛い顔が見れんだろう!」 


と晋作さんと話していると


「私は、見せつけられに来たのではない」


と大久保さんから怒られるwww ← 今まで散々邪魔されてきたんだから、見せつけさせてくださいよw


不機嫌そうな大久保さんに謝り、晋作さんから少し離れる ← 大久保さんは気にしなくていいってww


「あっ!もっとこっちに来いっ!」


そう言って晋作さんに腕を引っ張られるが


桂さんが、主人公は長旅で疲れているはずだし、大久保さんの話を聞かなくてはならぬし


別の部屋に行って主人公を休ませようと言ってくる


「なんだ!?お前疲れてるのか!?」


晋作さんの言葉に桂さんを見ると・・・笑顔だけど目が笑っていなかったらしいwww


そういうことにしておけって合図だと分かった主人公は


休みたいと口にする


すると晋作さんは寂しそうに


「・・・うむ。そうか。なら、仕方ないな」


「んじゃ!場所を移動する」 ← んじゃ!ってのがねwww好きなんですwww晋作さんらしくてww


「いい子で待ってろ・・・じゃなかった、休んでろよっ!」


主人公の頭をポンポンと叩くと、張り切って部屋を出て行った


桂さんを見ると普通に笑っていた


長州で一年半も一緒に晋作さんの相手・・・というか、世話をしていたので


無言のコンビネーションが桂さんとの間に出来たらしい


「桂さんは、晋作さんの事を良く分かって、すごいな・・・」


自分もあれくらい分かるようになりたいなと考えながら、とりあえず荷物を片付け始めた




他の人も書いてたんだけどね・・・一年半もあったのに、晋作さんとの間に進展は無かったのかとww


忙しいのは分かる、戦争したり大変だったって、でも結婚してたって別にいいじゃんねー


晋作さんも連れて行くって覚悟決めて、未来に戻らないっていう主人公の意思を尊重したんだし


夫婦仲がいいって冗談じゃなくて、既成事実にして欲しかったんですがwww




夕方になり、晋作さんと町に出ていた


どこに行っても懐かしい気がするという主人公に


「やはり、一年半も離れていると、変わっているものもあるな」


晋作さんも懐かしそうに話す


「お!そういや!」


「これだよ!」


そう言うなり、主人公の肩をぐっと抱いて引き寄せる晋作さん ← 晋作さんらしい抱き寄せ方だw


そして、いつだったかこうして歩いていたら、慎ちゃんと、以蔵に諌められたことがあったと


言いだす


あの時はびっくりしたと言う主人公


「慎ちゃんが、すっごい怖かったよ」


「あれは、真面目な男だからなっ」


と腰に手を当てて笑う晋作さん、そして坂本たちも、かなり動いているようだと言い


うかうかしていると、先を越されそうだと続ける


晋作さんに言わせると、龍馬さんたちのやり方は生ぬるいらしい


幕府は残さず、しっかり力で叩きつぶしておかないとな


「明日には、開戦するだろう」


また、戦うの?と主人公は言う


労咳が治っている訳じゃないのに。


晋作さんは、最近戦うことばかり考えている気がする、何かに焦っているようなと思う主人公


「ん!まぁ、とにかくだ!次の場所へ行くぞ!」


まだ行くところがあるのっ?


「当たり前だ!」


主人公の手を取り、京の町を走りだした ← 私も一緒に晋作さんと京の町を走って青春したいww




すっかり日が暮れてしまったとき


「まだ、連れて行きたい所が、あったんだがな!」


じゃあ、また今度行こうね!


と主人公が言った後、少し間を置いて


「・・・そうだな!」


と晋作さんが笑った ← この間が切ないよね・・・( p_q)


その時、突然近くの路地から男の人が飛び出してきた


主人公は、突き飛ばされ地面に叩きつけられる


「主人公!!・・・っ・・・ぐっ!!」


晋作さんの叫ぶ声、そのあとの苦しそうな声・・・!


晋作さんの方を振り返る


「っ!・・・いい度胸してるじゃねえかっ!!」


主人公の目に、刀を構えて、晋作さんに向き合う男と左腕を押さえて、男を睨みつける晋作さん


押さえた手の隙間からは・・・赤い・・・ものが・・・!


「よくも、主人公を薄汚れた手で突き飛ばしてくれたな!!」


「まずはその腕をぶった切ってから、じっくり反省させてやる!!」


腕を押さえていた手を離して、片手で刀を抜く晋作さん ← 怪我より主人公を思う気持ちが嬉しいww


「ぅ・・・つ、次は仕留めるっ」


「!?ああぁっ?!!」


「あ!待てっ!貴様っ!!」


男は刀を構えながら、突然後ろに走りだした 


なっ、何!? ← 人斬りの男だったとして・・・そんな簡単に諦めるの?w晋作さんに圧倒されたのかな


悔しそうにしながら、刀を鞘に戻すと、腕を押さえる晋作さん


怪我のことを思い出し、晋作さんのもとに駆け寄る主人公


「す、すぐ藩邸に戻ろう!」


「ははっ!そんな心配するな!」


「こんなもの、怪我のうちに入らん!」


笑っているけれど、話している間にも、袖の赤いしみは、みるみる広がっていく


「お願い!晋作さん帰ろう!」


主人公は、怪我をしていないほうの腕を掴み引っ張る


「・・・・まったく」


「そんな、泣きそうな顔でお願いされたら」


「何でも聞いてやりたくなるだろうが!」 ← じゃあ、嫁に貰ってください!毎晩添い寝もお願いしますw


晋作さんは、主人公の頭に手を伸ばす


しかし、いつものように頭をグリグリしない ← 長州に一年半もいたのに、まだグリグリだけですか?w


「どうしたの?」


「腕を押さえたせいで、手にべっとりついちまった!」


「これじゃあ、主人公の頭を可愛がってやれんっ!」


「よし!今すぐ戻るぞ!」


「そして、さっさと手を洗って、お前を可愛がるんだっ!」 




この最後の言葉、今思うと晋作さんなりに、主人公に心配かけないように


遠まわしに藩邸に帰って傷の手当てをしてもらおうと思ったのかなって思いました・・・


無邪気な笑顔に隠されて分からなかったけど・・・晋作さん、どこまで気遣い屋さんなの°・(ノД`)・°・



とりあえず、藩邸に戻ってくれるなら理由はなんでもいいと主人公は思ったらしい


いくぞいくぞと晋作さんにせっつかれながら藩邸へ向かった




「晋作さん、静かにしないと!」


「大丈夫だっ!これぐらい何ともないっ!」


藩邸に帰り、傷の手当てをし、桂さんに見てもらったが、傷は深く、夜になり少し熱も出てきた


「そんなに赤い顔をして」


傷のせいで、熱出てるんだから、もう少し大人しくしてて


と水を張った桶に手ぬぐいを浸しながら、晋作さんをなだめる主人公


「傷のせいなんかじゃないぞっ!」


「また、そうやって強がる」


と主人公が言った瞬間、ふわっと何かに覆われた


「お前が・・・傍にいるからだろうがっ」


主人公を静かに抱きしめて、晋作さんが呟く (〃∇〃)



やった!抱きしめられたの、多分二回目ww


しかも、一見屁理屈に見えるような口説き文句をいうところが堪りませんwww



急に抱きしめられて、主人公は固まったまま動けない


「俺はいつだって、お前の前じゃ熱くって、熱っぽくなるんだ」


「だから、仕方ないだろっ」 ← はい・・・そうですね(/ω\) 反論する気も起きませんw


いつもより、少し潤んで見える目で、じっと見つめられる


そんなこと真面目に言われたって・・・わたし・・ ← 長州で一年半一緒で、ほんとに何も無いのかww


「・・・っ!」


急に、晋作さんが主人公を抱きしめてくれる腕に力が入る


「・・・・っ・・・う・・!!」


抱きしめる力は、どんどん強くなる!!


晋作さんと、名前を呼ぶ主人公の前で


「・・・ごほっ・・・ごほっごほっっごほごほっ!!」


晋作さんの発作が始まる ← せっかくいいところだったのに・・・°・(ノД`)・°・


「晋作さん!薬持ってくるからっ」


強く抱きしめられたままの身体を、少し捻りながら言う


しかし、晋作さんは主人公を抱きしめながら、咳き込み続ける・・・


再び晋作さんの名前を呼ぶ


「がっ・・・がはっ・・・!!」


!!? 


いつもと咳の感じが違う (((゜д゜;)))


その瞬間、晋作さんは身体を離して、ふらりと部屋を出て行こうとする!


待って!どうしたの?


慌てて追いかけて、晋作さんを止める・・・と・・・


主人公の目に飛び込んできたのは、晋作さんの口元から出ている


赤い・・・・


「っは・・・・見られ・・・ちまったか」


そんな笑い顔には不釣り合いすぎる、口元を呆然と見つめる





血を吐いたら、労咳だと余命がかなり短いことが予想されるそうです


見られたって晋作さんが言ってたってことは、もうすでに何度か血を吐いてるってことですよね


血を吐いたら、1年持たないらしいです・・・・



翌朝、晋作さんが言っていた開戦の日。


夜に倒れてしまった、晋作さんは出発しようとしていた


「桂っ!準備はいいか!?出るぞっ!」


桂さんはいつでも出れると言った


「よしっ!」


腕の怪我も、労咳も、両方とも、桂さん以外には誰にも分からないように


厳しい顔で、大勢の隊士の前に立つ晋作さん


主人公は止めたいと切に願ったが、一番苦しくて痛いはずの晋作さんが


みんなに知られたくなくて、頑張ってるのにそれをぶち壊すわけにはいかない


と思った


「・・・っ!・・・」


晋作さんの様子が変なことに気づく主人公


「桂。小便」


桂さんが言葉を言いかけて、ハッとする


「・・・先に出ている」


晋作さんは、無言でその言葉を聞きながら、藩邸の中に背中を向けて入って行った


桂さんを振り返る


「頼んだよ」


主人公は、その言葉に頷き藩邸へと駆け込んだ




晋作さんは、やはり咳をしていた


今さっき、薬を飲ませたのに、全然咳が止まらないらしい!


どうしよう・・・と思っても背中をさすることしかできない


晋作さんは、ぜいぜいと息を切らせながら、咳を続ける・・・


名前を呼んであげることしかできない主人公


「・・・ハァ・・・だいぶ・・・落ちついた・・・」


「悪いな・・・」


しゃべらないで、ゆっくりしてという主人公


「そう、したい所、だが・・・」


「もう、行か・・・ないと」


立ち上がって、フラフラと部屋を出ようとする、晋作さん


主人公は驚いて、晋作さんの袖を引っ張る


「・・・っ!」


晋作さんの歪んだ顔に、怪我をしていたことを思い出す


慌てて謝るも


「ああ、何も、問題な、い」


無理して笑いかける晋作さん


「大した怪我じゃないって、昨日も言ったろう」


ほんとに行くの?


「・・・ああ。行く」


怪我をして、口から血を吐いたと言うのに・・・


今も、こんなに苦しそうにしてたのに・・・


「どうして・・・」


止めたいけど、止めちゃいけない気がした


何と言っていいかわからず、晋作さんの前で立ち尽くす


「どうしてか?」


目の前の晋作さんが、ハッキリ言う


今日は積年の準備や戦いの結果が、実を結ぶ、大事な日だ


兵を率いて戦うのが、今の俺の役目だからな!


しかしそう言った直後、再び咳き込み始め、膝から崩れ落ちそうになる


そんな晋作さんを、とっさに抱きとめて支える


「こ・・れ・・・!?」


晋作さんの口元には、また・・・赤い筋が・・・


「・・・こんな・・・・ところで、止まれ、ない・・・っ!」


「・・・ごほっ・・・っごほ・・・・俺は・・戦わなきゃ・・・いけないっ・・・ごほっ!」


もうしゃべらないで!と抱きとめた、晋作さんは、険しい表情で苦しそうな呼吸のまま


それでも、外に出ようとする


晋作さんの名前を呼ぶ


「主人公!」


突然、晋作さんが、主人公の名前を呼ぶ


なに、どうしたの?


すると、抱きとめて支えていた身体を、晋作さんがずるずるとおろして


主人公の、腰に手を回す・・・


すがりつくようにして、晋作さんは呟く


「俺は、使命を・・・」


「己の役目も果たさずに、魂を殺してまで・・・生きながらえたくは、ない」


「だがっ!おれは・・・まだ・・・っ・・・大業を果たしてはいない・・・っ」


「心も落ち着かず・・・死の覚悟もない・・・」


晋作さんは、縋りついたまま、ぎゅっと腕に力を込める・・・。


怪我した腕も構わずに・・・


「主人公・・・」


縋りついた腰に、顔をうずめたまま、うわ言のように主人公の名前を繰り返す晋作さん


「俺は・・・まだ・・・死ぬには・・・早い・・・っ・・・」


「主人公・・・・」


主人公は何も言えず、ただただ子供のように縋りつく晋作さんの背中をさすり続けるしか無かった






後半は、突っ込みどころ無しですね・・・( p_q)


晋作さんは、なんだかんだ言いつつ責任感の強い男なんです


主人公も、複雑だとは思うんですが、ここは大人でしたね


晋作さんの胸の内を分かってあげてるというか・・・


ここのシーンが一番辛いですよね°・(ノД`)・°・


これで最終日だったら、涙が止まりません・・・・